■理念/指針・沿革
MPJ Youth (ミレニアム・プロミス・ジャパン・ユースの会)は「アフリカを学び、発信する」をコンセプトに、アフリカに興味のある学生が集まり、様々な分野の知見からアフリカを学び、議論するとともにその情報を団体内外に発信する団体である。アフリカの貧困削減を支援し、日本におけるアフリカの広報活動を行うN P O法人ミレニアム・プロミス・ジャパン(MPJ)(現在はSDGs Promise Japan)のユース団体として、2009年に東京大学の学生有志らが設立した。MPJ Youthでの活動を通して、社会の諸問題にタフに取り組む姿勢とアフリカについての幅広い知見を持ったグローバル・リーダーを育成するとともに、日本におけるアフリカに対する理解、関心の向上をめざす。
■活動内容
《ビフォーコロナ》
活動内容は主に勉強会とアフリカ研修の2つの軸からなる。
勉強会では、政治・経済・文化・保健医療・農業など多岐に渡る分野で班分けを行い、班に分かれて発表に向けて活動を行う。勉強会発表では、自身でテーマ設定、リサーチ、発表の流れで3~4ヶ月ほどかけて班ごとに一人一人発表。班では、各々の発表に向けたリサーチ状況などを共有するほか、互いの研究内容への意見交換、議論を行い、発表の完成度を高めていく。最終的な勉強会発表では、発表とともに、班を跨いで議論を行い、互いの知見や意見を交換する。
アフリカ研修は、実際にアフリカを肌で経験し学ぶ機会として年に1度行われ、選考で選ばれたメンバーが実際にアフリカに2週間ほど渡航する(今までの渡航先はマラウイ、ルワンダ、ガーナ、タンザニアなど)。研修に向けて各自がテーマを設定し、現地で政府機関や企業などの訪問、現地の方との生活や現地でしかできない様々な方法を通して学びを深める。研修後は報告会を行うとともに、研修報告書を作成し、内外に発信する。
上記以外にもJICAや大使館などの機関訪問や、アフリカの研究者や大使などによるイベント・公演への参加などを精力的に行っている。
《アフターコロナ》
新型コロナウイルスの流行によりアフリカ研修は国内で実施していたが、昨年度は3年ぶりにケニアにて研修を実施した。それ以外の活動に関しても、対面とオンラインを併用し通常通りの形で実施している。さらに広報活動も強化しており、ホームページやSNSでの発信強化などにより、活動の幅を日本中、世界中に広げている。
また、イベントやセミナーの企画運営も積極的に進めている。最近では、ケニアのスラムで支援活動を行っていらっしゃる早川千晶様、シエラレオネで教育支援をされているNPO法人アラジ様などをお呼びして講演会を実施した。さらに、昨年度夏にはTICAD8(第8回アフリカ開発会議)の公式パートナーとして政策提言コンペティション、学生交流会、映画鑑賞会や基調講演会などを開催した。今後も多種多様なイベントの開催に向け企画中である。
■OBOGの進路/活動
〈進路〉
民間(商社)、官公庁、大学院進学など多種多様な就職先。
JICAや外務省など国際系に進む人も多い。
アフリカに渡航経験がある人材は多くはないため、就職では強いアピールポイントとなる。
〈諸活動例〉
アフリカ各国へ留学するのはさることながら、夏季休暇中や休学中に長期インターンを行って現場で働くメンバーもいる。また、MPJ Youthの勉強会等を通じて得た知識を大学のレポートや発表に活かす人も多い。