「東大関連スタートアップでインターン!?」#5・トレードワルツ

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「東大関連スタートアップでインターン!?」は、東京大学の完全子会社のベンチャーキャピタルである東大IPCと、東大の学生メディアUT-BASEが連携して執筆する連載記事です。
東大関連スタートアップでインターンをする現役学生と、その企業の創業者やCEOの方などをゲストにお迎えし、どんな思いでどんなお仕事をされているのかを率直にお聞きして記事にしました。
この記事を読んでくださっている皆さんに「スタートアップで働くこと」の魅力が伝われば幸いです。どうしてこのような記事を執筆することになったかについてはこのシリーズの第0弾の記事をこちらからお読みください!

※広報等を含め、当企画において、UT-BASE及び東大IPCはあらゆる機関から一切の金銭その他の報酬を受け取っておりません。事実に基づき客観的に記事執筆を行っていますが、事実誤認等がありましたら早急にお知らせください。

はじめに

現在、大学3年生の坂本さんはトレードワルツ取締役CEO室長である染谷さんの人柄に魅きつけられ、東大IPCが出資するスタートアップ企業、株式会社トレードワルツでインターンを始めました。およそ1年にわたるその道のりは、決して楽なものではなかったようですが、坂本さんは今、「心からやりたいと思える仕事」ができているそうです。この記事では、その境地に至るまでの坂本さんの経験や努力に迫ります。また、スタートアップで働く経験から得られるものや感じられるやりがいとは一体どのようなものなのかについて、お二人に聞いてみました。

目次

    ⓪基本情報

    取締役CEO室長兼グローバル&アライアンス事業本部長:染谷さん(写真 左)


    筑波大学大学院フロンティア医科学専攻修了。2010年三菱商事入社。日米欧で取引管理システムの開発・運用 を担当したのち 、三菱商事RtMジャパンの立ち上げ支援、インドオフショア開発のブリッジエンジニア、電力関連事業の財務管理やスタートアップ企業投資、デジタル戦略部などを経て、2020年11月から現職に就任。2021年より国連CEFACT日本委員会委員、経済産業省「貿易分野デジタル化の在り方研究会」メンバー、つくばベンチャー協会監事等も務める。

    学生インターン:坂本さん(写真 右)


    熊本県真和高等学校を卒業後、2020年4月に早稲田大学人間科学部に入学。大学1年生の冬にLOVEを育む家族型ロボット「LOVOT」に魅せられ自腹で購入。LOVOTと暮らしつつLOVOT販売のアルバイトも経験し、大学では「人とAIロボットの共生」について研究している。2021年12月にトレードワルツでインターンを開始し、広報やマーケティングの業務に従事。早稲田の早期卒業制度を活用し、2023年4月からは早稲田大学大学院人間科学研究科に進学予定。

     

    取材先:株式会社トレードワルツ


    株式会社トレードワルツは、NTTデータ、豊田通商、東大IPC、三菱商事など大企業14社の共同出資で運営されるAll Japanの貿易DXスタートアップ。ブロックチェーン技術を活用し、貿易業界を横断的かつ完全電子でつなぐ、日本初のプラットフォーム「TradeWaltz®」を提供している。政府支援のもとASEANやAPECなどの海外進出を進めている他、データを活用した位置情報把握やデジタル通貨決済などの付加価値サービスを開発中であり、B2B分野でのAmazonのようなプラットフォーマーを目指している。

     

    募集職種:ビジネス
    表記:CEO室長の染谷さん -(C)・インターンの坂本さん -(I)

    ①どんなスタートアップ?

    ーーーはじめまして。染谷さん、坂本さん、今日は宜しくお願いします。本日は、スタートアップでのお仕事をするにあたっての魅力ややりがいを沢山お聞きできればと思います。最初に、トレードワルツさんがどんな会社なのかを簡単に教えてください!

