高校生の皆さんは、「課外活動」をしたことがありますか?
ここでは、東大生が高校時代にしていた課外活動や、それが大学生活にどのように繋がったかについてのインタビューを紹介します。
もちろん、課外活動をしていなければ東大に行けない・課外活動で優れた功績を残している人ばかりが東大にいる、なんてことはありません。課外活動をせずに東大に入学した学生もたくさんいます。
「課外活動に興味があるけれど何から初めて良いか分からない」という人や、勇気が出ずに足踏みしている人がいれば、その人たちの一歩を踏み出す力になりたいという想いで、この記事をお送りします。
今回紹介する方の情報
◯所属:東京大学理科二類
◯名前:「孔雀石」さん
◯取り組まれていた課外活動:地学オリンピック
インタビュー内容
お忙しい中、インタビューにお答えいただきありがとうございます。
まず、高校時代に残された実績についてお聞かせください!
・第10回日本地学オリンピック銅賞
・第11回日本地学オリンピック敢闘賞
・第12回日本地学オリンピック文部科学大臣特別賞です。
地学オリンピックでの活動を通して、得たものはなんですか?
地学は理科4教科の中でも最もマイナーと言われているだけあり、 身近に地学を勉強している人がほとんどいませんでした。しかし地学オリンピック本選に参加することで多くの地学好きと知り合うことができました。また、地学の中でも地質や海洋、 気象、 天文など様々な分野があり、 それぞれ得意不得意がありました。地学オリンピックへの参加、受験者やOB・OGとの交流を通じて、苦手だった分野にも興味を持ち、より深く勉強してみようと思うようになりました。
地学オリンピックに求められる力はどんな力だと考えますか?その理由も教えてください!
2つあるのかなと思います。
まずは「地学(もしくはそれに関する任意の分野)が大好きである」こと。
地学は学校に教えてくれる先生がいない・問題集がほとんど存在しない・模試でも省かれることがあるなどかなり冷遇されている教科なので、そのような厳しい状況でも関係なく挑戦したいという気持ちが必要です。
そして「初めて見る物の特徴を正確にとらえる力」です。
オリンピックに限った話ではないが、鉱物や化石、岩石を同定するのに必要な力です。「~岩という岩石は~という特徴がある」という知識だけでは同定は難しいです。目の前の未知の石の特徴を正確に把握し、比較作業を通して様々な可能性を検討することで正確な同定は実現します。経験と慣れが必要となる力だと考えています。
高校・大学での学びと地学オリンピックでの学びはどう違いますか?
地学オリンピックの勉強は、受験地学と比べるとより思考力を必要とするものでした。自分の知っている知識を元に、新しい概念を理解したり推測する力が問われるものです。ただ覚えているだけでは解けないというのが大きな違いに感じられました。
現在の興味分野はどこですか?
古生物の理論形態学に関する研究がしたいです!
地学オリンピックはどんな人におすすめですか?その理由も教えてください!
地学オリンピックは同じ地学好きと知り合える貴重な場なので、地学を勉強したいが高校で教えられる先生がいない人におすすめです。
また、地学の中でも自分と少し違う分野の人と知り合えるため、地学の中でもある特定の分野が好きな人で、 さらに幅を広げてみたいと思っている人にもおすすめです。
最後に、地学オリンピックに参加を考えている人へ一言お願いします!
地球にわくわくしたい人は是非受験してみてください!
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孔雀石さん、お忙しい中ご協力いただきありがとうございました!
高校ではマイナーな地学ですが、そんな地学が大好きな人が集っているのが地学オリンピックという場所なんですね。私も大学で地学に関する授業をとって興味が湧きました!皆さんも参加してみると新たな世界が開けるかも!?
地学オリンピックに興味を持っている方がいれば、ぜひ参加してみてください!
地学オリンピック公式HPはこちら!
もしこの記事を読んで、自分も課外活動をやってみたい・自分に合った課外活動を探してみたいと思った方は、以下のようなサイトがオススメです!
◯Qulii:中学生・高校生向けの学外プログラムを紹介しているサイト
◯校外プログラム大全:中高生のための、校外プログラムやイベント・課外活動やキャンプ・留学・大会や選手権やコンテストに関する情報大全
◯UT-BASEの高校生向け公式LINE:イベントやプログラムの情報を随時発信しています