【TLP紹介】中国語(理系)

2021.3.11

東大前期課程で開講されているTLP(トライリンガル・プログラム)、「ちょっと興味あるけど、TLPの情報が全くなくて決めかねている...」「TLPって具体的に何をするんだろう?」と思っている人は多いのではないでしょうか?
そこで、UT-BASEは知られざるTLPの全貌をまとめた記事を作成しました!記事に掲載されている情報は全てTLP履修生または修了生の経験談に基づいています。ぜひ、皆さんの後悔のない選択にお役立てください!
 
この記事は、2020年度および2018年度理系中国語TLP生への取材に基づいて作成しています。年度によって制度が一部変更される可能性がありますのでご注意ください。

履修までの流れ(2020年度の場合)

3月第2週ごろ 合格手続き:TLP履修申請
3月第3週ごろ TLP履修許可通知:インターネット上で学生の個人アカウントであるUTokyo Accountが公開され、それと同時にTLP履修の可否が通知される。
4月第1週ごろ TLP担当教員から履修すべき科目などについてメールで通知が来る
4月第2週ごろ TLP科目開講・ガイダンス
4月第4週ごろ 履修登録(TLP科目でも履修登録が必要)

クラスについて

中国語TLPを受講している理系学生は30人弱で、年度によって以下のどちらかのクラス構成になる。
①理一:TLP生だけのクラスが1つ、理二三:TLP生と一般生の混合クラス2つ
②理科類全体のTLP生を集めたクラスが1つ
 
中国語TLP生は以下のように授業を受けることになる。1年生は初級・2年生は中級を履修することになっている。
(1S=1年Sセメスター=1年前期、1A=1年Aセメスター=1年後期)
中国語一列・二列【必修 1S:週2コマ, 1A:週1コマ】…TLP生と受講
中国語初級・中級(表現演習)【任意履修 1S~2S:週1コマ】
中国語初級・中級(会話)【必修 1S~2S:週1コマ】
中国語初級・中級(聴解)【必修 1S~2S:週1コマ】

TLP生の雰囲気

TLP生同士の仲の良さはクラスや個人にもよる。同じクラスのTLP生とは比較的仲良くななり、TLP生だけでクラスが構成された場合は学園祭で仲良くなることもある。また、複数回開催される海外研修への参加者同士はかなり仲良くなることができる。一方で、TLP生と一般生との混合クラスでは語学の必修の授業が被らないのであまり打ち解けられないこともある。
 
TLP生同士で授業後に食事にに行くことがある。また、文系と理系の中国語TLP生で合同コンパが開かれることもある。TLPクラスの中で仲良くなった人や一緒に海外研修に行った人との間でコミュニティができ、そこで遊びに行ったりすることはある。
 
語学の勉強への熱意は人それぞれ。「とりあえずTLP申請したら通ってしまった」という学生も存在する一方で、「成績は継続要件ギリギリだが、語学が好きなのでTLPを受講し続けている」という学生もいる。
TLP生の4割くらいは運動系サークルに所属しており、ハードそうな運動会の部活に入っている人もいる。そのほかは文化系サークルや学生団体に所属している学生が多い。
TLP生のうち、海外在住経験がある学生は3分の1程度。また、中国にルーツを持つ学生や留学生もTLPを受講している。

授業・履修について

履修するコマ・時間割

理系のTLP生が受講する中国語の授業は以下の3種類存在する。
①(基礎科目・必修)中国語一列・二列【1S:週2コマ,1 A:週1コマ,2S:なし】…TLP生と受講
②(総合科目L系列・任意)中国語初級(表現演習)/中国語中級(表現演習)【週1コマ】…TLP生と受講
③(総合科目L系列・必修)中国語初級(会話・聴解)/中国語中級(会話・聴解)【週2コマ】…TLP生と受講
理系TLP生が必ず取らなければいけないのは①,③の会話・聴解。②の表現演習は理科生の場合は必修ではない。
 
中国語初級及び中級に関しては、1年生=初級、2年生=中級を受講するように定められている。いわゆる「TLP科目」と呼ばれる②③の授業に関しては、文系用と理系用のコマが別々に開講されており、1SではTLPの担当教員からメールで履修するコマを指定された。②③の科目については自分で履修登録を行う必要がある。文科生が理科生向けのコマを履修したり、理科生が文系のコマを履修したりすることは原則できない。
 
理系の場合は、1年生のSセメスターは週4コマ(+任意で表現演習1コマ)、Aセメスターは週3コマ(+任意で表現演習1コマ)、2年生のSセメスターは週2コマ(+任意で表現演習1コマ)中国語の授業を受けることになる。
 

TLP科目の内容・難易度

TLP科目を担当する教員は基本的にネイティブだが、日本人の教員が担当することもある。1年次の授業は日本語で、2年次の授業は原則中国語で行われる。
 
TLP科目は会話・聴解・表現演習に分かれており、それぞれの科目では主に以下のような内容を扱う。(科目ごとの厳格な区分はなく、教員の裁量で比較的自由に授業が行われる)
・会話:中国語の会話文をディクテーションしたり、中国文化についての映像を見たりする。
・聴解:主に教科書の音源を使用してリスニングをし、聞き取った内容に関する問題を解く。時々教科書以外の音源を使用することもある。
・表現演習:教科書中の文章を使って文法やよく使う言い回しを練習する。時々作文の練習も行う。
 

成績・試験について

成績の決め方は教員によって異なるが、出席・小テスト・期末試験で決めることが多い。授業で3回以上休んだら落単が決定する場合もあるので注意が必要。また、小テストはセメスター中に数回行われる場合もあれば、毎週行われる場合もある。
 
