施設対象者、応募条件の詳細
1:施設対象者
AI技術を使って世の中を変えたい人が対象である。ターゲットとしては、AI技術者とAI適用分野有識者が求められている。AI技術者とは例えばディープラーニングや機械学習に造詣の深い人物であり、AI適用分野有識者とはAIが適用可能である他の技術/産業などの分野に造詣が深い人物である。
2:応募条件の詳細
詳しい応募条件は以下の通りである。
2.a 応募条件 (必須)
- 18歳以上の学生または社会人
- KERNELに一定頻度来ることができる、またはKERNELコミュニティにオンラインで定期的に関与することができる
- 人工知能分野の実社会への応用に関心がある
2.b 歓迎条件 (必須ではない)
- 自ら起業すること、スタートアップ企業に参画することに関心のある
- 人工知能に関心があり、機械学習 (特にディープラーニング)に一定の理解がある(または、これから学習する強い意欲がある方)
- 理工系の大学生・大学院生
- コンピューターサイエンスの実社会への応用に関心がある
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選考手順/合否判定/期間などの詳細
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1:選考手順
選考プロセスはサイト( https://kernel.deepcore.jp/members/ )上にあるGoogleフォームへの回答と、数回の面接によって行われる。
選考では応募者の経験や興味関心・意思を丁寧に評価する。このため応募から結果通知まで数ヶ月かかることもある。応募に関して、条件をみるとわかるように、応募時のAIの技術有無に関しては必須ではないので、これから何か世界を変えてみたい!という強い志があるがAI 技術は持っていないので助けが欲しい、、、という学生や自分はAIに詳しいがどこでこの知識を使えばいいか迷っている、という学生にお勧めしたい。
2:合否判定
合格基準について、KERNELコミュニティではビジョンに沿っている人を採用しているので、特定の人数・倍率で採用してはいないことに注意したい。
AI技術力や問題解決意識といった2つを中心に見られるわけだが、応募時に両方満たしている人は少数である。よって、この項目の片方で面接官に「面白い」と思わせられるような人物であれば合格できるという。コードが書けないと入れないという誤解があるが、実際にコードが書けなくても他分野で強みがあれば合格する。例えば特定の問題意識に興味、強い情熱があることや機械学習分野・関連領域分野の研究を一生懸命やっている人などは採用されやすいだろう。
また、応募時の実力だけで判定しているわけではないとのことだ。今後2ー3年でスキルを伸ばしたいという意思を持っている、伸ばせるだけの経歴を積んでいると判断されると合格できるという。
3:期間
メンバーの契約期間については年単位で更新される。更新の際はメンバー応募・入会時に持っていた情熱や意思が続いているかを確認するためのメンバーシップ更新手続きが行われる。
使える設備や受けられる支援などメリットの詳細
まず、多彩な人材が揃ったコミュニティにアクセスし、DEEPCORE社員やコミュニティマネージャーの支援のもと、自分が成し遂げたいことに挑戦することができる。例えば、DEEPCORE社員やコミュニティマネージャーに自分がやりたいことなどを相談すれば、コミュニティ内の合いそうな人を紹介してもらえるなど、丁寧なサポートが受けられるようである。
また、個人の集中作業や打ち合わせ、チーム作業、イベントなどに使えるスペースが、24時間年中無休で本郷キャンパス近くという好立地で提供される。
さらに、この施設ではディスプレイ、Wi-Fiの基本的インフラが提供されることはもちろんのこと、GPUインフラを無料で使える他、ディープラーニングの技術書や医療政策/都市政策/介護/教育などの様々な分野の本が大量に閲覧でき多様なバックアップサービスが提供される。
加えて、メンバーが企画するイベントや、ビジネスやAI分野のトップランナーを招いたトークショー、最新論文の輪読会などで、最先端の情報をキャッチアップできる。
さらに、KERNEL HONGO では、メンバーの”起業”という挑戦がサポートされ、KERNELから生まれた有望なAIスタートアップには、DEEPCOREが運営するファンドからの投資が検討される。(なお、KERNELメンバーになると起業することが必須になるというわけではない)
メンバー内訳
現状メンバーは400名ほどであり、学生や社会人からなる。学生のうち東大生は7〜8割であるという。幅広い人が出入りしており、遠くからは九州・四国の方が参加しているという。また年齢層もから60代まで幅広い。
メンバーの分布としては2021年1月現在で3要素の重なりがあるベン図として、AI技術者が79パーセント、「農業」、「医療」といった関連領域分の野関係者が45パーセント、組織立ち上げの経営素質がある者が27パーセントといった構成で成り立っている。
施設の雰囲気、コミュニティのつながり
通常時空いている時は一日50-70人が利用している。席がいっぱいになる事も多々ある。
時間帯により雰囲気は変わるとのことだ。例えば、日中は事業作りに専念してる人が黙々と作業しており、夕方の仕事・授業終わりには賑やかになってくるとのことだ。