2年生Aセメスター
■【細胞学と生化学に追われる2Aセメスター】
科目 |
区分 |
開講時限 |
統計学 |
集中講義 |
木曜3、4限 |
生化学 |
集中講義 |
月曜1、2限 |
医学序論 |
集中講義 |
木曜5、6限 |
・組織学の授業では人間の臓器一つ一つをよりミクロに観察する。2Aセメスターの中でも時間的拘束が大きい。
・この授業では、顕微鏡でプレパラートを見てスケッチしていく。細胞の細かな構造を写すにあたりどこまで実際の様子に忠実に描くかという点で画力が求められる。授業後にそのスケッチを先生に提出し、試験日に改めてスケッチブックを持参することが受験資格となる。
・それに比べ、生化学の授業は駒場で開講される「生命科学」の延長というイメージ。代謝や遺伝子の仕組みなどについて幅広く扱う。物化選択は少し苦労するとも言われる。
3年生Sセメスター
■【解剖実習が始まる3Sセメスター】
科目 |
区分 |
開講時限 |
微生物学 |
必修 |
火曜1〜3限 |
解剖 |
必修 |
火曜4〜6限 |
免疫 |
必修 |
水曜1〜3限 |
生理学 |
必修 |
木曜1〜3限 |
解剖実習
・3年生の初めから約2ヶ月間行われる。
・毎日午後、日によっては一日中行われる。
・4、5人ごとに班に分かれ、「実習の手引き」と呼ばれるテキストの手順に沿って作業する。
・神経・血管・筋肉がそれぞれどこから発しどこへ向かうのか、互いにどう連携しているのかを表したイラストやフローチャートを用いながら学習する。
・この授業で初めてご遺体を扱うことになるが、組織の中から神経などを丁寧に掘り出していくようなミクロな作業が中心なので、そこまで大きな衝撃を受けるような学生は少ないそう。
・微生物学では細菌やウイルスが人体内にどう侵入するのか、どんな治療法があるのかと言ったことを学んでいく。
3年生Aセメスター
■【生理学に圧倒される3Aセメスター】
科目 |
区分 |
開講時限 |
生理学 |
必修 |
月曜1〜6限 |
薬理学 |
必修 |
火曜1〜6限 |
生理学実習 |
必修 |
水曜1〜6限 |
薬理学実習 |
必修 |
木曜1〜6限 |
・Aセメスターに入ると、生理学が重くのしかかる。体内の恒常性といった分野を多様な視点から捉える本講義は内容の広さゆえ苦労する学生も多い。
・学期末の試験では8:30 〜12:30の計4時間、全記述の問題に取り組む。
4年生Sセメスター
■【臨床科目が始まる4Sセメスター】
科目 |
区分 |
開講時限 |
外科 |
必修 |
月曜1〜6限 |
消化器内科 |
必修 |
金曜1〜6限 |
・今年は全授業オンラインで開講された。
・臨床科目の講義(外科、内科、小児科、耳鼻科、泌尿器科、産婦人科、皮膚科、整形外科、精神科など)の授業が本格的に始まる。
・毎時限ごとに授業をする先生は変わるが、1日中特定臨床科目を教わるという形態が増える。
4年生Aセメスター
■【二つの試験が待ち構える4Aセメスター】
科目 |
区分 |
開講時限 |
小児科 |
必修 |
火曜1〜3限 |
形成外科 |
必修 |
水曜1〜3限 |
耳鼻科 |
必修 |
木曜1〜3限 |
眼科 |
必修 |
水曜1〜5限 |
放射線科 |
必修 |
火曜1〜6限 |
公衆衛生 |
必修 |
木曜1〜3限 |
医療情報 |
必修 |
木曜4〜6限 |
Sセメスターに引き続き、臨床科目の講義がほとんどを占める。OSCEが10月、CBTが11月に実施されるため、秋からは本格的なテスト対策に取り組む学生が多い。
※OSCE:「客観的臨床能力試験」。ペーパーテストによる知識重視の教育ではなく、判断力・技術力・マナーなど実際の現場で必要とされる臨床技能(医療診断や身体診察など)の習得を評価する試験。
※CBT:臨床実習に必要な「知識」を問われる試験。毎年コンピューター上で行われる。
上記二つに合格しないと5年から始まる臨床実習に参加できない。
■【実習を通して実践的に学ぶ5年生】
臨床実習(クリニカルクラークシップ)が始まる。小人数(6~7人)単位に分かれ、1~3週間の期間、それぞれの臨床科に配置される。病棟で入院患者を受け持ち、診察や診断、あるいは外科手術も含めた治療法を診療チームの一員として体験する。
■【国家資格試験を控えた6年生】
・5年6年の間に最低2ヶ月間、エレクティブクラークシップと呼ばれる自由選択期間がある。学生の希望によっては外部病院あるいは海外の病院で行うこともできる。
・卒業前の2月上旬には医師国家試験がある。