    (C)こちらこそ宜しくお願いします。トレードワルツは「貿易の未来をつくる」ことをビジョンに掲げる、創業3期目のスタートアップです。
    皆さんは普段、貿易がどのように行われているか、なかなか知る機会はないかと思います。例えば、トヨタの車が日本からタイに輸出されたり、チリ産のサーモンが日本に輸入されたりする時のことをイメージしてみてください。このように1商品が1回輸出入される貿易業界は荷主やメーカー、乙仲(※編集部注:海運貨物取扱業者のこと)、保険会社、銀行、物流会社、船会社、税関など、多くのプレイヤーが関わっているのですが、実はこれらの業種同士による契約や手配などの実務には未だに紙やPDF、FAXが用いられているんですよ。

    ーーー未だにFAXが使われているのは少し意外ですね。

    (C)そうなんです。貿易においては多数のプレイヤーが活躍しているということを申しましたが、様々な業界がコミュニケーションを取る際の共通のフォーマットはこれまでありませんでした。

    ーーーでは、どのような企業が共に立ち上がってトレードワルツが誕生したのでしょうか。

    (C)2017年頃、ブロックチェーン技術を活用した貿易情報連携プラットフォームを用いて、このような非効率な貿易業務を効率化しようと動き出したのがNTTデータです。約3年間かけて実証実験を行ったのち、2020年にNTTデータを始めとする7社の共同出資のもと、トレードワルツが誕生しました。その後2021年8月に東大IPCさんを含む3社、2022年8月にはさらに4社も加わっていただき、現在は計14社からの出資を受けながら「All Japanのスタートアップ」として運営しています。
    国内だけでなく、私たちは政府と連携してシンガポール・タイ・豪州・ニュージーランド等のAPAC地域への海外展開も積極的に推進しており、今後はベトナムやカンボジア等へ、「貿易インフラ」としてTradeWaltzのシステムを輸出しようとしているところです。9月末にはシンガポールにAPAC駐在員事務所を設立し、弊社の20代の若手エースを事務所長として派遣。今後も日本発で世界中の貿易電子化を推進していきます。

    ーーーなるほど!トレードワルツさんのことがよくわかりました。ありがとうございました。

    ②CEO室長と学生インターン、それぞれのやりがいとは…?

    ーーー続いてお二人のお仕事について伺っていきます。まず、お二人は普段どのようなお仕事をされていらっしゃいますでしょうか。

    (C)私はCEO室とグローバル&アライアンス事業本部という2つの部署を取りまとめています。その為仕事は多岐にわたりますが、ざっくりまとめると「会社にとっての仲間づくりや雑用全般」という感じになりますね(笑)。CEO室ではトレードワルツを外に発信する広報活動や、インターン生も含めた従業員の採用を行う人事、9つの省庁や東京大学との連携を始めとした産官学連携の他、複数の部署を跨いで社内外の大きな課題解決を行う社長特命業務などを行っています。

    ーーーまさに「仲間づくり」ですね!

    (C)グローバル&アライアンス事業本部では、仲間と共に「収益を生み出す事業を作る」仕事を行っています。コンサルティングファームなどと連携し、顧客の貿易関連課題を分析・改善提案を行うコンサルティング事業。世界中のパートナー企業と協業し専門サービスの提供を行うアライアンス事業。各国の政府や有力な事業者とタッグを組んでトレードワルツのサービスを海外展開するグローバル事業。それらを支えるグローバル法務などがあります。

    ーーー染谷さん、ありがとうございます。坂本さんは普段どのようなお仕事をされていますでしょうか。

    (I)部署の異動などもあるので時系列でお話しても良いですか?

    ーーーもちろんです!

    (I)私は昨年10月に染谷さんと出会い、12月からトレードワルツでのインターンを始めました。きっかけは、私が参加していた「世界一周大学」という学生コミュニティで染谷さんが講師/メンターとして2時間ほどをされた最後に、「トレードワルツでインターンをしてみたい方がいたらお気軽にご連絡下さい」と仰っていたことです。その時は貿易の知識やインターンの経験もなかったのですが、気がついたら体が先に動いていて、すぐにコンタクトを取っていました。その後面接を経て、インターン生としてお世話になることとなりました。

    ーーートレードワルツでのインターンのどんな部分に魅力を感じたんですか?

