【分野別 学部学科紹介】~心理・認知~

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はじめに

多くの東大生が頭を悩ませる意思決定である「進学選択」。
「〇〇に興味はあるけど、どの学科で学べるのかわからない」なんて思ったことはありませんか?
この記事では、そんな皆さんのお悩みに応えるべく、心理・認知分野について学ぶことができる学科を「横断的に」比較紹介しました。
皆さんの選択を少しでも支えることができれば幸いです。
※本記事の内容は2022年度以前の情報に基づいています。現在記事を更新中ですのでしばらくお待ちください。

目次

    文学部:心理学コース

    概要


    心理学専修では、演習や特殊講義によって心理学に関する幅広い知識を身につけるのみならず、心理学実験演習を行い、コンピュータの操作法やデータの収集と解析法、実験レポートの作成法などを学ぶ。なお、この専修では心理学の全ての範囲ではなく、基礎心理学を中心に扱っている。基礎心理学は心理現象を実験などにより科学的に研究している学問分野であり、社会心理学や教育心理学の基礎にあたり、駒場の授業「心理」で扱われる(認知が中心)延長線上の内容も多い。


    基本情報



    カリキュラム紹介


    2Aセメスター

    • 心理学実験演習
      • 心理学における実験の方法を学ぶ
      • 代表的な心理学実験を通じて、実験を通じて集めたデータを統計的に分析しレポートにまとめて報告する
    • 心理学統計
      • 心理学で用いられる統計手法の基礎を学ぶ

    3Sセメスター

    • 心理学概論
      • 心理学において重要な概念について学ぶ
      • 観察・調査・実験など、心理学的な知識を得たり理解したりするための方法を学ぶ
    • 心理学演習
      • 教員により内容は異なるが、多くの場合は輪読形式で心理学の幅広い知識を学ぶ
      • 学術論文や学術書(英語論文が用いられる場合が多い)をテーマにディスカッションを行う

    3Aセメスター

    • 心理学実験演習
      • 最先端の実験について学ぶ。
      • 2年次の「心理学実験演習」よりも高度な実験を扱う。結果が知られていない先端的な実験を体験する

    4Sセメスター

    • 卒業論文執筆


    主な研究室紹介



    学科インタビュー


    Coming Soon


    学生の声


    • 魅力としては、心理学の多岐にわたる分野のどれに興味があったとしても、それを専門的に学べる授業やゼミが設けられているという点です。各研究室が開講するゼミは、運動・知覚・高次認知・認知といった形で分野ごとに分かれ、それぞれ関連した論文を輪読や発表をすることで各分野への理解を深めることができます。各ゼミの教授は「特殊講義」という授業も受け持っており、そこで各分野の基本的な知識もつけることができ、前期過程で心理学をあまり履修できなかった人でも安心です。さらに、TAの方が分野ごとに開講する「実験演習」という授業では、卒業研究でも重要となる実験に関する専門的な知識等を学ぶことができ、上記の授業をとるだけで専門性を身につけたい人にとっては何も心配が要らなくなります。一方で、前述の講義が該当する必修の授業は比較的少なく、他学科・他学部の講義も受けて見識をさらに深めることができることも、心理学科の魅力の一つです。例えば、社会心理学科に進みたかったけど点数が足りなくて心理学科に進むことにした人も、社会心理学の講義を時間割に組み込むことが可能となっています。
    • 認知について詳しく学べる。内容は、視覚や聴覚といった単一の感覚器官による情報処理から多感覚統合まで幅広い。前期課程の基礎科目心理と同じような内容のものもあった。心理学研究室では社会心理学で扱うような内容の講義もあるが、教育心理的な講義はない。基本的には心理学研究室が開講する講義を履修するが、他学部履修での必要単位が多いので、ある種前期課程のような履修の自由度はそこそこあると思う。ゼミや実験ではたいてい英語論文の輪読が内容に含まれている。この2つは担当教授によって負担が全然違うので学科内でも忙しい人とそこまでな人がいる印象。 自分は志なくなんとなくで進学したが、講義の内容は面白くそこそこ楽しく過ごしている(課題は割と重いが)。

