大学で履修する第二外国語はもう決めましたか?
この記事では、東大で開講されている第二外国語の難易度・勉強法・試験の様子、それぞれのクラスの雰囲気をまとめました。「まだ第二外国語を決めかねている…」という人は、悔いのない選択をするための参考に、「もう決めた!」という人は予習がてらに、ぜひご一読ください!
この記事は2018年度文三ロシア語クラスへの取材に基づいて作成しています。クラスの雰囲気や成績の付け方などはクラス・教員によって異なる場合がありますので予めご了承ください。
目次
基本情報
ロシア語クラスは文一二で1つ、文三で1つある。また、ロシア語クラスは人数の少なさ故に科類の垣根を超えた団結力がある。男女比は文三クラスの場合男子:女子=2:1。文一二クラスでは女子の割合が少し下がる。
ロシア語について
ロシア語を選んだ理由
・ロシア文学が好きだから。
・ロシアのyoutuberが好きだから。
・ロシアの政治が好きだから。
・特に理由はなく、なんとなく。
・ロシアに深い興味を持っている人は少数派。
ロシア語の難易度
文法:ロシア語の語順は比較的自由と言われる。目的格・主格など文の中での言葉の役割で語尾が変化する(=格変化)
語彙:基礎的な単語は英語から連想できないものが多いので覚えるのに苦労する。一方、専門的な用語は英語やフランス語から連想できるものもある。
発音:一部発音が難しい文字はあり、巻き舌ができないと発音は厳しいかもしれない。一方、中国語のように声の高さやイントネーションで意味が変わることはない。
文字:キリル文字の数はアルファベットと同じくらいなので、覚えるのはそれほど難しくない。
勉強の方法
格変化は一度勉強を怠るとどんどん分からなくなる。そのため、格変化の暗記は日々継続的にやっておいた方が良い。また、ロシア語で会話する機会を設けた方が定着しやすい。(必修科目のロシア語一列・二列ではロシア語で会話する機会がない)
成績評価について
通常、出席・小テスト・期末試験を考慮して成績が付けられる。出席を取らない教員や小テストを実施しない教員もいる。
期末試験の問題は主に教科書から出題される。問題形式は例文の和訳や露訳、文法問題の穴埋めが中心。リスニングや長文のライティングは出題されない。
クラスの雰囲気
2018年度文三クラスの場合
クラスみんなで団結するというよりは、大人数の中で仲の良い人を見つけるという雰囲気。そのため、クラス会が開催されることはそれほど多くない。
各クラスの学生が駒場キャンパス内の特定の場所に集まって雑談すること自体はさほど珍しくないが、ロシア語文系クラスは1号館184教室、理系クラスはCOMCEEの地下にたむろしていることが多く、それぞれ「ロシア領」、「ソ連領」と呼ばれている。2年生以降もこの溜まり場での交流は続く。そのため、文系ロシア語選択者同士の繋がりが深い。また、文系ロシア語選択者の共有Google Driveがあり、そこでシケプリの交換や集積を行っている。
勉強面では、文三クラスでは進学選択(=進振り)で高い点数が必要なことが多いので、好成績を取りやすい科目や興味のある科目を履修する人が多い。一方、「試験さえできれば授業に来なくても良い」という教員もいるので、授業に一度も来ない学生もいる。
ロシア語を学ぶメリット・デメリット
メリット
・キリル文字を使えるようになると、他の東欧の言語に応用できる。
・文系ロシア語は科類の垣根を超えた交流があるため、クラスの枠に囚われず気の合う人を見つけることができる。
デメリット
・同じクラスの中で団結することはあまりない。
・同じクラスでも話したことがない人がいる。
最後に
最後までお読みいただきありがとうございました。
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