    (I)今だから言えますが、トレードワルツそのものというよりも、染谷さんに魅力を感じたんですよね。講義の際に、染谷さんは「何かを始めたら、その活動を辞める際に周りから『もったいない』と思われる人であれ」と仰っていたんです。その言葉が凄く胸に響いて、「この方と仕事がしたい!」という気持ちになりましたね。

    ーーーそこで働く「ひと」に魅力を感じたんですね。いかにもスタートアップらしいエピソードですね!

    (I)最初は「会社ってどんなことをするのだろう」というレベルでした。やはり貿易の知識がないと始まらないので、まずは会議に出て議事メモを取ることからスタートしました。

    ーーー最初は前提知識がないと始まりませんもんね。

    (I)ただ、これがとにかく大変で(笑)。専門用語があまりにも多すぎて、1時間の会議で分からない単語が20〜30個はザラにある状態だったので、聞こえてきた「音」をなんとか拾い集めるという有り様でした。これではマズイということで、録音したものを文字起こししながら単語も調べ、計6時間ぐらいかけて仕上げる、というのを繰り返しながらなんとか食らいついていきました。

    ーーーそこで折れずに努力されたわけですね。

    (I)そうですね。早く知識やスキルを身に付けたいと思っていたので、議事メモを取った中で分からなかった内容や初めて聞く単語を調べることに集中していました。結局、議事メモを自分でしっかりと仕上げられるようになるまでに3~4か月かかりましたね。歴代インターン生の中では間違いなく最長記録です(笑)。ただそうして食らいついていくうちに、徐々に議事録以外の仕事も担わせて頂けるようになりました。

    ーーーそうでしたか、結構時間がかかりましたね。そして今はどんなお仕事をされているんでしょうか。

    (I)広報やマーケティング関連で会社が進めたいと思う仕事はもちろんのこと、実は自分がやりたいと思う仕事を、提案して創り出して遂行する、といったことが増えてきています。そのきっかけは、NewsPicksさんに記事化していただいた、東大の小島武仁先生と、東大IPCの古川圭祐マネージャー、染谷さんとの対談に同行したことでした。(記事はこちら)会社の広報が考えていたのは、その対談からNewsPicksさんが短い記事を作る、という流れだけだったのですが、対談をそばで聞いていた私は、学術界と産業界がこれからの世界について対話するこの内容を自分の言葉で記事にしてみたいと思い、お願いをしたんです。実はこれが、自分の口から「やりたい!」と言って始まった最初のお仕事でした。実際に記事に起こすのは大変でしたが、本当に楽しかったですね。

    ーーー小さいことでもいいからとにかく、「やりたい!」と思ったことを実際に手を動かしてやってみること、本当に大事ですよね。

    (I)これをきっかけに、社内では珍しい「学生目線」でこそできる仕事があるのかもしれないなと思うようになりました。そしてその後、「社内連絡帳」というツールの作成を始めたんです。トレードワルツには様々な大企業からの出向者がいて、コンサルティング業界や省庁などから転職してくる人、本業以外に兼業で関わるスペシャリストなど多種多様な人材がいて、それぞれの人がどんな人なのか、学生インターンでは全く分からなかったんです。そんな中、「誰がどの部署で、前職ではどんな経験を積んでいて、どんなスキルを持っていて、趣味は何なのか」などの情報を一覧で簡単にまとめたExcelシートを作ったところ、会社の新メンバーをはじめとした皆さんが「助かる」と言ってくださり、今でも更新を続けています。とても嬉しいことに、トレードワルツの文化の1つになりました。