    文学部:社会心理学コース

    概要


    社会心理学専修では、社会的な環境における人々の行動と、その背後にある心的過程、社会文化的な基盤との間の関係について研究する。研究対象は、社会的状況の認知・理解やそれを支える情報処理過程、対人的行動、規範の形成やリーダーシップ、集団・組織行動、文化・歴史的な影響等と幅広い。授業では実験や調査法を中心とする実証研究スキルの養成を重視しており、調査実習や実験実習、統計を必修としている。


    基本情報



    カリキュラム紹介


    2Aセメスター

    • 社会心理学調査実習
      • 社会心理学の研究手法としての社会調査法について学ぶ
    • 社会心理学統計
      • 心理学で用いられる統計手法の基礎,および統計に関する基礎的な知識を学ぶ

    3Sセメスター

    • 社会心理学概論
      • 「社会心理学概論Ⅰ」では、対人関係ならびに集団における人の意識および行動についての心の過程や、人の態度および行動、家族、集団および文化が個人におよぼす影響について学ぶ

    3Aセメスター

    • 社会心理学演習
      • 教員により内容は異なるが、多くの場合は輪読形式で社会心理学の幅広い知識を学ぶ
      • 学術論文や学術書(英語論文が用いられる場合が多い)をテーマにディスカッションを行う

    4Sセメスター

    卒業論文執筆(もしくは特別演習)


    主な研究室紹介


    • 亀田達也研究室(亀田教授)
    • 唐沢かおり研究室(唐沢教授)
      • キーワード:対応推論、責任判断、自己制御、動機付け過程
      • 研究内容
        • 道徳的エージェントと心の推論
        • 自由意志と自己制御
        • 科学コミュニケーション
      • 研究室HP:http://www-socpsy.l.u-tokyo.ac.jp/karasawa/index.html
    • 村本由紀子研究室(村本教授)
      • キーワード:心の文化差、集団規範、文化的慣行
      • 研究内容
        • 多元的無知による集団規範の維持過程
        • 共有信念の文化差の規定因
        • 文化的慣習の社会生態学的基盤
        • 組織文化・風土をめぐる諸問題
      • 研究室HP:https://www.ym-lab.com/jp/


    学科インタビュー


    Coming Soon


    学生の声


    • 社会心理学専修では、社会心理学で扱う内容を網羅的に理解でき、自分の興味分野・研究内容を見つけることができるため、社会心理学全般に興味がある方には最適だと思います。また、心理・認知の分野は社会心理学と密接な関係にあるため、社会心理学専修でもその分野を突き詰めて学習することは可能だと思います。社会心理学専修で行われる授業は概論という形で社会心理学全般に関するものが多く、具体的な内容はゼミに入ってからだと思うので、現時点で私には分かりません。概論の中で、心理や認知についても触れますが、特にそこを突き詰めたいのであれば、心理学専修の授業を受講することができます。

    教育学部:教育心理学コース

    概要


    教育心理学コースとは、教育学部に設置された5コースのうちの1つである。区分としては身体教育学コースと同じ心身発達科学専修に属する。

     

    教育心理学は、心理学の手法を用いて教育の科学的基礎を実証的に探究し、また、その知見の教育や生活場面への応用まで考える学問である。心理学の手法と知見に基づき、人間に関する心理学的理解や、心理学の基本的な研究手法を身につけることを目的としている。

    心理の中でも特にその精神発達の過程について関心のある人に適合したカリキュラムが多い。


    基本情報



    カリキュラム紹介


    カリキュラムの流れは、概論・演習での文献購読やディスカッションを経て、各教員の専攻分野に触れていき、4年次の卒論に収斂させていくようになっている。

    2Aセメスター

    • 教育心理学実験演習Ⅰ
      • 実習や見学を通じて、教育心理学の研究や実践をおこなうための基礎を養う
    • 心理学統計Ⅰ
      • 心理学で用いられる統計手法の基礎と統計に関する基礎的な知識を学ぶ
      • 1変量と2変量の記述統計学を扱い、推測統計学の導入を行う
    • 公認心理師の職責
      • 医療・教育・福祉・産業・司法の5領域で業務を行う国家資格である公認心理師の必修科目