期末試験の内容は各科目以下のようになっている。
・会話:生徒同士で中国語会話を行い、それを教員が聞いて評価する。もしくは教員と1対1の面接を行う。それに加えて、リスニングのテストを行う。
・聴解:リスニング問題が出題される。ディクテーションや長めの文章の音声を聞いて、その内容に合うものを複数の選択肢から選ぶ問題
・表現演習:単語や文法問題、長文読解が出題される。年度によっては中国語作文が出題されることもある。
 

勉強面の負担について

理系の場合は必修の授業が多いため、それらに加えてTLPをこなすことはそれなりに大変。宿題と予習、テスト対策で授業外の勉強時間は毎日30分~1時間程度。

継続及び編入について

終了条件

中国語TLPを修了するためには、以下の条件を満たしている必要がある。
・2S(2年Sセメスター=2年前期)までに履修した中国語の授業で全て優以上
・英語一列の成績が全てG1もしくはIELTS7.0以上・TOEFLiBT100以上
・TLP科目で履修しなければいけない授業を全て履修している
 

編入条件

定員に空きがあれば、1A・2SでTLPに編入することができる。
(2020年度には編入生が募集されず、編入要件も開示されなかったため省略)
 

継続する人・編入する人の割合

2018年度の場合、1S段階でTLPを受講していたのは全体で27人。2Sまで残った人は18人だった。うち編入生は2~3人だった。モチベーションを維持することができなかったり、修了要件を満たせなかったりして、2Sに入る段階でTLPの履修をやめる学生が多い。TLPに編入及び離脱した学生も、所属するクラスは1S時点から変更されない。

メリット・デメリット

メリット

・中国語の習得及びその土台づくり
TLPを受講することにより、多少なりとも中国語が話せるようになる。また、TLP修了後にさらに語学力を向上させたいと思った時の勉強の土台が培われる。
・海外研修
中国語TLPは海外に行く機会が豊富なため、海外経験を積みたい人にはおすすめ。また、研修は文理合同で行われており、文理間の交流も持つことができる。
 

デメリット

・勉強面・スケジュール面での負担
理系は必修科目が多いため、通常の科目に加えてTLP科目を履修することで時間割が過密になり、負担が大きくなる。
・1限に授業が入りやすい
中国語TLPの場合は必修とインテンシヴが1限に開講されることもある。そのため、朝に弱い人は要注意。

海外研修・その他

海外研修

中国語TLPでは複数回(2018年入学生の場合は①1年3月・②2年8月・③2~4年の9月)海外研修の機会が設けられている。
 
①台湾研修
行き先:台湾
期間:1週間
内容:研修中は、各人がそれぞれテーマを設定し、それに関連する場所を訪問する機会がある。(例:新聞記者の方に人権についてのお話を伺う/フードバンクを訪問して台湾国内の食の支援の状況を学ぶ/先住民族の文化について知る/緑島で台湾の白色テロについて学ぶ、など等)フィールドワークは、また、台湾の学生とペアになって台湾おこなう。
費用:飛行機代は大学負担で、その他大学から費用補助が出る。
 
体験談:台湾と聞くと、日本では「ご飯が美味しい」「親日」などよいイメージがあると思うが、それだけでなく、中国との関係の中で国内の政治的弾圧を克服して今に至っていることを学ぶことができた。また、フィールドワークでは台湾の無料スーパーを訪問し、日本では発展途上の分野での先進的な取り組みに触れて刺激を受た。自由時間はある程度担保されている一方で、ただの観光では学べない台湾の歴史や文化に接することができ、実りの多い学びの機会となった。さらに、研修中は九州大学の学生と行動を共にすることが多く、彼らとも仲良くなることができた。
 
②南京サマースクール
行き先:南京
期間:3週間
内容:平日の午前中は南京大学の先生の中国語の授業を受講し、午後は太極拳や習字などを体験する(フリーになる時もある)。
休日は博物館や有名な遺跡をめぐる観光ツアーが開催される時もあるが、それがない時は街中に遊びに出かけたり市内の著名な美術館・博物館を訪問したりする。
非TLP生も参加することができる。
費用:南京大学の寮の宿泊費用・語学授業の受講料・飛行機代は大学負担。生活費とお土産代は自己負担。
 
体験談:南京大学の先生方や学生とディスカッションをする機会があるが、基本的には資本主義社会で暮らしている日本人からすると違和感を感じることもあるかもしれない。しかし、価値観が違う場所に行って現地の人と話をする機会を得られるのはとても貴重な体験であり、参加してよかったと思う。。
南京研修に関しては、こちらのサイトから参加学生の体験談を読むことができる。
 
③北京深思
行き先:北京
期間:1週間
内容:北京の企業訪問を行う他、北京大学の学生と一緒に大学の授業を受講する。研修は非TLP生でも参加することができる。
 

その他

HSKという中国語試験の費用を大学に負担してもらえる。基本的には1年間の中で1回分。(主に2年生を対象とした制度だが、1年生でも申請すれば受験料の補助を受けられることが多い。)

内部の本音

TLPはネイティブ・日本人を問わず素敵な先生方が多く、現地の人との交流会の企画をしてくださったり、中国の文化について授業中に学ぶ機会を設けてくださったりします。様々な民族が存在する中国の多様性を存分に学ぶことができます。美味しい中華料理屋を教えてもらえることもあり、先生方と話すというためだけにでも中国語TLPを受講してみる価値はあるのではないでしょうか。
ただし、語学の勉強はある程度の負担にはなるため、語学が好きかどうか、そのモチベーションが続くかどうかがTLPの向き不向きのバロメーターになるのではないかと思います。
 
(参考)東京大学 TLP中国語 公式サイト

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