教養学部
超域 学際日本文化コース

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教養学科 超域文化科学分科

目次

    基本情報

    人数

    2~4名程度(年による変動大)

    ジェンダーバランス

    少人数のコースなので、年によって異なる。 

    要求/要望科目

    なし

    就活or院進

    就職:院進=ここ3年は就職率100%

    公式サイト

    http://fusehime.c.u-tokyo.ac.jp/senior/gakusai-nihon/index.html

    学科概要

    ■どんなコース?

    教養学部 教養学科 超域文化科学分科に設置されたコースである。日本文化に関する基本的な知識を学びながら、日本が文化としてどのように成り立ち、進展してきたかを問う。日本文化研究に必要なスキルを習得する授業を基礎としつつ、文学・歴史・言語・思想・伝統芸能(能楽など)・芸術などを幅広く探求出来るようにカリキュラムが組まれている。学際的姿勢を教員と学生が共有し、諸外国の日本学研究成果を積極的に吸収する一方、世界に向かって情報発信することも目指す。履修の自由度が高い他、学生より先生の方が多いことが特徴的。


    ■卒業要件単位

    科目 必修科目 必要単位
    コース科目 必修 18単位
    コース科目 選択必修 10単位
    言語科目(2言語以上) 選択必修 18単位
    卒業論文 必修 10単位
    卒業に必要な単位   76単位

    ※ 高度教養科目:後期課程の学生が履修することができる、教養学部内の他学科/コース開講科目。自身の専門分野には直結しないことが多い、学際的内容の概論講義やグループワークが多く、国際研修の一部もこれに該当。前期生でいう「主題科目」に該当し、主題科目と合同開催される例も多いので、前期生が講義にいることも。


    ■進学定数は?

    定員数と各科類からの受け入れ数

    受け入れ枠 第一段階 第二段階
    文Ⅰ・Ⅱ(指定科類) 6 2
    文Ⅲ(指定科類) 13 9
    全科類 5 1

    第二段階・第三段階指定平均点
    超域文化科学分科では第二・第三段階のみ通常と異なる方法で平均点が算出される。
    超域文化科学分科第二・第三段階指定平均点※
    =全履修科目の(評点×単位数×重率)の総計÷全履修科目の(単位数×重率)の総計
    詳細は、履修の手引き94ページを参照。

    指定平均点とは


    ■内実は?

    「『これを研究したい!』と思って入ってくる人、『日本文化に興味があるけど、何を研究したいかは未定』という人が半々な気がする」
    (文三→学際日本)
    「日本中世史を専門とされている桜井英治先生は、高校日本史の教科書の著者の1人として有名。また万葉集の研究をされている品田悦一先生も、新元号が決まったときに「令和」の解釈についてのエッセイを書いてバズっていた」
    (文三→学際日本)


    ■進学前の注意点は?

    「選択必修である語学の単位を埋めるのには苦労している。第二外国語の勉強は1年生で一旦終わりだが、教養学部志望の人は2Sも継続してやっておくと進学後も安心」
    (文三→学際日本)

    卒業までの流れ

    2年生Aセメスター


     ■コースに馴染む2A

    科目 区分 曜限 内容 評価
    日本文化資料読解Ⅰ 必修 火曜3限 万葉集の短歌について本文異同の確認・解釈の検討 出席+発表
    日本言語文化論 必修 水曜3限 日本に入ってきた漢籍 レポート
    日本文化研究法Ⅰ 必修 木曜3限 能楽のテキストの分析 発表+レポート
    メディア文化論 選択必修 月曜4限 和刻本について 出席+レポート
    東アジア文化資料研究Ⅱ 選択必修 月曜5限 日本書道史 出席+課題提出(習字)+レポート
    東洋古典学 選択必修 火曜2限 荻生徂徠の漢詩を、自分なりに解釈 発表
    日本語学 選択必修 金曜2限 句読点など、日本語で用いられる記号について レポート

    ※あくまでも一例。必修を受け持つ先生が毎年交代するので、授業内容は変わる。逆に、「違う名前だけど内容が似ている」という授業があるかも。

    ・週10~12コマ程度。
    ・イベントとして比較研究室(※)のサンドイッチパーティー、忘年会
    ※比較文学比較文化研究室のサイトはこちら



    3年生Sセメスター


     ■着実に単位を取る3S

    科目 区分 開講時限 内容 評価
    日本文化資料読解Ⅱ 必修 月曜5限 源氏物語「浮舟」をくずし字で読解 レポート
    日本歴史文科論 必修 火曜4限 近世の「異国」にまつわる絵画資料を分析 平常点(発表)のみ
    東アジア文化論 必修 木曜3限 2Aの「東洋古典学」の続き レポート
    日本文化研究法Ⅱ 必修 金曜2限 近世の、くずし字で書かれた教訓本などを読解 発表のみ
    東アジア文化資料研究Ⅰ 選択必修 月曜2限 古代中国の書体の成り立ち 出席+小課題(習字)+レポート
    芸能・芸術論 選択必修 集中 能楽体験ワークショップ※ 出席+レポート(感想文)

