航空宇宙工学科

基本情報

人数

50名後半

男女比

男:女=10:1程度

要求/要望科目

要求科目
なし(文科生の募集がないため)


要望科目
総合科目F「図形科学A、図形科学B、図形科学演習Ⅰ、図形科学演習Ⅱ」

就活or院進

90%以上院進で、ほぼ東大の院に進む。数名は海外院(米仏など)だが、海外院は博士課程からが多い。
就職は、輸送機械関連でエンジニアの管理職が多く、優秀層は起業。

公式サイト

http://www.aerospace.t.u-tokyo.ac.jp/

学科概要

日本の航空・宇宙産業を担う人材が輩出する学科である。航空機やロケット、人工衛星などの宇宙機の機体について学ぶ「航空宇宙システムコース」と、推進機器(エンジン)を学ぶ「航空宇宙推進コース」の2つがある。

ともに、流体、構造・材料、飛行・制御、推進など、さまざまな工学分野をバランスよく学習していく。したがって、学習内容はかなり広範で、他学科で学ぶことも航空宇宙で学ぶことになる。
がっつり理系であってハイレベルであるから、進学者の募集は理科生限定で文科生は志望することができない。

進学者は、3Sまで航空宇宙工学に関する基礎科目をじっくり学ぶ。実験が無く、ほぼ座学の授業が続く。3Aからは2つの専修コース(航空宇宙システムコース、航空宇宙推進コース)に分かれて専門的な内容について実験などを交えて深く学んでいき、4年生の卒業研究や卒業設計に繋げていく。

授業でインプットの機会が多い一方で、新人研修やARLISS(ともに以下、「特別な制度・その他」を参照)等、2,3年生のうちからアウトプットの機会にも恵まれているのが特徴である。

卒業までの流れ

2年生Aセメスター

・選択必修含めると、週15コマがデフォルト。

・必修
「数学及力学演習G」(週2コマ)
「製図第一」

・選択必修
「情報システム学第一」「力学第一」「推進学第一」「高速内燃機関」「基礎材料力学」「宇宙工学入門」(各週2コマ)
「計測通論A」「電気工学論第一」「数学1B」「空気力学第一」
”選択”必修だが、ほぼ全員受講する。

・月曜日~木曜日は駒場開講、金曜日は本郷開講、場所は5号館、コムシー、12号館、1号館に分かれる。5号館の511教室や1号館の製図室は、学科生のたまり場になりがち。
・水曜授業の「計測通論A」「電気工学論第一」「数学1B」「空気力学第一」は他学科生と合同だが、他は学科生50名のみが受講する。
・「基礎材料力学」は、3S以降でこれに関連した講義がいくつかあるので、おざなりにやるのは推奨しない。
・「計測通論A」は自習で何とかなると考える人が例年多いとの噂。

・11月~春休みにかけて「新人研修」が金曜5限に行われる。(以下、「特別な制度・その他」の項を参照。)



3年生Sセメスター

・選択必修含めると、週18コマ前後の履修が一般的。
・授業はすべて座学。

・必修
「航空宇宙学基礎設計」(週2コマ)
「製図第二」(週4コマ※)
「航空宇宙学倫理」

・※必修の「製図第二」は週4コマと表記したが、授業は行われていない。必修の「航空宇宙学基礎設計」(週2コマ)で2週間に1回程度出される課題を解くための時間として、この「授業」となる時間は確保されている。つまり、各自が自由に課題を進める時間として4コマ用意されている。

・必修の「航空宇宙学倫理」は、コロナ関係なく、オンラインで自由な時間に受講することができる。5回程度課題を提出する。

・火曜3,4限に開講で学科生の6割~7割が受講する「宇宙工学演習」(週2コマ)は、ロケットの速度の推定やエンジンの推計が課題に出される授業で、最終課題も比較的重いことで知られる。

・水曜2,3限の「数学2B」は、課題が回を追うごとに非常に厳しくなっていく。序盤は簡単だが、後半は、天才が集まる航空宇宙の学生でもほぼ解けないことも。学科生同士で解き方を教え合うことも多い。

・6月に希望調査が行われ、夏休みに3A以降のコース分け(自由選択)が行われる。航空宇宙推進コース、航空宇宙システムコースの2つで、万が一定員に達した場合は前期教養の成績が高い順に希望通りのコースに進める。



