工学部
都市工学科 都市計画コース

基本情報

人数

34名

男女比

男性:女性=3:1程度

要求/要望科目

なし

就活or院進

院進が都市工学科全体で全体で8割程度

公式サイト

https://www.t.u-tokyo.ac.jp/foe/department/urban.html

学科概要

■どんな学部?

様々なスケールの都市地域を対象とした調査・分析、計画立案、設計・実現の各局面において能力を発揮できるような、都市計画の専門家を養成する。(公式サイトより)

■学科の諸制度

卒業までに必要な単位は94単位。限定選択科目から40単位以上とる必要がある。研究室には4Sセメスターから入ることになる。

■進学定数は?

定員数と各科類からの受け入れ数

受け入れ枠 第一段階 第二段階
理Ⅰ(指定科類) 16 8
全科類 6 4

理科I類から進学する学生が多い。文系の科類から理転してきている人も10人弱存在する。

■内実は?

部活かサークル(運動部、音楽系など)に本気で取り組んでいる学生が多い。研究室は解析系、計画系、デザイン系などに分類される。解析系に所属する学生はインターンをしている人も多い。「都市」工学科というだけあって、街が好きな人が多い。旅行好きも多く、コロナ前には計画系の学生で旅行に行っていた。

授業には座学と演習がある。演習の課題はとても重いため、人によっては2徹することもある(建築模型制作後にプレゼンをしたり、都市計画を作ってプレゼンをする課題など)。座学の授業は比較的軽め。

■各コースの違い

参考
都市計画コース(略称:計画系)
建築学科、社会基盤学科と合わせて建築系3学科と呼ばれる(建築学科、都市工学科都市計画コース、社会基盤学科の順にスケール大)。建築系3学科の中で、都市工学科は物理的な内容よりも相対的に思想・デザインなどに重きをおいている。
キーワード:地域の設計/マネジメント・地区のデザイン/デベロッパー/都市計画/ゼネコン


都市環境工学コース(略称:環境系)
建築系3学科とは主軸が異なり、都市問題、地球温暖化などの環境問題、インフラの整備、途上国の農業を題材とした都市や社会の持続性の研究などを扱う。

卒業までの流れ

2年生Aセメスター

科目 区分
都市工学設計製図(※1) 必修



(※1)あるテーマについて考え、模型を作ってプレゼンをする授業。テーマは約3年ごとに変更される。模型作りはスチレンボードやボンドなどを用いて行う。模型制作には正解がなく、いつまでも改善し続けられるので、時間がかかり大変だと感じる学生が多い。授業終了後、上手くできている模型が3つほど選ばれてエントランスに飾られることもある。


内容の例:実際に存在する児童遊園を対象に、今の状態よりもより良い空間にするための方法について模型を制作してプレゼンする。



3年生Sセメスター

科目 区分
都市工学演習A第一(※1) 必修



(※1)2コマ連続の授業を週に3度受講する。主に模型制作を扱う授業で、「デザイン系」に区分される。あるテーマに関して考え、模型を作って8分ほどプレゼンをする。演習の授業でのプレゼンは都市工学科の先生と学科の学生の前で行うが、そのうち10人ほどが選ばれて、建築学科の先生や学外の先生の前で発表する権利が与えられる。
建築学科にも模型制作後プレゼンを行う授業は存在するが、建築学科では所属学生の数が多いため、学科の先生の前で発表できるのは一部の学生となってしまう。全員に発表機会が与えられて経験を積むことができるのは、所属学生が比較的少ない都市工学科の特権と言える。
設計を始める前に、事前知識の獲得を目標に学生、TA、教員が揃って街歩きをする。豊富な知識に基づいた興味深い教員の話を聞くことができ、印象深い時間となる。


テーマの例:清澄白河の敷地が10年後どうなっていくとよいか考え、模型を制作して8分間のプレゼンをする。


・課題としてレポートが出る授業が多いため、レポートの期日が設計の期日と被ることがある。そのため、計画的に課題に取り組むことが求められる。3Sが忙しさのピークだという声も。



3年生Aセメスター

科目 区分
都市工学演習A第二 (※1) 必修



(※1)セメスターの前半と後半で内容が異なる。
<前半>
提示された課題に対して都市計画を考える。3S以前は課題に一人で取り組むが、3Aでは班(6人ほど)を作って班単位で活動する。授業の最後に班ごとで行うプレゼン(10分ほど)に向けて課題に取り組むことになる。
内容の面でも変化がある。3Sと比べて扱う範囲が広くなり、市や県のスケールで考えるようになることに加え、模型制作は任意となる。ロジックが重視され、GISなどを用いた解析や数字に基づいた都市計画の提案が求められる。「マスタープラン」と検索するとイメージが湧くだろう。
課題の例:横須賀市の都市計画を考える。


<後半>
班のメンバーが入れ替わり、前半と関連した内容にグループワークで取り組む。考えるスケールの大きさは、2A,3S(スケール小)と3Aの前半(スケール大)の中間となる。
今まで学んだことの総集編という位置づけで、データを使ってロジックを詰めつつ、実際に敷地を選んで具体的な設計に落とし込む。
課題の例:横須賀の中心市街地をどう変えていくべきかマスタープランを考える。


