2Sの過ごし方#4 幅広い興味に挑戦する2S —— 授業、サークル、ゼミ、インターン

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大学生活の中で、最も自由に使える時間が多いと言われる2Sの時期。

この時期をどう使うか、悩んでいる方も多いのではないでしょうか?

2Sをどう使うかということは、その後の選択に大きな影響を与えるかもしれません。

そこで、皆さんが満足のいく2Sをおくる一助となるよう、先輩たちの2Sの過ごし方をご紹介するのが、こちらの連載「2Sの過ごし方」!

今回の記事は、授業、サークル、ゼミ、インターンなどあらゆる面で興味のあるものに挑戦して多くの学びを得、納得のいく今を過ごしている学生の体験談です。

1. 基本情報

今回経験を共有してくださった方の情報は以下の通りです。

◯名前:M.U.さん
◯科類:文科一類から法学部
◯2Sのコマ数:10コマ
◯2Sのサークル・部活など:AFPLA川人ゼミ、ダンスサークル、UT-BASE
◯2Sのバイト・インターン:家庭教師、法律事務所の事務作業、ヒューマン・ライツ・ウォッチ

2. 2Sの過ごし方

ーUさんは2Sをどのように過ごされていましたか?

力を入れていたことは、主に二つです。

一つ目は、興味のある授業をできるだけ履修するということです。

1年生終了時点で、必要な単位数は全てとっており、当時は後期教養学部の相関社会科学コースを目指していたので、追い出しも兼ねて自分の好きな授業を取りました。1年生の間に抽象的な概念について考えることが好きだと気づいていたため哲学系の授業をとったり、高校時代から興味があった生物系の授業を取ったりしました。1年生の間は成績を気にして生物系の授業を取れていなかったのですが、せっかく好きな授業をとれるならという思いで生物系の授業も取りました。

また、法学部の持ち出し科目をとったことも、とても大きな影響がありました。2Sの時点では、法学部に行くことも考えていたため、選択肢は増やしておいた方がいいと思い、法学部の持ち出し科目も取りました。その中で、法社会学の授業を受けた際、「私がやりたいのはこれかも!」と思いました。以前より人権問題に関心があったのですが、法学部は理論寄りの学問で実社会のことはあまり見られないという思い込みから、人権問題についても抽象的な話で終わってしまうのではないかと考えていました。相関社会科学コースへの進学を検討していたのもそのためです。しかし、実社会の動きと法のつながりを考えるこの授業を受けて、実社会を見る分野が法学にもあることに気がつきました。法の分野でも自分のやりたいことはできるかもしれないと思えたことが2Sの1番の収穫です。

2Sの授業を通して、実は抽象的なことを考えることも、リアルに実社会への応用を考えるのも好きだということに気づきました。そして、自分が将来やりたいことへのアプローチとして、どちらも学ぶことができる法学部に進みたいと思うようになりました。

2つ目は、サークル活動です。リーダー職をしてみたり、様々なコミュニティに入って人脈を広げたりしました

特に、AFPLAではリーダーシップを発揮する必要がありました。AFPLAは東アジアの5大学の学生を集めて「大会」と呼ばれるディスカッションを5日間に渡り行う団体です。その中で私は分科会のリーダーをしていました。準備段階でも大会当日でも、大変なことがたくさんありました。特に、勉強会や大会運営に関して、方針の意思決定をするのが大変でした。

また、互いに全く知らない大学生をまとめて議論を成立させる役目があったのですが、どうまとめていくかは自分の裁量に任されたため、難しかったです。そして、当日の運営に関しても、様々な国の人々が集まっているため、不快な思いをする人がいないよう、扱う話題や話し方にも気をつける必要がありました。

また、UT-BASEでは渉外を行う部門の部門長になりました。自分がUT-BASEの顔になったので、責任感はとても大きかったです。今後、UT-BASEがどのような団体として見られたいか、どのように他の団体と付き合っていきたいかなどを考えるのは難しかったですが、とてもやりがいのある役職でもありました。

このように、多くの団体でリーダー職を行うとともに、人脈を広げました。

他にも4月から始めたインターンからも多くの学びを得ました。インターンを通して世界中の人権問題について知ることができたのはもちろん、政府だけでなくてもNGOにもできることはたくさんあるということに改めて気がつくことができ、将来に大きな示唆を得ました。というのも、このインターンを通して自分がアプローチしたいのは、ミクロな問題より、問題を抜本的にどう解決していくかということだと思えたからです。2Sの活動を通してある程度自分の進みたい方向が見えた気がします。

3. 今とのつながり

ー2Sでの過ごし方は、Uさんの今にどのように繋がっていますか?また、その選択について、どのようにお考えですか?