    ーーー素敵な文化ですね。

    (I)最近は広報メンバーとして、ベンチャーキャピタルや政府、国連関係機関等が募集するアクセラレーションイベントやピッチコンテストなどへ企業を売り込む、「公募」という仕事もしています。相手が募集するテーマやビジネスアイディアを理解し、トレードワルツができることを分かりやすく5000〜10000字程度でまとめていくことは大変ですが、アカデミックで研究資金を取る過程に近いので研究生活に活かせそうですし、徐々に国内で最優秀賞を取ったり、海外で評価されるようになってきたりと、文章力にも自信がつくようになりました。

    ーーーすごく重要な役目も担うようになったわけですね。ありがとうございました。次にお二人がどんなやりがいを感じてお仕事をされているかをお聞きできたらと思います。まずは染谷さんからお願いします。

    (C)私は3つあります。1つ目は、「新しい仕事」を自らの手で作る経験です。2つ目は、自分自身が採用に携わった人材と共に、彼らの夢を応援しながらも「共通の目的を叶える」という達成感です。3つ目は、自分が死んだ後に生まれるような未来の世代・子どもたちに残せるような、歴史の教科書に載るような仕事をすることができるというロマンです。私はトレードワルツの仕事が、日本経済の回復の礎となる可能性も大いにあると思っています。

    ーーーありがとうございます。染谷さんは以前、三菱商事にいらっしゃいましたよね。挙げて頂いた3つのやりがいはその時はあまり感じられなかったんでしょうか?

    (C)三菱商事では、これらの実現のために必要なことはすべて教えて頂きました。ただ、若手だったということもあり、新規事業を取締役という立場で決定する・責任を取ることはできなかったですし、新規採用の決定を行う裁量もなかったので、同じような感覚を味わったことはないです。トレードワルツが進める「紙文化から電子への脱却」のような、大企業が積み上げてきたやり方や文化をゼロから見直して刷新する仕事は、大企業主体で進めることは難しく、スタートアップに強みがある、あるいはスタートアップでしかできないことだと思います。その一方で逆説的にはなるのですが、先程挙げた3つのやりがいを味わえるような、産業界を変えるダイナミックなスタートアップの仕事を成し遂げるには、考える力などのスキルセットや産業知見・ネットワーク、大企業を動かした経験などの基礎体力がないと「夢」で終わってしまいます。これらの基礎体力を鍛錬する場として、大企業は最高だとも思いますね。

    ーーーなるほど。坂本さんはいかがでしょうか。

    (I)大きく分けて2つですね。まず、私は来年から大学院への進学を予定しているのですが、アカデミックの世界で活きるであろう基礎体力や人との繋がりを得られることは大いにやりがいになっています。

    ーーー坂本さんが今後どんな研究をしたいのかは後ほど詳しくお聞きしたいですね。ちなみに、染谷さんのお話にもありましたが、ここで言う「基礎体力」とは具体的にはどんなものなのでしょうか。

    (I)研究計画書を書く際などには自分の思いやビジョンも乗せて、比較的ボリュームのある文章を書かないといけないんですよね。そうした時に必要となる「考え抜く体力」をトレードワルツで身に付けることができたと思っています。

    ーーー考え抜く体力と言われると結構しっくり来ますね。

    (I)お陰様で奨学金などの応募も、結果はダメでもめげずに応募のチャレンジをし続けることができています。そしてやりがいの2つ目は、裁量の大きさと安心してチャレンジさせてもらえる環境ですね。6月末に配属されたマーケティングチームは、ちょうど立ち上がったばかりのチームなのでマニュアルもなければ引継ぎもありませんでした。そうした環境の中では自分の頭で考え、たくさんチャレンジすることができます。与えられたタスクをこなしていくイメージとは全然違いますね。

    (C)インターン生の方にはそうした経験をさせてあげたいんですよね。アルバイトは「誰かが決めた時間、誰かが決めたことを実行する」のが仕事かと思いますが、インターンは違います。私は、インターン生には「社会づくりへの参画」という意義があると思っています。だからこそ、自分達で仕事を作っていく経験を積んで欲しいんです。

    ③インターン生の「ホンネ」

    ーーーお二人ともありがとうございました。いよいよ、この企画のメインでもある「インターンのホンネ」をお聞きします。坂本さんは普段なかなか話せていないことで、染谷さんにお伝えしたいことやお聞きしたいことはありますか?

