〈内容〉
新宅ゼミは、今年で27年目を迎え、経営戦略や国際経営について学ぶ経済学部ゼミ。本郷の経済学部棟で毎週月曜4限に活動している。
書籍の輪読や実際の事業戦略ケースの分析、ゼミ論・卒論の執筆を通して、企業がどのようにして競争優位を構築していくのかや、社会事象をどのようにして経営学的な視点から解釈できるのかについて学んでいる。
また先生は、授業中においては視座の高い視点からのフィードバックを下さるため様々な学びを得られる。一方で授業だけでなく飲み会の席にもよく顔を出してくださるなど、非常にゼミ生のことを大事にされている。ゼミ生同士も、授業中は互いに質問や意見を投げかけることで皆の理解が深まるように一人一人が努めており、一方で授業外では食事に行ったり旅行に行ったりなど、学びに対して真摯でありかつ非常に仲が良いのが特徴である。そういう意味で、”Study Hard, play hard.”というゼミのモットーに適った学生が集まっている。
また歴史が非常に長く、様々な業界にOBOGが輩出する。また、企業の経営のあり方を2年間書けて深く学ぶ点で、就活や就職後も生きるような視座の高い知識・考え方を取得できる。
〈授業計画〉
3年生では、両セメスターともに輪読とその発表を担当する。発表の頻度はセメスターで1回程なので負担は重くない。なお、4年生は1年を通して卒論の進捗発表を行うため、3年生にとっては先輩の卒論発表を通じて論文の書き方を深く学ぶことができる。
輪読については、本の選定を先生が行う。20年度は『グラント現代戦略分析』を輪読した。週ごとの担当者が担当箇所の要約とそれに関係するケースの発表をし、発表後、他の学生や先生からの質疑応答やディスカッションを行う。
〈新宅純二郎先生について〉
1958年生まれ。82年東京大学経済学部卒業。93年に「既存産業の脱成熟と競争戦略」で経済学博士となる。その後学習院大学で教鞭をとったのち、96年東京大学大学院経済学研究科助教授、2007年准教授、2012年教授となる。研究テーマは新興国市場の戦略。東京大学経済学部では経営戦略1,2の講義などを担当している。
〈他ゼミ比較〉
・分野で似ているのは桑嶋ゼミなど。桑嶋ゼミは技術経営が中心だが、当ゼミは国際経営が中心となっている。