相関社会学コース

基本情報

人数

だいたい一桁後半で、年によっては10人を越す。

男女比

男:女=3:1だが、国関と合わせると半々くらい。

要求/要望科目

要求
なし


要望
展開科目「社会科学ゼミナール」

就活or院進

就活:院進=2:1程度。

公式サイト http://www.kiss.c.u-tokyo.ac.jp/undergraduate/aboutundergraduate/ugsr/

学科概要

■どんなコース?

教養学部 教養学科 総合社会科学分科に設置されたコースである。総合社会科学分科は「相関社会科学コース」(相関)と「国際関係コース」(国関)の2コースに分かれていて、コース選択は2年の10月に行う。相関の学問分野は主に社会学で、それに加えて政治学と経済学を補足的に扱う。
 

■卒業要件単位

卒論を非常に重視し、そこまでの問題関心の整理と事前学習として各授業を捉える。
卒業必要単位数は合計76単位以上。必修はない。コース科目40単位以上、言語8~16単位、高度教養科目6単位以上、卒業論文10単位を満たす必要がある。
※高度教養科目:後期課程の学生向けに開講される。専門の異なる学生が共通の課題について分野融合的に協働して解決方法を探る科目。
 

■内実は?

シラバスを参照するとわかるが、相関のコース科目は数が非常に少ない。そのため、同一の授業を1年後、2年後…に複数回履修(「重複履修」という)して単位数を埋め合わせることが頻繁に行われる。この時期には2年生と、重複履修の3,4年生と、更には院生が混ざり合って演習型の授業を行うカオスとなる。
 
また、教養学部ゆえ、演習型授業では専門性が薄い人が集まることが多い。学問的素地が薄い人同士でディスカッションすると、フワフワした話で終わってしまうことが多い。授業参加者にその分野を専門とする人の比率が高いかどうか(例:政治系の演習だったら、院生や、法学部第3類の学部生がどれくらい来ているか)で授業を選択するのがおススメである。
 
進振り点は年により変動し、なおかつ非公開だが、概ね80台後半くらいあれば確実。80前半がボーダーか。

卒業までの
流れ

2年生Aセメスター


 ■下準備、忍耐の2A

週12コマほど。
・必修の「相関社会科学基礎論Ⅰ・Ⅱ」「現代社会論Ⅰ・Ⅱ」の4コマ中3コマを卒業までに修得する必要がある。当セメスター中に2,3コマを取ってしまう学生が多い。
・残りは準必修である「コース科目」の単位回収を行う。必修が上記の4コマのみの一方で相関のコース科目(シラバス要チェック)から相当量の科目修得が要求される。のちに自分の興味分野にフォーカスするための下準備にもなるので、2Aは興味ない分野でも耐えて頑張ろう。
・演習の授業では、重複履修が積極的に行われており、カオス。
※重複履修の詳細は、「学科概要」を確認のこと。
 
・10月中旬~下旬に「国際関係論コース」とのコース選択が行われる。コース選択は、成績順などなく、相関と国関のどちらかを自由に選ぶことができる。
・ただし、国関での必修科目「国際政治」が2Aで開講されるので、国関を志望する学生はこれを履修しなければならず、実際は9月の履修登録時点で事実上のコース選択は行われている。



3年生Sセメスター


 ■流動的に学ぶことができる3S

週12コマほど。
・2A同様に、「コース科目」の単位回収に勤しみつつ、興味のある他学部の授業をも履修する。必修が4コマだけですぐ回収できるので、各自の興味に従って時間割が多様化する。そのため、標準的時間割は存在しない。
・大まかな興味の系統としては社会学の各分野、つまり政治学・政治哲学・経済学・教育学などに分かれる。
・全般的傾向として社会学を根幹に据える人が多いので、基礎的な社会学の講義(市野川先生/佐藤先生)や社会調査に必要な技術(市野川先生/橋本先生)、統計(倉田先生/宮田先生)などは多くの学生が受講する傾向にある。
・詳細はシラバスの「相関社会科学コース科目」を確認のこと。
・卒業論文に向けた関心の絞り込みを行っていく時期。
・民間就活志望者は、サマーインターンへの応募に追われる。院進志望者は悠々自適に学問をしているイメージがある。



