「TLPを履修することに決めたけど、TLP生は週何コマくらい取っているんだろう?」「進振りに必要な単位はいつまでにとるべき?」
TLPの履修が決まった新入生には、このような疑問を持つ人も少なくないのではないだろうか。ここでは「文科生の場合」「理科生の場合」に分けて、これまでに各言語のTLP生がどのように履修を組んでいたのか紹介する。なお、この記事では1Sセメスター(1年前期)からTLPを履修していた学生の情報を掲載している。
ここでは、「必修」「準必修」「総合科目」など、細かい単語の説明は省略している。これらの単語の定義がよくわからない場合は、UT-BASEが発信する「履修の入り口」を参照してほしい。
基本情報
TLP生が履修する第二外国語の科目・コマ数は以下の通り。
TLP生向けの総合科目L系列の科目は「キャップ制」(1セメスターあたり30単位分の授業しか履修できないとする規定)の加算対象にはならない。
また、TLPを履修すると、総合科目L系列の単位を「前期課程修了に必要な単位数」よりも多く取得する。「前期課程修了に必要な単位数」を超えた分の単位は「基礎科目・展開科目・総合科目・主題科目の最低単位数の他に取得しなければならない単位数」に換算される。
文科生の場合
1Sセメスター(1年前期)は週15コマ、1A セメスター(1年後期)は週15コマ(うち主題科目2コマ)履修した。勉強の負担やサークル活動の忙しさも鑑みて、履修する科目数はあまり増やさなかった。
前期修了に必要な総合科目の単位は1Aセメスター終了時点でまだ2単位残っているので、これは2Sセメスターで取得するつもり。
(スペイン語・文科一類・2020年度入学)
1Sセメスターは週18コマ(うち自主ゼミ2コマ)履修した。1Sセメスターは週16コマ〜18コマ履修する人が多い。週18コマ履修するとかなり勉強の負担が重い。
1Aセメスターは週16コマ(うち自主ゼミ2コマ)履修した。1Aセメスターでは1Sセメスターよりも履修する科目を減らす人が多い。
前期課程修了に必要な総合科目の単位は1Aセメスターまでに取得し切ってしまう人も多い。
(中国語・文科二類・2020年度入学)
1Sセメスターは週18コマ、1Aセメスターは 週16~17コマ、2Sセメスターは週9コマ履修した。
前期課程修了に必要な単位は1Aセメスターで取得し切ってしまい、2Sセメスターは法学部の持ち出し科目・主題科目・TLP科目のみを履修していた。
(韓国朝鮮語・文科一類→法学部・2018年度入学)
1Sセメスターは週15コマ、1Aセメスターは週14コマ、2Sセメスターは週10コマ履修した。前期課程修了に必要な総合科目の単位は2Sセメスターで取り切った。また、2Sセメスターには「追い出し」(※1)も行った。
(ロシア語・文科三類→後期教養学部・2018年度入学)
(※1)「追い出し」:進学選択の基本平均点を上げるために、成績があまり良くなかった科目の成績を、別の科目で塗り替えること。詳しくは「クイズ★進振りケース 007 追い出しの基礎」を参照。
理科生の場合
1Sセメスター・1Aセメスターに週17コマ、2Sセメスターに週12コマ履修した。理系は総合科目を12単位分履修する必要があるが、このうち6単位を1Aセメスターまでに、残りの6単位を2Sセメスターで取得した。このように2Sセメスターで総合科目6単位分を回収することは可能なので、焦って1年生の間に総合科目をたくさん履修する必要はない。
(スペイン語・理科二類→工学部・2019年度入学)
1Sセメスターに週17~18コマ(必修・準必修11コマ+TLP科目3コマ+その他総合科目)、1Aセメスターに週18コマ前後履修した。(必修・準必修12コマ+TLP科目3コマ+その他総合科目)
前期課程修了に必要な総合科目の単位を1A セメスターで全て取り切ることは難しく、2Sセメスターで取得しきることが多い。
(フランス語・理科三類・2020年度入学)
1Sセメスターと2Sセメスターは週18コマ、2Sセメスターは週11コマ履修した。前期課程修了に必要な総合科目の単位は2Sセメスターに取り切った。全ての科目が対面授業である場合は、週に18コマはかなりハード。
(中国語・理科二類→農学部・2018年度入学)
1Sセメスターは週18コマ、1Aセメスターは週16コマ履修した。1Sセメスターは全科目の授業がオンラインで開講されたが、それでも週18コマ履修するのはかなり負担が重い。前期課程修了のために必要な総合科目の単位は2Sセメスターで取得し切る人が多い。
(ドイツ語・理科一類・2020年度入学)