2020年度は、コロナの影響によりオンラインで行われた。模型の現物を集まって作ることができなかったので、模型制作にはCAD(パソコンのソフト)などが用いられた。

・3年生で単位を取り終える学生が比較的多いという印象。3年で単位を取り切ろうとすると3Aも授業を多く履修することになる。

・1級建築士の資格を取りたい人は、2A~3Aの期間で、より学問に励む必要がある。



4年生Sセメスター

科目 区分
都市工学演習A第三(※1) 必修
(都市)卒業研究(※2) 必修



・研究室決めに関して
大体ゴールデンウィークの時期に学生同士で話し合って決める。教員が口出しをすることはなく、決め方は学生に委ねられている。


(※1)各研究室からそれぞれが行っているプロジェクトに関する課題が出される。自分で興味のある課題を選び、それに対してグループワークで話し合って何か提案をするという授業。
授業開始時は研究室配属前だが、研究室選びは別途行われるため、必ずしも自分が入りたい研究室のテーマを選ぶ必要はない。視点の広さも自由度が高い。グループ分けでは、人数制限を設けず概ね学生の第一希望を受け入れるため、学生の人数はまちまちとなる。
設計は、経験を積むほどコツを掴めるということもあり、4Sが終わっても改善を続けて外部のコンペに参加するという班もある。

(※2)研究室に配属され、自分が希望するテーマについて研究・設計を行う。4S2から徐々に始まり、院試が終わった9月ぐらいから本格化する。興味のあるテーマがどんなものであれ、「この研究室でないと取り組めない」ということはない。そのため、研究内容がはっきりしていない学生は担当教員を基準に選ぶことも。例年10人前後が院進せず就職を選ぶが、就職する学生は半年しか研究室に所属しないためこの傾向が強くなる。
デザイン系の研究室に属する学生は、卒業論文の代わりに卒業制作に取り組む人が多く、その他の研究室の学生はほとんどが論文を執筆する。



4年生Aセメスター

・単位を取り切っていない学生は単位を取りつつ、卒論に集中する。卒論のみに集中して取り組むため辛くなることもあるが、授業に追われている人はほとんどいない。


・論文を書く学生より、設計をする学生(デザイン系のテーマ)の方が一般にハード。

入る前の想像と実際

建築系に進学した知り合いの先輩から、都市工学科・建築学科は1日中電気がついているという話を聞いていた。ある程度大変なのは覚悟して進学したし、後輩にも覚悟して進学してほしい。演習の授業以外はあまり負担は大きくなく、良い人柄の人が学科に多かった。
計画系の内容を学びたくて都市計画コースに入る場合は、学科進学後の導入にあたるデザイン系の演習(模型作り)を特に負担に感じるかもしれない。
(理科一類→都市工学科都市計画コース)

選んだ理由/迷った学科

「デザイン系の分野を学習したい」と希望がはっきりしていたので、建築学科と都市工学科都市計画コースのどちらにするか考えた。扱う内容に大差はないように感じたが、まちづくりに興味があり、建築のみについて学ぶというよりも、街の繋がり・文化を大切に設計できるようになりたかったので都市計画コースを第一希望にした。
第三希望は社会基盤学科にした。社会基盤学科は、インフラ・土木などをメインとする学科。結果的に建築系3学科が第三希望までを占めた。
周りには、都市工学科都市環境工学コースと迷っていたという学生が多かった。2コースに関して、座学は共通のものが多いが演習の内容が全く違うので、内容が似ているはずだと思って選択すると後悔することになるかもしれない。まちづくり、模型作りや建築をしたいのなら環境系よりも建築学科を第二志望にすべきだろう。

(理科一類→都市工学科都市計画コース)

コミュニティとしての機能

項目 内容
ズバリ、学生間のつながりは:
7
【6or7】
LINE 有(※1)
Slack
オフラインでのつながり 有(※2)
上下のつながり あまり無し (※3)



(※1)計画系の学生のみが入るSlackがある。内容は、試験情報、まちづくりなどに関するセミナー、バイトの募集、旅行の計画、就活、院進についてなど。
全員が見るべき情報はLINEで流される。


(※2)学科の学生が集まるのに使える演習室という部屋が用意されていて、時間のある人が集まり、自習室のように使って談笑している。演習終わりには必ず打ち上げが開催されていた。


(※3)全体ではあまり関わる機会が無い。研究室に入った時と、模型制作の依頼を投げられて手伝いをする時には先輩と仲良くなる機会もある。また、TAとして上級生が演習に参加することがあり、その際に仲良くなることも。

授業スタイル

項目 内容
1クラス当たりの人数 34~50名前後(※1)
成績評価 出席/レポート/期末試験(※2)



(※1)演習は計画系の34人で受講する。実験や演習はきちんと参加していれば基本的に単位を取ることができ、成績も比較的取りやすい。座学は学科全体で受講することが多く、合計約50人。単位が比較的取りやすいと聞いた学生が農学部などから授業を受けにくることもある。

(※2)環境系に特化している授業はテストが多く、計画系に特化している授業はレポートが多い。出席を取って成績に入れてくれる授業が多い。

研究室・資料

特別な制度・その他

特になし

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