    ※能楽担当の先生が2020年度から代わったので、内容も変わった可能性が高い。

    ・週10~12コマ程度。
    ・3年生歓迎会がある。



    3年生Aセメスター


     ■卒論について考え始める3A

    科目 区分 開講時限 内容 評価
    国際日本文化研究 必修 水曜2限 言語の文法に関する論文(原則英語論文だった)について 発表+レポート
    学際日本文化論演習Ⅴ 選択必修 火曜4限 近世琉球の役人が残した日記の内容の分析など 平常点(発表)
    学際日本文化論演習Ⅳ 選択必修 火曜5限 3Sの「日本文化資料読解Ⅱ」の続き レポート

    ・3A終了後に卒論のテーマを考え始めるように言われる。



    4年生Sセメスター


     ■卒論準備本格化、4S

    ・0~2コマ
    ・7月に第1回中間報告がある。夏休みに調査を進められるよう、この中間報告までにおおよそのテーマを決定する。



    4年生Aセメスター


     ■卒論を仕上げる4A

    ・必修で週一2単位の論文指導が入る。シラバスには週1コマとあるが、実質2回の中間報告会で発表すれば単位はくる。
    ・10月に第2回中間報告がある。この頃から卒論の執筆を開始。1月半ばには卒論を提出する。
    ・1月末〜2月頭に、別途口頭試問がある。

    入る前の想像と実際

    「研究内容などに関してはあまりギャップはなかった。強いて言うなら、学科同期が5人位いるだろうと予想していたのが、蓋を開けると自分含めて2人だったことには衝撃を受けた」
    (文三→学際日本)

    選んだ理由/迷った学科

    「現代の大相撲をテーマに卒論を書きたかった。文学部日本史学科も候補だったが、現代の研究は難しそうなイメージだったので、より自由度が高そうな弊学科を選んだ」
    (文三→学際日本)

    コミュニティとしての機能

    項目 内容
    ズバリ、学生間のつながりは: 10(強いと感じる)↔0(全くない) 1~3
    LINE
    Slack
    オフラインでのつながり
    上下のつながり

    ・ 授業の選択の幅が広いので、学科同期とも必修くらいしか被らない。その気になれば仲良くなれる環境ではあるので、その人次第といったところ。
    ・同期LINEはあまり動かない。
    ・院生に論文を見てもらえる。
    ・授業で先生が沖縄土産をくれたり沖縄料理屋に連れて行ってくれたり、最終授業で駒場のカフェで交流会を開いたりすることも。


    授業スタイル

    項目 内容
    1クラス当たりの人数 10名程度
    成績評価 レポート/授業内発表

    ・演習形式が多い。
    ・試験があるのは言語科目くらい。
    ・コースの授業は少人数なこともあり評価が甘め。言われた通りのことをやれば、ほとんどの場合優をもらえる。

    研究室・資料

    〈研究室紹介〉
    学際日本文化論コース
    ○教員紹介(一部)
    齋藤希史先生 :中国古典文学・東アジア文化論
    桜井英治先生:日本中世史
    品田悦一先生:日本上代文学・近代詩歌

    特別な制度・その他

    サブメジャープログラム:所属コースの主専攻だけではなく、他コースが提供する15単位程度の科目群を副専攻として履修するプログラム。修了生は卒業時に、卒業証書だけではなく、サブメジャー・プログラム修了証ももらえる。
     
    学融合型プログラム:分野横断的な学習を行うプログラムで、グローバル・エシックス、グローバル・スタディーズ、東アジア教養学、進化認知脳科学、科学技術インタープリターの5種類がある。例えばグローバル・エシックスでは社会・人文科学系の問題のみならず自然科学やテクノロジーに関わる諸問題に対応していくための包括的な価値観や倫理に関わる判断を下す力を身につけることを目的としている。文理の壁を超えてより複眼的知識を身につけたい人は検討してみても良いだろう。詳しくはこちらを参照。

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