    3Sセメスター

    • 発達心理学
      • 子どもの発達のプロセスとメカニズム、人の一生涯にわたる連続性と変化を理解する
    • 心身の発達に資する養育・教育環境の役割を考える教授・学習心理学概論
      • 教授・学習プロセスやその認知プロセス、それらの学習や発達を促進する学習方法について、学習者の視点から心理学的に明らかにする
    • 教育心理学実験演習Ⅱ
      • 実習や見学を通じて、教育心理学の研究や実践をおこなうための基礎を養う

    3Aセメスター

    • 教育心理学実験演習Ⅲ
      • 具体的な研究テーマのもと、研究の計画からデータの収集と解析、考察、報告書の作成に至る一連の研究活動に関わり、心理学研究の実際を理解する

    4Sセメスター

    • 卒業論文の執筆

    4Aセメスター

    • 卒業論文の執筆


    主な教員紹介


    ※詳細はこちら

    • 遠藤 利彦 教授(発達心理学)
      • 人生早期に子どもと養育者との間に形成されるアタッチメントがいかなる要因によって規定され、またその後の子どもの(特に社会情緒的側面の)発達の道筋にどのように影響するのかについて研究を行う。
    • 藤村 宣之 教授(学習心理学)
      • 子どもが数学的概念や科学的概念の理解を深めていくプロセスや学習観の変容過程、それらを他者との関わりの中で促進する授業のあり方を研究。。小中高生を対象に研究を進め、子どもの変化のプロセスに着目し、教授・学習、認知発達、授業過程に関する心理学研究を関連づける。
    • 針生 悦子 教授(発達心理学)
      • 言語の獲得とからめて子どもの世界に対する見方はどのように構造化されていくのかを中心に、発達心理学を専門とする。
    • 岡田 猛 教授(教育認知科学)
      • 「アイデアが生まれて、それが形になっていく」過程について研究を行い、芸術家の創造活動をテーマとしている。芸術家が作品を作る段階や、独創的なアイデアが生まれる方法について、認知科学的な解明を目指している。
    • 岡田 謙介 教授(教育情報科学)
      • 心理・教育・行動データをモデリングし、現象の理解と予測に役立てることに関心を持っており、特にベイズ統計学の方法論と応用を研究している。


    学科インタビュー


    Coming Soon


    学生の声


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    教養学部:統合自然科学科 認知行動科学コース

    概要


    統合自然科学科 認知行動科学コースは、実証科学という理科的な手法で文科的な心理学の人文的問題を扱う点に特色があり、現代社会への視点と実証科学マインドとのバランスがとれた心の科学の専門家を育てることを目的としている。

    心理学の特徴でもある、心を対象にする実証研究の本質を理解し様々な学問分野間を横断する授業科目が開講されている。

    当コースでは、心の働きを総合的に把握するとともに、基礎的な認知情報処理から発達と適応も学ぶことができる。知覚や記憶の情報処理、コミュニケーションや感情、社会・文化の進化など、扱うテーマも広範囲に及ぶ。


    基本情報



    カリキュラム紹介


    2Aセメスター

    • 認知脳科学概論
      • 機械や計算機と対比しながら、生物や脳の情報処理メカニズム、例えば脳神経系の構造や機能、記憶・感情等の生理学的反応の機序、高次脳機能障害の概要などを学ぶ
    • 認知心理学
      • 私たちの他者に関する知覚・認知やその背後にある心理・神経過程について考え、人の感覚・知覚・認知・思考等の機序及びその障害を学ぶ