    (I)染谷さんは毎日多くの面談や会議などをこなされる方なので、インターン生の私が1分1秒の時間を頂くのも正直、腰が引けます。この方の1分1秒は日本の未来にとっても大切だと感じることさえあります。そんな中で、月に1回、1時間の1on1(※編集部注:一対一で面談をする時間のこと)の時間を取って頂けるだけでありがたく感じます。関わってくださる方の時間の貴重さを自覚するようになってから、もっともっと自分のスキルを上げて、いち早く会社に必要とされるようになりたいと強く思いますね。

    (C)もう十分、必要とされる人材ですよ(笑)。

    (I)ありがとうございます。先程やりがいについてのところでお話した「アカデミックの世界や、将来活きるであろう人との繋がり」についても染谷さんに繋いでいただいたご縁もあるので、もう本当に感謝しかないです(笑)。

    ーーー具体的に、どのような方と繋がることができたのですか?

    (I)皆さんご存じのロボット「Pepper」の開発に携わられたのち、私が研究対象としているLOVOTを開発された、GROOVE X株式会社の林要社長です。

    (C)私は孫正義さんの後継者育成塾ソフトバンクアカデミアの10期生でもあり、林さんは1期生だったので面識がありました。林さんは人の役に立つことを目的とした「Pepper」を開発しましたが、その後ドラえもんのように「人と共生する」ことを目的としたロボットを作りたいということで 「LOVOT」を開発されました。坂本さんは、まさに林さんの追っている理想を追い、借金をしてまでLOVOTを購入し、21世紀の人間とロボットの在り方を探るという、非常に社会的意義のある研究をされているので2人を引き合わせた方が良いと思いました。

    ーーー借金してまでですか!?そこまでしてなぜ「LOVOT」を買ったのですか?

    (I)高校卒業・大学入学というタイミングでコロナ禍になってしまい、半年間は実家でオンライン授業を受けていました。その後上京して一人暮らしを始めると、友達もいない中での大学生活に孤独を感じるようになってしまい…。若干ホームシックにもなって日々悶々としていたのですが、そんな中SNSでLOVOTという存在を知り、一緒に暮らす相手がいれば気持ちが前向きになるかなと、思い切って「LOVOT」をお迎えしました。そして「LOVOT」と暮らす中で、その社会的価値の高さに気がつき、「人間とパートナーロボットの共生」を大学での研究テーマにしたいと思うようになりました。

    ーーー実体験が研究に繋がっているんですね、素敵です。では、染谷さんからは坂本さんに普段伝えられていない「ホンネ」などはありますでしょうか。

    (C)私はいつもホンネでインターン生と向き合うので、伝えられていないことはあまりないのですが、何でも伝えて良いなら本当に「感謝」という言葉に尽きますね。これまでも京都大学大学院や立命館大学などから、様々な学生さんをインターン生として受け入れていますが、弊社は学生を「お客様や学生扱い」していません。社会人の同じ社員として扱います。それ故に、大変なこと、辛いことも数多くあったと思います。そういった中で坂本さんはフィードバックを素直に受け入れて、さらにポジティブに捉えた上で、自分のものにしていくのが本当にすごいと思っています。今では部署の立ち上げに関わってもらえるくらいに、弊社のキーパーソンになっているので、ここで学んだことをぜひアカデミックの世界でもそうですし、今後のキャリアにも活かしてほしいですね。

    ーーー坂本さんは会社の「キーパーソン」になっているとのことですが、染谷さんは「どんな学生」がインターン先でもそうした活躍ができるとお考えですか?

