大学生活の中で、最も自由に使える時間が多いと言われる2Sの時期。
この時期をどう使うか、悩んでいる方も多いのではないでしょうか?
2Sをどう使うかということは、その後の選択に大きな影響を与えるかもしれません。
そこで、皆さんが満足のいく2Sをおくる一助となるよう、先輩たちの2Sの過ごし方をご紹介するのが、こちらの連載「2Sの過ごし方」!
今回の記事は、上手くいかないことが多い中でも様々なことに挑戦し続けた学生の2S体験談です。
1. 基本情報
今回経験を共有してくださった方の情報は以下の通りです。
◯名前:Y.Yさん
◯科類:文科一類から農学部国際開発農学専修
◯2Sのコマ数:11コマ→6コマ
◯2Sのサークル・部活:学生団体2つ
◯2Sのバイト・インターン:塾講師
2. 2Sの過ごし方
ーYさんは2Sをどのように過ごされていましたか?
僕の2Sを一言で言うと、「迷走」です。
2Sの時期は二つの学生団体に入っていて、その両方の団体でリーダー職をしていました。しかし、自分がリードしていた部署のメンバーのコミット率が低下するなど、片方の学生団体での活動が上手くいかなくなってきたことで、授業をはじめ、ありとあらゆることへのモチベーションが下がってしまいました。そして、2年生の5月中旬までは何もかも手につかないという暗黒期を過ごすことになります。
もちろん、その状況は良くないということは分かっていたので、「何か新しいことを始めなければいけない」という義務感を強く感じるようになりました。そこで、インターンを始めようかと思ったり、新しいゼミに入ろうかと思ったりしました。しかし、相性やキャパ(キャパシティ)の面から、新しく始めようと思ったことも中途半端に終わってしまいました。
そんな中、6月あたりになると所属していた学生団体に後輩が入ってきて、活動が楽しくなってきました。そして、暗黒期からは脱し、両方の学生団体の活動も上手く回すことができました。ただ、この段階ではまだ心の中に「何か新しいことを始めなければ」という思いが根強くありました。
そこで、頑張って続けてきた学生団体の仕事が終わった8月に、新しい学生団体に入りました。それに加え、文科一類に入学していたので法学部の持ち出し科目を履修していたのですが、授業を受ける過程で法学部は合わないと感じたため授業を撤退し、違う進振り先を模索するようになります。そして、進振り先として農学部を選びました。もともと農業にとても興味があったこともありますが、何か新しいことを始めなければいけないという義務感が強かったことが大きかった結果、農学部を選んだのです。
3. 今とのつながり
ー2Sでの経験や選択は、Yさんの今にどのように繋がっていますか?また、その選択について、どのようにお考えですか?
実は僕はその後、UT-BASEの代表になったのですが、冒頭にお話した時の辛い時期が代表になるにあたってとても役立ちました。早めに失敗しておいて良かったと感じました。
また、2年生の後半から3年生のはじめにかけて農学部を選んだことを後悔していましたが、家業と農業の繋がりを感じたこともあり、3年の後半からは良い選択だったと思うようになりました。。選択をした背景に、「こんな自分ではダメだ」という気持ちが強くありましたが、そうした義務感に近い気持ちから決断を下すこと自体は悪いことではないと思います。
ただ、8月に新しく入った学生団体は仕事との相性が悪いと感じ辞めてしまうなど、新しいことを始めようとしても上手くいかなかったことも多かったです。結果的に周りに迷惑をかけたり中途半端に終わってしまったりしたこともあります。そのため、矛盾するようですが、新しいことを始めなければという義務感で動くことが必ずしも良いとも言えません。
ここまで、2Sの時に義務感で動いて良かったことと悪かったことをそれぞれお話ししましたが、結論として極端な意見を言うことはできません。義務感で動くことによって納得いく選択をできることもあります。一方、そうした義務感のあまり、自分や周囲を傷つけたり、人に迷惑を掛けたりしてしまうこともあると思います。
4. メッセージ
ー最後に、今から2Sを過ごす方々へ、メッセージをお願いします!
先ほど義務感から動いた結果が良く作用することも、悪く作用することもあるという旨のお話をさせて頂きました。この経験からお分かり頂けるように、特にメッセージとして皆さんにお伝えしなればならないことは正直言ってありません。偉そうな事を言える立場ではとてもありませんから。
逆説的ですがこれは、「安易に他人のメッセージを信じるな」というメッセージにはなっているかと思います。ほとんどの人が、失敗も成功もそれぞれ積み重ね、複雑な因縁で今の現状に至っているはずです。
ですから、貴方の事をよく知っている訳ではない人からのメッセージは単なるメッセージとして受け止め、「まあ、この人にはこの人なりに人生があったのでしょう」と割り切ってはいかがでしょうか。(あまり言いたくはありませんが、意思決定や人生について、正解や解釈を押し付けてしまう有名人や記事が多い事には辟易しています。)
物事の結果は後になってからしか分かりませんから、とりあえず今日一日を善く生きようと思っています。皆さんと同じようにまだまだ迷いや悩みは消えませんが、一緒に頑張りましょう。
UT-BASEメンバーより
「僕なんかが......」と仰りながらご自身の失敗も含め話してくださったYさんの姿に、とても元気付けられました。私も含め、「何か新しいことを始めなければ」と思っている方々の心を支えてくれるお話だったのではないかと思います!
ここまで読んでくださり、ありがとうございました!
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