    3Sセメスター

    • 行動神経科学
      • 動物行動を生物学的に理解することで、ヒトの行動変容の過程や言語の習得における機序などのヒト固有と考えられる行動の生物学的知識を習得する
    • 認知行動障害論
      • 身体障害、知的障害及び精神障害の概要とそれらを有する者の課題や必要な支援を学ぶ

    3Aセメスター

    • 行動適応論
      • ストレスと心身の疾病との関係や、保健活動や医療の現場における心理社会的課題及び必要な支援について学ぶ
    • 心理学統計
      • 心理学で用いられる統計手法の基礎、および統計に関する基礎的な知識を学ぶ

    4Sセメスター

    • 認知行動科学特別研究
      • 卒業論文につながる研究テーマを受講者が各自選択し、実験・調査の計画をたててそれを実施する


    主な研究室紹介


    • 四本研究室
      • キーワード:認知神経科学、実験心理学
      • 主な研究紹介
        • さまざまな情報が脳内で処理され統合されて「知覚・意識」となる過程を、行動実験や脳活動の測定を通して明らかにすることを目指す。
      • 研究室HP:https://park.itc.u-tokyo.ac.jp/YotsumotoLab/index.php
    • 岡ノ谷研究室
      • キーワード:動物の音声コミュニケーション、心の起源、行動学、神経性理学的手法
      • 主な研究紹介
        • 動物の音声コミュニケーションと情動に着目し、心の起源を探究することを目指す。小鳥やげっ歯類、ヒトを対象として、行動学・神経生理学的手法を活用した研究を行っている。
      • 研究室HP:https://marler.c.u-tokyo.ac.jp/home/


    学科インタビュー


    Coming Soon


    学生の声


    • 先生に対する学生の人数が少ないコースなので、研究室配属後はもちろんのこと、コースでの実習や実験の授業でも、MRIや脳波など貴重な機械に触れることができたり、思う存分質問もできたりと、濃い学びをすることができる。 コース科目だけでなく、駒場での様々な形の授業で関連分野が扱われていたりするので、認知+周辺分野だけに絞って履修しても充実した時間割になりそう。物足りないことはないと思う。研究室に入れば尚更だと感じる。 歴代とても真面目で優秀な人が多いので、求められるレベルが高く、勉強しようという雰囲気が強い。そこに少し気後れすることもあるが、自分の勉強を強く後押ししてくれる感じがある。
    • 【魅力】本郷の学部では、知覚心理学、臨床心理学、社会心理学の先生がそれぞれ分かれたコースに所属しているが、認知行動科学コースでは、現在のところ、知覚心理学(四本・本吉先生)、臨床心理学(石垣先生、院はなし)、社会行動に関する認知(香田先生)と、幅広い分野の研究室から選べる。希望すれば、他コースの先生(認知に関係あるものだと、身体運動(柳原先生、中澤先生、工藤先生)、言語(酒井先生))の研究室にも所属でき、少数だがヒトではなく動物実験ができるところもある。授業も、他コースの授業も含めれば(卒業単位に組み込める)、知覚から発達、臨床まで幅広い範囲の心理学を学べる。脳について知りたければ、副専攻制度を使い、神経科学に必要な生物学を集中的に学ぶこともできる。 【授業や研究紹介】前期の主題科目の「東大の心理学」「脳科学の基礎と研究の最前線」で、教養学部の心理学関係の各先生の研究内容を聞くことができる。また、駒場で心理学の被験者募集をしている場合もあるので、そのときに先輩から話を聞くことができるかも。

    教養学部:学際科学科 広域システム/総合情報学コース

    概要


    学際科学科B群(広域システム/総合情報学コース)では、現代社会の課題に答える学際的な研究手法の一つとして認知科学を学ぶことができる。従って他の学科に比べると「心理・認知」系の授業や教員が多いわけではないので、他学部履修などの工夫が必要になる。なお、B群間ではコースをまたいで学生の交流・コミュニティ形成がなされていること、また同じ教室で授業を受ける機会が相対的に多いことからこの章では両コースをまとめて扱う。