3年生Aセメスター


 ■単位取得の大詰めを迎える3A

週12コマほど。
・2A・3S同様に、「コース科目」の単位回収に勤しむが、この頃にはあらかた回収を終える。
・演習の授業では、重複履修が積極的に行われており、カオス。
・卒業論文に向けた関心の絞り込みを完成させていく時期。
・公務員志望者は、この時期に教養区分試験で大忙しとなる。



4年生Sセメスター


 ■卒論準備本格化、4S

・卒論の計画開始が本格化する。この時期に何を書くかが定まっていないと、Aセメで大いに苦しむ。
・コース科目の回収が終わっているので、卒論目的と合わせて、コース科目や他学部の専門的な科目を履修する。
・5月に卒論説明会が行われる。
・できればこのセメスターで、卒論以外の単位を全回収。
・就活する人は割と忙しくなる。



4年生Aセメスター


 ■卒論一筋の4A

・卒論執筆本格化。卒論以外のことが考えられなくなる。
・卒論以外での科目の単位は足りているので、ほぼ単位取得は行わない人が多い。履修登録をしないで聴講することは結構ある。
・学科の部屋(「コミュニティ」で後述)で寝泊まりすることもある。

入る前の
想像と実際

・謳い文句「社会科学(法・政治・経済・社会学)を全般的に扱う」を想像して入った。だが実態は社会学をメインにしつつ、政治学と経済学は少しずつかじる程度。法学はできない。
・当初は「全般的に出来る」ことに惹かれて入ったが、全般的に扱うことは全てが中途半端になることの裏返しである。そのため、何をしたいのかという軸を自分で定めて履修を組まないと、最終的に中途半端人間が出来上がるため注意が必要である。

選んだ理由
/迷った学科

・学習内容を重視して選択した。社会問題に対して政治・経済・社会学という幅広い分野からアプローチできる点に惹かれた。
・迷った学科は法学部第3類(政治コース)。もともと文一で政治学に興味があった。ただ、政治だけではなく経済などの他の社会科学諸分野も理解したいと考えたため、この学科を志望した。
(文一→相関)

コミュニティとしての機能

・学科の繋がりは弱くもなく、強くもない。総合社会科学分科として駒場に部屋を2室与えられており、コミュニティとして機能する。
・国関生や先輩(院生まで)との風通しが良い。

授業スタイル

・参加型の授業であるため、出席は重視される。
・授業科目は講義型の授業が少なく、文献を読み学生が発表する演習型が多い。そのため基礎知識がおろそかになりがちなので、自習で補填する必要がある。少人数なため教授との距離は近い。
・発表は、だいたい、関連分野では何を扱っても良いので、自分の関心分野に関連させた文章を書き、それに対して教授からフィードバックをもらえる。
・成績は日々の発表と議論、期末レポートで評価するものが多い。2Aが試験0になる人も。

研究室・資料

https://www.c.u-tokyo.ac.jp/info/academics/fas/dhss/sir/iss/
なお、ここに載っている授業の題目は実際の授業内容と大きく異なるものが多いので、進学を真剣に検討する学生は後期課程のシラバスで講義題目ではなく実際の内容をチェックするべき。シラバスはUTASで検索可能。
 
〈教員紹介〉
総合社会科学分科教員
 
○教員紹介(一部)
・橋本摂子先生
社会学研究などを担当。ハッキリモノを言う性格。
・佐藤俊樹先生
とにかく頭がいい。理論社会学から計量まで何でも扱う。
・市野川容考先生
教育熱心。内定生に丁寧に社会学の基礎概念を教えてくれる。専門は医療社会学/ディスアビリティスタディーズ。
・瀬地山角先生
ジェンダー論と言ったらこの人。言わずと知れた名物教員。
・森政稔先生
政治思想史が専門。駒場の猫に餌をあげてる。

特別な制度
/その他

サブメジャープログラム:所属コースの主専攻だけではなく、他コースが提供する15単位程度の科目群を副専攻として履修するプログラム。修了生は卒業時に、卒業証書だけではなく、サブメジャー・プログラム修了証ももらえる。
 
学融合型プログラム:分野横断的な学習を行うプログラムで、グローバル・エシックス、グローバル・スタディーズ、東アジア教養学、進化認知脳科学、科学技術インタープリターの5種類がある。例えばグローバル・エシックスでは社会・人文科学系の問題のみならず自然科学やテクノロジーに関わる諸問題に対応していくための包括的な価値観や倫理に関わる判断を下す力を身につけることを目的としている。文理の壁を超えてより複眼的知識を身につけたい人は検討してみても良いだろう。詳しくはこちらを参照。