UGIPダイキン工業企画2021年度修了生である夏 夢琦さん(教養学部文科二類2年)へのインタビューを記事にしました。UGIPの紹介記事はこちら、UGIPソフトバンク企画のインタビュー記事はこちらから!
きっかけは経営への関心でした
夏さんがUGIPのダイキン工業企画に参加されたきっかけは何ですか。
大学1年生の時にUGIPのホームページを見て、興味を持ちました。私は外国人留学生なので、大学受験の時には自分の関心のある分野について話す必要がありました。その時から私は経営に関心を持ってリサーチをしていたので、プログラムの内容が自分の関心とマッチしたんです。
プログラムにはどのように取り組んでいましたか。
2ヶ月ほどのプログラムの間、毎週2回ダイキン工業とのミーティングがありました。発表が近づくと、グループでほとんど毎日朝と夜に2時間ずつミーティングをしました。初日の事前ワークショップと大阪にある研究開発拠点であるテクノロジー・イノベーションセンターの見学、中間フィードバック会は対面で行いましたが、コロナの影響で、基本はオンラインでの活動でした。
グループでエアコンのブランド戦略を提言!
プログラムはどのような内容でしたか。
私たちのチームは、「グローバルビジネスにおける日本企業の成功の秘訣を探り、次の一手を提言」するというテーマのもと、ダイキン工業が今後取り組むべき課題について4人のグループで考え、提案するという内容でした。
夏さんのグループでは、具体的にどのような提案を行ったのですか。
私のグループでは、エアコン市場についての現状をリサーチし、企業のブランド戦略のグローバル化に関する3つの提案を行いました。
一つ目にエアコンのロゴ・Webサイトなどに関するデザイン戦略、二つ目に若者に人気なIKEAなどのブランドと掛け合わせたアプローチ、そして三つ目にエコシステム(サービスや企業が連携してサービスを発展させること)を形成して認知度を高める戦略です。二つ目と三つ目は私が提案したものですが、特にエコシステムに関するアイデアは実現可能性が低く、グループ内でも批判的な意見が多かったです。グループのメンバーでどのようにしたら実現可能な提案にできるかを考えました。
グループ内での議論もあるのですね。グループワークで全員が納得のいく提案を作ることは難しそうです…。
そうですね。私のグループは出身国も多様で、様々な背景を持つ学生が集まっていたので意見のぶつかり合いもある中で、グループワークの難しさを感じました。
しかし、このプログラムでは、チームワークについても学ぶことができ、グループワークではお互いを深く知ることが大切だと気が付きました。2021年度は活動がオンラインだったので、対面の活動よりコミュニケーションコストがかかったのは大変でした。
ダイキン工業だからこそ学べたこと
ダイキン工業の社員さんとの関わりはありましたか。
私たち学生にはテーマだったエアコンに関する知識が十分になかったので、専門家の方々や現場で働く社員さんの意見を聞いて回りました。また、プログラムの中盤にある中間フィードバック会にて、その時点での提案を発表したところ、かなり鋭いフィードバックが飛んできました。真剣な姿勢で向き合ってくれるサポートはかなり手厚いと感じました。
このプログラムを通じて学んだことを教えてください。
ダイキン工業という一つの企業で2ヶ月間お世話になり、グローバル企業で働くとはどういうことなのか、学生としてではなく社会人として働くとはどういうことなのかを考えるきっかけになりました。また、与えられたテーマから自分たちで問いを立てて、答えのない課題を解決するためにどう考えたらいいかを学ぶことができました。
このプログラムに興味を持っている人のほか、どのような人にお薦めしたいですか。
企業でのインターンシップを経験していない人に向けても開催されているのでサポートが手厚く、就活の話にまだ触れていない人にとっては考えるきっかけや良いスタートになると思います。グローバル企業、大手メーカー、そしてコンサルティング業界に関心のある人にもおすすめしたいです。コロナの感染状況が改善されて海外渡航ができるようになったら、現場の状況を自分自身で体験できるのでさらに良い経験になると思います。