■理念/指針・沿革
理念/指針
卓越した意思決定能力を身につけ、世の中に大きなインパクトを与える人材を継続的に輩出することを理念としている。徹底的なリサーチを通して仮説の立証、検証、議論のプロセスを繰り返し、非情で過酷な現代社会を生き抜くための意思決定の方法を学んでいく。
沿革
2011年 京都大学客員准教授であった瀧本哲史氏によって創設。
2019年 8月10日 瀧本哲史氏逝去。
2020年 OBOGの手を借りながらも瀧本ゼミは学生主導で運営され2024年現在も活動を続けている。
■活動内容
《ビフォーコロナ》
瀧本ゼミ企業分析パートでは、各ゼミメンバーが好きな上場企業を選び、その会社が「買い」なのか「売り」なのか、意思決定を下し相手を説得する、というゲームをしている。そのための様々な手段を用いたリサーチと銘柄発表が主な活動内容である。「リサーチ→投資判断→発表→議論→再構築」の過程を投資や経営のプロフェッショナルのもとで行うという至高の成長環境を提供することで、卓越した意思決定能力を武器に(身につけ)、世の中に大きなインパクトを与える人材を継続的に輩出することを目標としている。
半年に一回、現役のゼミ生が対象の選抜がある。(2年間を通じて選抜に残れれば「瀧本ゼミ企業分析パート卒業」と認定される。)選抜は銘柄発表を行い、審査員の平均で5点満点中4点以上を得られれば通過できる。この瀧本ゼミに特徴的な厳格な選抜制度は“Fire制度”と呼ばれる。
※似ている各団体の比較
瀧本ゼミ企業分析:意思決定の手段として投資を扱っている。少数精鋭の団体。
AGENTS:学生どうしで銘柄発表を行う、少数精鋭のクローズドな団体。
東大経榮会:経営者や専門家を招いた講演会を中心とする活動を行う、中規模の団体。
《ウィズコロナ》
コロナ禍においては活動自体はオンライン化した。しかし活動内容そのものに大きな変化は生じていない。オンライン化に伴い地理的制約がなくなったことから、今までよりも社会人のOBのサポート体制が強くなった。具体的には、活動の中で生まれた疑問や不安な点についての相談や、リサーチについてのフィードバックが簡単に受けられるようになった。
現在のゼミ活動はオフラインがメインに戻り、オンライン下で育った強力なサポート体制を受け継ぎつつ、より深く、高レベルな活動になっている。
■OBOGの進路/活動
〈進路〉
・金融機関に進む人が多い。
・起業する人の割合も非常に高い。
・ヘッジファンドやGAFAアメリカ本社、時価総額数兆円の事業会社の経営企画室など、普通は新卒で行けないような場所に就職する卒業生も多い。
〈諸活動例〉
・2019年、アメリカの投資ファンドが主催する Point72 Academy Case Competition という投資コンテストでアジアファイナリストに選出された。
・瀧本ゼミ企業分析パートのOBらが実際に立ち上げた企業として、日本語オーディオブック配信の草分け的存在として知られる株式会社オトバンクが挙げられる。