全学体験ゼミナール「ディープテック起業家への招待」

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最新の研究成果を活かした科学技術の分野におけるアントレプレナーを育成する全学体験ゼミナールの講座。

基本情報

正式名称

全学体験ゼミナール「ディープテック起業家への招待」

公式リンク
カテゴリー

科学・研究・アントレプレナーシップ・起業

対象者

履修による単位の付与対象は、東京大学の学部1・2年生 (科類不問) 、及び提携大学の学生である。講義のオンライン聴講は、東京大学の学生であれば歓迎 (フル聴講認定制度あり) される一方、学部3年以上のフィールドワーク (後述) 参加可否については、応募フォーム内容や提出課題の内容によって判断される。

実施期間

Sセメスターの4月~7月

設立日

2021年

実施場所

駒場キャンパス リアルタイムでの出席の必要アリ

参加方法

申込フォームの提出とUTASでの履修登録

審査有無

受講をする上での審査はなし(予定)。中間発表、最終発表と修了後の研修合宿、スピンオフプログラムへの参加には選抜があり、申込フォームへの記入内容も加味される。

参加費

無料

プログラムの理念
東京大学発のベンチャーや日本国内のスタートアップにおいて、最新の研究成果を活かした科学技術の分野である「ディープテック」(※) における起業は少なく、十分なエコシステムも確立できていないことが課題として存在している。本講座は、そうした分野の研究と社会実装をつなぐ教育・起業モデルを確立するため、東京大学と複数の企業が連携して開講したものである。

※本講座が焦点を当てる「ディープテック」とは、①新規性・先端性、②産業へのインパクト、③グローバル展開へのポテンシャルという3つの要素を持つ技術のうち、特に大学のような研究室で研究される分野を指す。例としてはハードウェア・バイオヘルスケア・化学素材・環境エネルギー・宇宙開発などがある。

 

プログラムの概要
Sセメスターの全学体験ゼミナール (2単位付与) の形式を取ったアントレプレナーシップ育成講座。講義とフィールドワーク・発表とで全部で13回の授業が開講される。講座全体としてアウトプットを重視しつつもインプットとしては、東大の工学部教授陣・研究開発系起業家・寄付企業4社 (経営共創基盤、KDDI、東京大学協創プラットフォーム開発、松尾研究所) による講義が受けられることに加え、研究室や企業へのフィールドワークも行うことができる。また、毎週5限前後では生徒有志で懇親会が開かれたり、チームでの課題の提出が可能だったりするため同級生との横のつながりを深めることもできる。

 

プログラムの教育目標
講座を通じて、「東大にある技術を用いて、長期的にどのような社会の構築を目指せるか」、「長期的により良い社会を構築するために、東大にあるどのような技術の活用が考えられるか」、という問いに学生が答えられるようになることを教育目標としている。それに伴い、講座で求められる最終的なアウトプット (レポート形式) の内容は以下のようになる。

・自らの関心領域における、2050年における理想的な社会はどのようなものか。
・理想の社会の実現にあたり、どのようなテクノロジーが現状との乖離を解消しうるのか。
・当該テクノロジーを用いてどのような事業を展開するのか。

これらを学生個人、又は視座を同じくする学生間チームで練り上げることが当講座の最終目標といえる。
 
活動の様子

 

 

 

プログラムで学べること

授業で学べる3つのこと
①「2050年の課題を具体的に描く」
教育目標にあるような「2050年の社会を描くこと」は大変難しい。こういった「世界を中長期視点で考える」こと、すなわち「Big Pictureを描く」ことを学ぶために、先端研こと東京大学先端科学技術研究センター (未来を考えながら研究する東大の機関) を訪問したり、その方法論の講義を受けたりする。
 
②「Big Picture × DeepTech」について理解する
ディープテック起業の定義とは何か、どういうことが可能になり、どういったところが大変なのかを学ぶ。例えば、Facabookをはじめとした「ビジネスモデル」によって社会変革を起こすスタートアップとは異なり、「ディープテックスタートアップ」は莫大な資本と長い研究期間を必要とし、研究段階では大きな赤字が発生することもある。しかし、一度社会実装されればその成長速度は前者のようなスタートアップを遥かに上回る(このことは「Jカーブ」として広く知られており、コロナウイルスのワクチンを製造したモデルナ社などがその代表例)。 こうしたことを学んでいき、「研究」をビジネス化して社会実装するとはどういったことなのかを学んでいく。
 
③公益性と収益性を両立させる研究テーマ・事業テーマを見つける力を養うこと
日本の研究業界は「技術で勝って事業で負ける」という弱点を指摘されることもしばしばある。この講座では、大企業や投資家からの講義やフィールドワークを通して、自分の興味分野を事業として形にする方法や、その際に陥りやすい落とし穴を学ぶ(※)。

※「事業化をすること自体に興味がない」「本当は研究だけしていたい」といった学生も歓迎している。この理由は、事業分野への理解を深めておくことが将来研究に没頭できる環境を整える為に役に立つ場合もあれば、「研究」と「経営」の役割分担のもとで課題解決ができる場合もあるためだ。

 
授業後のネクストステップ
授業を受けて「終わり」ではなく、希望者に対してはその後の時間の使い方に関しても意思決定をサポートする。例えば、各分野に専門性をもつBridging Tutorは、毎週の提出物へのフィードバックや個別の相談を行うことに加え、大学院における研究室選びや企業へのインターンをはじめとした具体的なネクストステップの提示や紹介も行う。研究やビジネスを通じて自分が社会貢献できそうな領域や場所を探求するという「具体的な一歩を踏み出す」ことも支援するのだ。
また、講義参加者の内、選抜された優秀修了生は、DICE(=Deeptech Innovation Community for Entrepreneurs)というコミュニティに招待される。DICEでは、講師陣と自身の将来設計を相談・発表する夏期合宿や、海外の現場を視察し進路を考える冬期研修に参加する機会がある(2024の海外研修は、UK・シリコンバレー・ボストンにて実施)。

本プログラムに向いている人

・将来世界最先端の研究に取り組みたい、グローバルな社会課題を解決する新規ビジネスを考えてみたい人
・技術の事業化/社会実装に関心がある人
・将来の選択肢として、研究者以外の道を考えているアカデミア志向の人
・熱量のある仲間と出会いたい人

本プログラムに向いていない人

・アプリやメディアなど、ディープテックとの関連が薄い分野での起業を考えている人
・起業の基礎知識を学ぶことに主眼を置く人 (こうした人にはアントレプレナー道場がオススメ!)

その他

・個別でのフィールドワークを通じたレポートのブラッシュアップが推奨されている。往復交通費が5,000円以上の場合は交通費の補助が出るため、国内にある自分の分野の先端の研究室や施設へヒアリングを行う学生もいる。
・本講義は全学を挙げての取り組みの一環となっており、最終発表の回では藤井総長への発表・対話の場も設けられる。
・本講座は、お茶の水女子大学との連携包括協定の対象講座であり、お茶の水女子大学からも受講生が参加予定。

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