3年生Aセメスター

・選択必修含めると、週16コマ前後の履修が一般的。
・授業は座学に加えて週2コマ実験が始まる。
・必修は「実験」「製図」(各週2コマ)の2種類。
・コースごとに必修科目は別授業となる。それ以外にも別授業となる時限もある。

・3年生終わりから研究室決めを始める学生が多い。1~2月に研究室巡りをし、春休み中に研究室選択を行う。
・卒業研究を行う4年次の研究室と、院進後の研究室は、同じでも違っても構わない。
・志望学生が一部研究室に偏った場合は、定員全体の3割が成績で埋まるのが慣例となっているが、残り7割は学生間の話し合いで決定される。欲しい学生などが教員側から特に要請があるわけでは無い。



4年生Sセメスター

・必修として卒論(週7コマ)が課され、研究室で卒業研究を始めていく。
・院試の準備を行う。



4年生Aセメスター

・必修として卒論(週12コマ)が課され、ほぼ卒業研究ばかり。
・11月頃に卒業研究を終え、その後、必修である「計画及製図」と銘打たれた卒業設計(週11コマ)に取り組み始める。システムコースでは航空機やロケット、人工衛星など、推進コースではジェットエンジンを設計する。

入る前の想像と実際

・思った通りみんなマジメ。前期教養でも学部でも、高い成績を取りたがる人が多い。
・教員に、航空宇宙方面で非常に著名な方が多い。いま日本で製造されている人工衛星のほぼすべてにかかわっているだろう方、等々。
・実験をもう少しやると思っていたが、3Sまではほぼ無い。ただ、学ぶべき内容・裾野が非常に広いので、ある程度仕方がないと割り切った方が良い。ピラミッドの基盤を整える座学をしっかりこなし、その後に実験、次いで設計へと繋がっていくイメージ。
・「ロケット好きな人」「人工衛星好きな人」「飛行機が好きな人」の3派閥に分かれる。
・宇宙が好きだが、理論・仕組みよりも実践に関心ある人が多い。
・迷っていそうな学科は、EEIC、理物、物工、計数、機械工など。

※それぞれ、EEIC=工学部電気電子工学科&電子情報工学科、理物=理学部物理学科、物工=工学部物理工学科、計数=工学部計数工学科、機械工=工学部機械工学科

選んだ理由/迷った学科

・「輸送技術関連のものづくりがしたかった。天文系に関心があり、宇宙というものへの憧れもあったと思う。」
・「人工衛星の開発に興味があったのに加え、推進系から人工知能まで幅広い分野の研究室があることが魅力に感じた。」
・「機械工学と迷ったが、部品よりもっと俯瞰した、包括的なかかわり方をしたかった。」
(理一→航空宇宙)

コミュニティとしての機能

・学科内Slackは存在し、活発に動く。わからない問題について聞いたら誰かが答えてくれる。LINEもあるが、あまり動かない。
・先輩後輩の関係はほぼ無い。五月祭の学科主導の展示の運営にかかわる人以外は、学科単位で繋がることはほぼ無い。
・3年生の2,3月に航空宇宙関連施設をめぐる旅行が行われる。参加は任意。教授の方が企画して下さることが一般的。

授業スタイル

・座学については、課題は割と多めだが、評価は期末試験で決まることが多い。(今年はコロナ禍でレポートが多くなった。)
※コロナ禍においては、レポート評価の方が多くなった。今後がどうなるかは未知数。
・出席を取る科目が多いが、それが成績にどの程度加味されているかは未知数。学生の出席率は、他学科と比べれば全体的に高い。

研究室・資料

特別な制度・その他

・新人研修といい、2Aの11月から3月まで、制御技術やプログラミングを体系的に学べる講義がある。任意参加だが、満員になる年もある。何かしら作品(ロボットなど)を作って発表する。
・小型飛行体や探査車を作るようなコンテスト「ARLISS」に、一部学生はチームを組んで日本代表として参加することがある。開催地はネバダ州ブラックロック砂漠。(例:http://www.aerospace.t.u-tokyo.ac.jp/topics/20161005.html

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