    基本情報



    カリキュラム紹介


    2Aセメスター

    • 広域システムコース 広域システム特論Ⅴ(10)
      • 認知科学や心理学の概念・方法論・技術を学ぶ
      • 情報学や認知科学・心理学を用いて、アートの表現技法やその表現内容の解析に関する基礎と実践的応用を学ぶ
    • 総合情報学コース 人間情報学Ⅰ
      • 内容は「広域システム特論Ⅴ(10)」と同じ

    3Sセメスター

    • 広域システムコース 広域システム特論Ⅴ(11)
      • 認知科学の歴史と概要について学ぶ
      • 認知革命から始まる認知科学の歴史を学び、最先端の認知科学研究を正確に理解することを目指す
    • 総合情報学コース 人間情報学Ⅲ
      • 心理学で用いられる統計手法の基礎、および統計に関する基礎的な知識を学ぶ

    3Aセメスター

    • 心理・認知に関わる授業は多くないため、他学部や他コースの関連する授業を履修する

    4Sセメスター

    • 卒業論文執筆


    主な研究室紹介


    • 広域システムコース 大泉研究室(大泉准教授)
    • 総合情報学コース 植田研究室(植田教授)
      • キーワード:高次認知、認知バイアス、認知科学の社会的応用
      • 主な研究紹介
        • 行動ファイナンス
        • 速読の脳内機序の解明
        • 伝統芸能の科学
      • 研究室HP:http://www.cs.c.u-tokyo.ac.jp
    • 総合情報学コース 開研究室(開教授)
      • キーワード:発達認知科学、認知ロボティックス
      • 主な研究紹介
        • 乳幼児における発達メカニズムの解明
        • 時間・空間認知の脳内機構
        • 人工物やメディアの人間への影響
        • 適応的ヒューマン・インターフェースの構築
      • 研究室HP:https://ardbeg.c.u-tokyo.ac.jp/ja/explanation/


    学科インタビュー


    Coming Soon


    学生の声


    Coming Soon

    医学部

    概要


    医学部は医学科と健康総合学科に分かれており、医学科では、医学知識と臨床技能を修得する際に、患者の心療等において心理的な観点からの学びが重要になる。

    健康総合学科は、ひとびとの生活にとって重要な構成要素である健康を軸に置き、幸福(ウェルビーイング)向上を実現することを目指す。心理学の中でも社会福祉や心理教育、精神疾患を有する人への援助等について学ぶことができる。


    基本情報


    • 定員
      • 医学科 110名
      • 健康総合科学科 44名
    • 要求/要望科目
      • 要求科目(医学科)
        • 文科各類
          • 基礎科目「生命科学Ⅰ」か「生命科学Ⅱ」
          • 基礎科目(基礎実験)「基礎物理学実験、基礎化学実験、基礎生命科学実験」から1科目
        • 理科一類
          • 基礎科目(生命科学)
          • 理科二・三類生の「生命科学Ⅰ、生命科学Ⅱ」から1科目
      • 要求科目(健康総合科学科)
        • なし
      • 要望科目(医学科・健康総合科学科)
        • なし
    • 公式HP


    カリキュラム紹介


    授業は主に講義と実習にわかれ、4年生のSセメスターから実習が本格化する。

    2Aセメスター

    • 健康心理学
      • 心理学・行動科学の学問大系から、保健・医療・福祉に深く関連する諸分野をとりあげ、その理論的基礎及び応用について学ぶことを目的とする

    3Sセメスター

    • 心の健康科学
      • 心の健康についての心理・社会・生物学的メカニズムと精神疾患の特徴、心の健康問題への対策を科学的視点から学ぶ
    • 精神保健学実習
      • 地域、産業、および学校における精神保健福祉活動の見学や体験学習を行い、精神保健福祉の現状と課題を理解し、その解決策を自ら考えることのできる能力を身につけることを目的とする