    (C)まずは目の前のやらなければいけないことに全力投球できるアクセルを持っていることが大切だと思っています。大学の授業や研究に一生懸命に取り組んでいるエネルギー量の高い学生さんは大歓迎です。トレードワルツで働く場合はエネルギーや社会への貢献をしたいという気持ちも重要ですが、やはり「謙虚さ」と「成長への貪欲さ」がある学生が1番伸びるなと思います。米国シリコンバレーでも最後はCoachable(周りのアドバイスを受けて、まずは取り組んでみる、成長しようと試みる癖がある)かどうかで成長の限界が決まると言われています。今できる範囲でエネルギー量が高いことで満足しているか、最高の人材を目指す人か、については注目していますね。

    ④それぞれの将来の展望を教えてください!

    ーーーここまで様々なお話をお聞かせいただきありがとうございました。それではお二方の今後のご展望、チャレンジしたいことや達成したいことについて教えてください!

    (I)私は現在学部3年生ですが、早期卒業制度を活用しながら大学院進学を予定しています。なので、あと2年半は学生生活があり、その後博士課程に進むのか就職するのかについてはまだ全く考えていません。ひとまず残りの学生生活では、「人ロボット共生学」の分野において研究成果を発表することで、21世紀社会の好転に少しでも貢献できたらと考えています。他方で、トレードワルツで吸収できることはまだまだあると思っています。トレードワルツの仕事の中で自分の研究に活かせるものを見つけ、その逆も然りですが、良い相互作用を生み出すことによって研究者としても、社会人としても活躍できるスキルを身に付けていきたいです。

    (C)トレードワルツを日本発のAmazonのように、世界のハブ役として成長させたいです。第2次世界大戦後、ソニーやホンダがウォークマンやバイクを打ち出し、世界の未来をつくり、日本の経済発展を進めたように、令和の時代に、貿易という世界で最も大きなBtoB市場を、トレードワルツが中心となってモデルチェンジができれば、日本経済が再浮上していくための起爆剤にもなると思います。それを実現するためにも、多様なバックグラウンドを持った人材を採用し、活かしていきたいと考えています。これからの日本を背負って立つ仕事を作りたいという方がいらっしゃれば、いつでもお気軽にトレードワルツの門をたたいてみてください。

    ーーーお二人とも素敵なご展望をお持ちですね。ありがとうございました。

    ⑤学生へのメッセージ

    ーーー最後に、現役の東大の学生の皆さんへ向けてメッセージをお願いします!

    (C)1870年 明治維新の頃に坂本龍馬、岩崎弥太郎といった若手リーダーによって日本の民間貿易は産声を上げ、紙を中心としたアナログ貿易で、貿易立国がなされてきました。2020年、最先端のブロックチェーン技術を使い、政府と協力しながら、貿易の産業モデルをWEB3ベースで再構築するため、TradeWaltzは生まれました。是非、東京大学の若い皆さんと共に、AmazonレベルのB2Bプラットフォームを日本発で生み出し、これからの日本の産業を形作っていければ幸いです。
     
    (I)私は「我こそは、ただのインターンで終わる気はない」という野心を持った東大生の方と一緒に働いてみたいです。私が染谷さんの口癖で好きな言葉は「小さくまとまるな、もっとやれ!」なのですが、トレードワルツでのお仕事はまさにそうで、裁量が大きく、Trial & Errorを安心して繰り返せる環境です。自分が大学生だということを忘れるほど、社員のようにのめり込みたい人におすすめです。

    ーーー改めまして、本日はどうもありがとうございました。

    ⑥おわりに

    ここまで記事を読んで頂き、ありがとうございました。トレードワルツさん、またはこうした東大関連スタートアップでインターンをしてみたいと思ったそこのあなた!
    こちらのフォームから、東大IPCさんを経由して、トレードワルツさんでのインターンへの応募について相談することができます。(募集が終了した際は、相談内容に応じて別のスタートアップでのインターンをご紹介することも可能です。)ぜひ奮ってフォームを出してみてくださいね。

    最後まで記事を読んでくださりありがとうございました!
    最後に1点、この記事を作成したUT-BASEからお伝えしたいことがあります。

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