■理念/指針・沿革
理念/指針
京論壇では以下の2つの理念を掲げている。
①京論壇という議論空間
全く違う制度や枠組みのなかで育ってきた人との対話を通じて、自分と他者の価値観について考え、学生だからこそ利害関係や上下関係を気にせず、避けてしまいがちなテーマであっても純粋に問いを追求するような空間が尊重されている。
②多様性に富み、各自がそれぞれ理想の自分を目指して努力できるコミュニティ
性格や目標の違うメンバーとの交流を通じて、自分を客観視できる機会を提供する。また周囲の刺激から、各メンバー自らの理想の探究や努力の原動力となることを期待している。
沿革
尖閣問題などを巡り反日デモが発生した2005年、日中間の相互理解と信頼が重要だと考え、東大・北京大の学生が創設。
創設から毎夏、様々な社会課題について徹底的に議論してきた。報告会・シンポジウム・出版活動など、様々な形で、議論の成果を社会発信している。
■活動内容
《ビフォーコロナ》
京論壇 | JING Forum とは、東大と北京大の学生で構成される議論団体。9月上旬に北京セッション(1週間)、10月上旬に東京セッション(1週間)が行われる。
分科会が3つに分かれていて、それぞれに議長が1人、メンバー(デリと呼ばれる)4人がついて議論する。毎年分科会のテーマは変わる。なお2023年は「技術倫理と情報化社会」「アイデンティティ:対立と理解」「人口構成」の3分科会に分かれて活動した。
北京・東京で夏休みに一週間ずつ合宿を行い、様々な社会課題について「学生ならではの視点」から英語で徹底的な議論を重ねる。その成果を広く発信することで両国の深い相互理解の達成への一助となることを目指す。
《ウィズコロナ》
2020,2021年度は全面オンラインで勉強会やセッションを実施。北京セッションは10月上旬、東京セッションは2月中旬に行った。活動内容に大きな変更はなく例年に変わらぬ質で行われた。また日中の分科会内だけでなく、分科会を超えた交流も盛んに行われた。2022年度は香港で北京大生と議論を行った。2023年度には、4年ぶりに東京及び北京での対面セッションを復活させた。北京大生と顔を合わせて議論を行い、それぞれの都市でフィールドワークも行った。
■OBOGの進路/活動
〈進路〉
進路は官庁から外資系まで多岐にわたる。外資系コンサル・外資系投資銀行に限らず、お笑い芸人をされている方から、ユニセフの方、アメリカや台湾で事業を興している方、Netflixに勤めている方までいらっしゃる。