    4Sセメスター

    • 精神看護学
      • 精神看護学の実践について、セルフケア、疾患、社会福祉、心理教育、リカバリーのそれぞれの立場と方法を学ぶ
    • 内科学(心療)
      • 心身医学の総論、心身医学的治療法、各種心身症や摂食障害などの概念、診断、治療法の基本的事項について習得する

    4Aセメスター

    • 精神看護学実習
      • 精神科の治療場面に参加することにより、基本的な精神科看護技術について考え、実践する
      • 医療と人間、社会、生活の観点から精神疾患を有する人の生活を援助する精神医療保健福祉サービスのプロセスを考察する


    主な研究室紹介


    • 精神衛生・看護学教室(精神保健学/精神看護学分野)
      • キーワード:心の健康問題・ストレス
      • 主な研究内容:
        • 精神保健疫学
        • 周産期のメンタルヘルス
        • トラウマティックストレスとレジリエンス
        • 職場のメンタルヘルス
      • 研究室HP:http://plaza.umin.ac.jp/~heart/
    • 保健社会学教室(保健社会行動学分野)
      • キーワード:健康格差、福祉国家
      • 主な研究内容
        • 社会経済的格差の形成が健康格差につながるメカニズムの同定
        • 健康格差を回避するための社会経済的政策の在り方
      • 研究室HP:http://webpark1166.sakura.ne.jp/wp/


    学科インタビュー


    Coming Soon


    学生の声


    Coming Soon

    【コラム】〜計数工学科で心理・認知?~

    概説


    計数工学科は数学・情報・物理の3分野を中心に幅広い範囲を扱う学科である。一見すると心理・認知分野から遠い印象を抱くかもしれないが、実はそうでもない。確かに、「認識行動システム論」という画像認識などの基礎を学ぶ授業を除けば、学部生が授業や実験でこうした分野に触れる機会は少ない。しかし、以下に紹介する研究室では、こうした分野とかかわりが深い研究を行っているため、紹介する。


    この分野に関連する研究室


    • 天野研究室
      • キーワード:視知覚、多感覚情報統合、脳内メカニズム、TMS/tCS、ニューロフィードバック
      • 主な研究内容:
        • アルファ波のクロック機能
        • Decoded Neurofeedbackを用いた視知覚のメカニズム解明
        • 高磁場MRIを用いた脳機能マップの発見
        • 白質を介した視覚情報伝達機構の解明
      • 研究室HP:https://www.brain.ipc.i.u-tokyo.ac.jp/
    • 奈良・長谷川研究室
      • キーワード:逆問題の計測、数理手法、応用展開
      • 主な研究内容:
        • 逆問題の直接解法・計測法の体系化と応用
        • 波動場を用いた情報環境構築とヒトへの感覚情報提示
        • アクティブマターの制御・構造設計理論の構築
      • 研究室HP:http://www.inv.ipc.i.u-tokyo.ac.jp/


    学生の声


    • システム情報工学コースでは、物理世界と情報の融合をテーマに、身体情報学の稲見教授が「第6の指をつくったら人はどうなるか」のような研究を行っています。講義では「認識行動システム論」がやや関係します。
    • 心理についてはあまり扱わない。認知については、認識行動システムという内容を扱い、他の座学とは異なりインターフェースやゲーム理論、社会でボトルネックになっていることなど広く浅く扱う。
    • 3Sまでだと、関連する授業として「認識行動システム論」が開講されている。ものづくりと交えての議論になるといった印象を受ける。
    • システム情報工学は「心理・認知」を直接扱うわけではない(もちろん、いくつかの研究室で関連する研究を行っている)。学部の授業や実験にもあまり組み込まれていない。 
    • なお、システム情報学専攻のパンフレットに書かれている「認識と行動」の「認識」は、実世界に働きかけを行う上で情報を抽出する(例:自動運転における画像認識)ことを意味する。語感から心理・認知っぽく聞こえるものの、そのものズバリということではない。

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