2Sの間にとっていた授業は、答えの出ない問題に悩むものが多かったです。そこで悩み抜く癖をつけた結果、何かを考える際に「分からない」とすぐ投げ出すことがなくなりました。これは現在の法学の勉強でも大いに役に立っているスキルだと実感することが多いです。

また、法学部の持ち出し科目を取っておいて良かったと思っています。2S開始時点では法学部に行く可能性はそこまで高くないと思っていたのですが、ひとまず取っておこうと思って持ち出し科目を取ったおかげで、進振りの前に法学部でどのようなことを勉強するか知ることができ、それが進振りの決め手になりました

また、サークルでリーダーをした経験は多くの場面で活きてきています。一緒に活動するメンバーをまとめていくには、どういうリーダーシップを取るべきかと言うことを考えたり、自分なりのリーダー像を形作ったり、また普段の生活ではあまり関わらないような人とも円滑に活動していくにはどうすべきかということも、2Sで学びました。

また、自分は新しいものを生み出していくリーダーというよりは、今あるリソースを使いながら団体を運営していくリーダーにより向いていると知ることができたのも、今のサークルでの活動に大いに活きていると感じます。

その他にも、時間の管理も2Sを通して上手くなりました

いくつもの活動を両立する必要があったので、自分の余っている時間をどう使うのかということを意識していました。

「手を出しすぎたかな.....」.「なんでこれ始めたんだろう......」などと思ったこともありましたが、今から振り返ると2Sは新しいことを始めるハードルが一番低い時期だと感じているので、色々やってみて良かったと思っています。

また、インターンはより責任感を感じるものだったので、限られた時間の中でどのようにアウトプットを最大化できるかということを意識しました。そのため、ここでも時間管理の力が身についたと思います。

私が将来したいことは、全ての人の人権が守られる社会を作るために貢献するということです。インターンでは、人権問題に対して熱く取り組んでいる大人と一緒に活動することができました。そのため、私自身も将来彼らと同じ目標を描いて活動したいと思いました。このように、自分の軸が定まったことは、今後の活動にも役立つと感じています。

4. メッセージ

ー最後に、今から2Sを過ごす方々へ、メッセージをお願いします!

2Sは新しいものに取り組む一番良い時期だと思っています。私の場合、インターンはもう少し後でもいいかなと思っていたのですが、やってみてとても良かったと思っています。

サークルのリーダー職も同じです。1年生の時に私が持っていたリーダーのイメージはみんなをぐいぐい引っ張っていける人だったため、自分にリーダー職は向いていないと決めつけていました。ですが実際にやってみるとぐいぐい引っ張るだけがリーダーの正解ではないということが分かりました。そのため、リーダーの経験から得るものはとても多かったです。

また、迷うことも大切な時期だと思っています。私は結局法学部に進学しましたが、迷っていた2Sもとても大事な時期だと思っています。もし、何も考えずに法学部に進学していたら、今ほど「私は法学を学びたいんだ」と思っていなかったと思います。色々進路に悩んだ2Sがあったからこそ、今があると感じています。

時間の余裕がある2Sだからこそ、色々なことに迷いながら納得のいく道を選ぶことができると良いと思います。

UT-BASEメンバーより

お話をお聞きしながら、「どうやって、こんなにたくさんのことを両立されていたんだろう......」と思うほど、充実した2Sを過ごされていて、私も興味のあることには挑戦していこうと思いました。また、ちょうど進振りに悩んでいるので、「迷うことも大切」というお言葉に勇気づけられました。皆さんも、迷いながらも充実した2Sをお過ごしください!

ここまで読んでくださり、ありがとうございました!

UT-BASEでは、ゼミや学生団体、プログラムなど様々な情報を発信しております。2Sの過ごし方を考えるにあたって、そちらもぜひ活用してみてください!

◯学生団体・サークル紹介:こちら
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最後まで記事を読んでくださりありがとうございました!
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