工学部
化学生命工学科

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化学生命工学

基本情報

人数

約50名

ジェンダーバランス

女性は例年2-3割程度

要求/要望科目

要求科目
なし


要望科目
総合科目E「基礎化学、有機反応化学」

就活or院進

就職:院進=1:9
(参考)卒業生の進路

公式サイト

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学科概要

■どんな学科?

有機化学と生命工学の融合による「新物質・新機能の創造」が目指されている学科である。
生物をお手本にした新材料の創出やプロセスの構築、化学の力を借りた生命現象の解明、天然物を越える高機能人工蛋白の創造といった最先端の技術の基礎となる学問について学びを深める。
生命寄りの領域では,化学を武器として生命現象を分子レベルで解明することを基盤とする。化学よりの領域では,効率的で新しい有機合成・高分子合成の方法論を模索し、優れた機能性を有する超分子・超材料の創造を目指す。

 

■化学生命工学科の諸制度

・卒業までに必要な必修科目単位数は19、限定選択科目単位数は51以上。また、必修実験科目を取得し、3年の9月までに40単位を取得する必要がある。
・全部で95以上の単位をとる必要がある。
・卒論は4年次に研究室配属が決定した後、1年かけて仕上げる。
 

■進学定数は?

定員数と各科類からの受け入れ数
(年によって変動あり)
| 受け入れ枠 | 第一段階 | 第二段階 |
| :---: | :---: | :---: |
| 理Ⅰ(指定科類) | 19 | 8 |
| 理Ⅱ・Ⅲ(指定科類) | 11 | 7 |
| 全科類 | 3 | 1 |
 

■内実は?

・真面目に課題に取り組む学生が多い。
・化学と生物どちらを究めるのか定まってない、どちらにも興味がある学生が選んでいる印象。
・研究室振り分けの時期に化学系と生物系のどちらを専門にするか決める学生が多い。
・ほとんどの学生が院進するが、外資系企業等に文系就職する学生も存在する。

卒業までの流れ

2年生Aセメスター


 ■【化学・生命以外にも触れながら進む2Aセメスター】

A1ターム

科目 区分 開講時限
生命化学Ⅰ 限定選択 月曜1限・木曜3限
電気工学大要第一 限定選択 月曜2限・木曜4限
有機化学Ⅰ 限定選択 月曜3限・木曜2限
物理化学Ⅰ 限定選択 月曜4限・木曜1限
⚪︎コンピュータ及び演習 限定選択 火曜1限
分析化学Ⅰ 限定選択 火曜2限・金曜2限
無機化学Ⅰ 限定選択 火曜3限・金曜1限
⚪︎計測通論 限定選択 水曜2限
⚪︎Introductory lectures for chemistry and biotechnology 限定選択 火曜4限
⚪︎数学 1E 限定選択 水曜4限

A2ターム

科目 区分 開講時限
生命化学Ⅰ 限定選択 月曜1限・木曜3限
化学工学Ⅰ 限定選択 月曜2限・木曜4限
有機化学 II 限定選択 月曜3限・木曜1限
量子化学Ⅰ 限定選択 月曜4限・木曜2限
⚪︎コンピュータ及び演習 限定選択 火曜1限
分析化学Ⅰ 限定選択 火曜2限・金曜2限
物性論Ⅰ 限定選択 火曜3限・金曜1限
⚪︎計測通論 限定選択 水曜2限
⚪︎Introductory lectures for chemistry and biotechnology 限定選択 火曜4限
⚪︎数学 1E 限定選択 水曜4限

 
・基本的に、2Aは週2回×ターム制。
・⚪︎がついているもののみ、セメスター制で週に1回。
・「Introductory lectures for chemistry and biotechnology」は英語かつオムニバス形式で化学・生命工学の基礎について解説する授業。
・「電気工学大要第一」では半導体物性の基礎となる固体物理学・熱力学について基本から解説が行われ、半導体を化学の視点から捉えるための導入が行われる。化学・生物を勉強している学生の大多数にとっては専門外の分野。
・買わなければいけない教科書が多い&高いので大変という声もある。



3年生Sセメスター


 ■【実験が本格化する3Sセメスター】

科目 区分 開講時限
分子生物学 I , II 限定選択 月曜1限・木曜3限
化学工学 II 限定選択 月曜2限
実験及演習 必修 火曜・木曜・金曜の3〜5限
バイオテクノロジー 限定選択 月曜3限
分子集合体化学 限定選択 月曜4限
物理化学 2 限定選択 火曜1限
有機化学 III 限定選択 水曜1限
数学 2F 限定選択 水曜2限
化学・生命研究倫理 必修 水曜4限
化学生命工学最前線 必修 月曜5限
量子化学 II 限定選択 木曜1限
無機化学 II 限定選択 木曜2限
化学反応論 I 限定選択 金曜1限
高分子化学 I 限定選択 金曜2限
化学生命工学実践 必修 通年・集中

