アントレプレナー道場は3段階のプログラムで構成されるので、ここでは各プログラムの詳細について説明する。
なお、どのターム及び途中からも参加が可能である。参加方法は公式HPに掲示される参加フォームに記入して応募する。単位不要者はフォームの登録のみ(履修届不要)で参加可能である。単位取得希望者はフォーム登録に加えてUTASから履修登録が必要となる。なお、アントレプレナーシップ・チャレンジは講義ではないので単位は出ない。
アントレプレナーシップI(S1ターム)は基礎知識習得のための座学形式である。
まず、アントレプレナーシップI(S1ターム)は基礎知識のインプットの「座学」が中心である。受講に際し審査はない。将来起業することになった時に知っておく必要がある基礎知識や考え方を講義形式で学ぶとともに、起業家をゲスト講師として迎え、アントレプレナーシップのマインドセットとスタートアップのアイデアについて学ぶ。受講人数は300-400人ほど。2021年度の講義内容は以下の通りであった。
(公式HPから引用)
アントレプレナーシップⅡ(S2ターム)は実践のための体験活動形式である。
次に、アントレプレナーシップII(S2ターム)はグループワークによる体験活動が中心である。受講の際にはチームに分かれ受講する。また、3週間で2回でチーム入れ替えも実施される。受講に際し審査はない。実際のスタートアップを進める上で必要なプロセスやアクティビティを体験を通じて学ぶ。なお、この時に行われる体験は顧客FB(ユーザーインタビュー)という意味上での「体験」であり、プロダクトづくりが主体という意味合いでの「体験」ではない。受講人数は200人ほど。講義内容の例は以下の通りである。受講の際にはチームに分かれ受講する。また、3週間で2回でチーム入れ替えも実施される。2021年度の講義内容は以下の通りであった。
(公式HPから引用)
アントレプレナーシップ・チャレンジ(夏休みから3ヶ月)はさらなる実践のための選抜式アイデアコンテストである。
最後に、アントレプレナーシップ・チャレンジ(夏休みから3ヶ月)はチーム制のビジネスアイデア・コンテストである。「アントレプレナーシップI(S1)、II(S2)」を受講していなくても、ビジネスアイデアとチームがあれば応募可能だ。本プログラムは40チームほどから6チーム程度が選抜される。テーマは解決すべき課題へのユニークな視点、これまで存在しなかった解決方法、大きな社会的インパクトを持った事業アイデアである。審査基準は課題の価値・解決策の価値・MVPによる検証度とトラクション・ピッチのうまさの4つの基準で5点満点の計20点だ。なお、応募時点ではほぼ全てのチームが各基準1,2点だそうなので、ブラッシュアップした後での得点の伸びしろを重視して評価されることがポイントとなる。
このプログラムではおよそ2ヶ月間、最終発表に向けてチーム毎にビジネスプランの作り込みを行い、各チームには、アントレ道場OB/OG起業家、プロフェッショナル・ファーム等の社会人が専属メンターとしてアドバイザーにアサインされると共に、選抜されたチームにはプロジェクト資金として各チームに5万円が配布される。最終発表で優秀な成績を収めると賞金(最優秀賞は20万、優秀賞は10万)が出る。