■指針・沿革
UT-BASEは2020年3月に設立された学生団体。
東大に憧れ、二浪をして入学したある学生が、「期待外れの東大」に抱いた問題意識から創設した。周囲に「楽に単位を取得して卒業できれば良い」という考えの東大生が多く、熱量に溢れた刺激的な仲間にあまり出会えなかったことから、学びを求める学生が最適なコミュニティに辿り着けるようなマッチングサービスを構想。これを実現したのが、「東大生の情報拠点」となることを目指すUT-BASEである。
設立当初の活動内容は、大きく分けて3種類である。
①学びを求める東大生が学内で享受できるプログラムや学生団体・ゼミ活動、更に進学選択後の学部学科コースについて、東大生に向けて紹介する。
②そうした活動に熱中できるようにするため、東大生全員が直面する履修や進学選択等の煩雑な手続きを明快に説明する。
③そうした各団体やプログラムが行うイベントや新歓活動への集客をサポートし、それらの継続的な価値提供を支える。
現在では、その活動内容は理念を同じくしつつも幅を広げ、以下のように整理される。
① Door <挑戦・熱中・学びへの入り口としての情報発信>
学びを求める東大生が学内で享受できるプログラムや学生団体・ゼミ活動、更に進学選択後の学部学科コースについて、内部の声や学生目線の情報を含め、分かりやすく紹介するプラットフォーム(公式HP)を運営する。
また、SNSやサイト上の記事を通じ、東大生全員が直面する入学手続きや履修、進学選択等の煩雑な学務手続きを明快に説明する。
② Bridge<挑戦・熱中・学びへの掛け橋となる>
①で紹介した多くの機会や選択肢に向けて「挑戦」への一歩を踏み出せずにいる人に向け、少人数でのイベント開催や記事の作成を通じて、その機会を実際に活用した人の声を届ける・その人たちとの繋がりを作る。
③ Agora<自ら挑戦・熱中・学びの場を創る>
UT-BASE自身が自主ゼミUT-Basecampを開講・運営したり、各種講師陣をお呼びした講演会イベントを開催することで、自ら学びの機会を創出する。
■理念
ビジョン(UT-BASEが目指す将来像・理想の世界):
東大を世界一の学び場にする
東京大学の構成員一人一人にとって、東大を刺激と面白さに溢れた学び場にすることを、理想の将来像とする。
ミッション(UT-BASEが考える自身の使命):
東大生の挑戦・熱中・学びの機会を最大化する
東大に存在する多種多様な機会や選択肢(学生団体/サークル/ゼミ/インターン/その他etc.)を前に、学びを求める東大生が「理想とする場」を見つけ、飛び込み、何かに熱中する。「東大を世界一の学び場にする」というビジョンの達成に向け、UT-BASEはそうした最高のひと時を誰もが享受できる状態を目指す。
バリュー(UT-BASEが大切にする価値・内部の指針):
① 団体内外での挑戦・熱中・学びを、まずメンバーが体現する
UT-BASEメンバー1人1人が何かに夢中になる姿を応援すること。
② お互いの想いを育む環境を作る
メンバーの課題意識や自由な発想を大切に育み、全員で熱意の輪を広げるコミュニティであり続けること。
③ 学生目線を忘れない
全て学生の手で運営される団体だからこその目線を常に意識し、常に信頼に値する情報発信を心がけること。
④ 全方向に至誠を尽くす
UT-BASE内外を問わず、全ての人々にとって信頼に足る団体であること。
※詳細については、こちらから
■活動内容
UT-BASEでの活動内容は、「プロジェクト」ベースのものと「部門」ないしは「チーム」ベースのものに分かれる。
◯プロジェクトベースの活動
上記に紹介したビジョンやミッションの達成に向けて、メンバー1人1人が抱いた問題意識やアイデアを元に、プロジェクトを考案・実現する活動。
大きく分けて「イベント型プロジェクト」「コンテンツ型プロジェクト」「企画型プロジェクト」の3種のプロジェクトが行われる。
①イベント型プロジェクト:
進学選択を控えた1〜2年生を対象とした「進振り相談会」や、共通のテーマ(例:農業、教育など)に興味を持つ人を集めて対面で開催する「Across UT」など、メンバーのアイデアに基づき多種多様なイベントを開催する。
②コンテンツ型プロジェクト:
主に公式HPに掲載する記事や動画を作成するプロジェクト。
研究室を訪問し、その魅力を紹介する「研究室へ行こう」や、学生団体で活躍する人たちのカラフルな挑戦・熱中・学びを伝える「YOUはなぜそのサークルに?」、アカデミアでの知見を社会に活かしたキャリアを紹介する「東大生の進路を『再考』する」、など、あらゆるコンテンツが作られてきた(記事コンテンツ一覧はこちらから)。
③企画型プロジェクト:
無期限で続く大きな企画を実現するプロジェクト。高校生向けに東大生のリアルを紹介したいという想いから立ち上がった「高校生向け企画」(大学生向けとは別途でwebサイト・公式LINEを運営している)や、UT-BASEが自らも学び場を創り出していきたいという想いから立ち上がった自主ゼミである「UT-Basecamp」などがこの企画型プロジェクトにあたる。
◯部門・チームベースでの活動
上記のプロジェクトに加え、UT-BASEには各種の部門が存在する(その詳細はこちらに詳しい)。そして、その部門の中に所属する形で存在しているのが各種のチームである。
例えば、団体の活動理念が実現されるよう調整や議論を行う「マネジメント部門」には、UT-BASEがHPで紹介している団体との連携を行う「渉外チーム」やUT-BASEの対外的な見え方を改良・模索する「ブランディングチーム」などがある。他にも、UT-BASEのHPやSNSで発信する画像のデザインを行う「デザイン部門」や、公式SNSを通じて情報発信を行う「広報部門」などが存在する。
この部門・チームでの活動と、自身または他のメンバーが発案して実現するプロジェクトでの活動を両立している人もいる。
この仕組みによって、UT-BASEでは基本的に「自分がやりたいこと」を実現できるため、活動の自由度や柔軟性が高い。
■OBOGの進路/活動
スタートアップに就職した人や、官公庁勤務の人など、卒業後の進路は幅広い。年度によって違いもあるが、大学院に進学する人や留学する人も多い。