 
午前に講義、午後に実験というのが主な授業スタイルになる。
・実験は週に3回行われる。レポートの提出に追われることもしばしば。
化学生命工学最前線では、学科の先生が自分の研究室の研究内容を説明する。この授業が研究室見学の代わりとして機能するため、研究室を選ぶ上で非常に役に立ったという声も。
・「化学生命工学実践」は、Sセメ・Aセメで化学系、生物系の研究室に配属され、大学院生がメンターとしてついて論文を1本読み、Aセメで2つ以上の研究室の見学に行く、という化生独自のプログラム。これを履修しないと研究室への配属が認められない。



3年生Aセメスター


 ■【更に忙しくなる3Aセメスター】

科目 区分 開講時限
分子生物学 III 限定選択 月曜2限
有機・高分子演習 限定選択 月曜3・4限
物理化学 III 限定選択 火曜1限
ケミカル・バイオ・インダストリー 限定選択 火曜2限
生命化学演習 限定選択 水曜1限
分離工学 I 限定選択 金曜1限
有機化学 IV 限定選択 水曜2限
化学工学及び演習 I 限定選択 木曜1限
高分子化学 II 限定選択 木曜2限
バイオテクノロジー II 限定選択 木曜3限
化学反応論 II 限定選択 金曜3限
実験及演習 限定選択 火曜・水曜・金曜の3~5限

 
・コマ数は週に20を超えるため、かなり忙しい。
・「ケミカル・バイオ・インダストリー」では、実際に化学メーカー・生活用品業界などで働いている方からキャリアやその業界の話を聞くことができる。大学での学びと将来の職業選択を連続したものとして捉えるきっかけを提供してくれる。
・Sセメスターで記載した「化学生命工学実践」は記載のとおりAセメでも続く。



4年生Sセメスター


 ■【卒論に向けて動き出す4Sセメスター】

科目 区分 開講時限
情報工学概論(インターネット工学) 限定選択 水曜1限
化学・生命系実験及演習 必修 月〜金曜3・4限
構造解析法 限定選択 木曜2限
特許法 限定選択 水曜5限
技術論 限定選択 木曜5限

 
卒業研究が主となる。
・研究室によってコアタイムの有無や学生のコミット度合いは大きく異なる。他方面での活動に寛容な研究室もあれば、拘束時間が長めの所も。
・研究室の内部事情を先輩に聞いてから研究室を決める学生が多い。
 
コアタイムとは...研究室に原則居なくてはいけない時間のこと。
例:午前9時〜午後5時



4年生Aセメスター


 ■【研究に没頭する4Aセメスター】

科目 区分 開講時限
卒業研究 必修

 
・Sセメスターに引き続き、卒業研究が主となる。

入る前の想像と実際

・教授の面倒見がかなり良い。距離を縮めようと思えばその機会は多くある。
・実験やレポート提出に多くの時間をとられ、想像していたよりも忙しかった。
・有機化学の授業が想像以上に重い。学科としても力を入れて学ばせている印象がある。本格的に授業が始まる前に予習をすることをおすすめする。
(理二→化生)

選んだ理由/迷った学科

・もともと自然や農業にも興味があった。しかし農業には授業外でも関わることができる感じ、大学ではスキルとして化学を身に付けることにした。
(理二→化生)

コミュニティとしての機能

項目 内容
ズバリ、学生間のつながりは:
10(強いと感じる)↔0(全くない)
【5】
LINE
Slack
オフラインでのつながり
上下のつながり 有※

・学科のSlackはあるがほとんど機能していない学年もある。
・研究室対抗の運動会などのイベントあり。
・違う学科の人との交流は盛ん。
・パ長が存在する。
・研究室の所在が本郷:駒場=3:1程度のため、本郷の研究室に通う人同士の方が駒場に通う人よりも繋がりが強くなりがち。
・飲み会も時々開催される。
・今年は、教授によるメンター制度があり、学生5,6人に対して教授が一人ついて、お悩み相談をするようなシステムが作られた。
※「論文読み(特別な制度を参照)」という独自のカリキュラムがあり、先輩と1対1で会話する機会は少なからず存在している。

授業スタイル

項目 内容
1クラス当たりの人数 50名前後
成績評価 出席:レポート:期末試験=1:2:7

研究室・資料

特別な制度・その他

早期研究室配属システム...意欲の高い学生を3年生の夏から研究室に受け入れる制度。早くから研究に携わることができる。

少人数学会英語レッスン...外国人ポスドクの指導のもと、少人数クラスで英語の特別レッスンを受講する。英語で討論したり研究内容を発表したりする力を養う。

大学院生メンターによる論文の読み方指導(通称:論文読み)...英語論文の読み方を大学院生のメンターから1対1で定期的に指導してもらう。これによって先輩後輩の濃い繋がりや研究室内での強いコミュニティが創出されているという声も。

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