〈内容〉
稲水ゼミは2017年に設立されたばかりの比較的新しいゼミであり、組織論を中心に経営に関する内容を幅広く扱う。授業の前半では組織論に関する書籍や論文を扱いながら理論に触れ、基本的な知識の習得に努める。後半ではケーススタディを用いたディスカッションを行い、理論の実践のための視点を養う。企業に焦点をあてた内容を扱うことが多いが、そこから得られた知見は学生団体の運営など身近な事例にも当てはめることができる。実際に4年生の最後に取り組む卒論・ゼミ論でも企業から部活まで幅広い組織を扱った内容となっている。
〈授業計画〉
両セメスター・両学年ともに輪読とディスカッションを行う。
前半が輪読で後半がディスカッションという形式。輪読に関しては毎週4~5人の担当者が発表を行い、質疑応答の時間が設けられる。ディスカッションについては与えられた教材を事前に読んでおき、3~4チームにわかれて議論を行う。いずれも3, 4年生が合同となって行う。
〈稲水伸行先生について〉
1980年生まれ。2003年に東京大学経済学部を卒業し、2008年に東京大学大学院博士課程を修了。2010年に筑波大学ビジネスサイエンス系准教授、2016年に東京大学大学院経済学研究科准教授(現任)となる。2018年より「経営」(駒場開催)の授業を担当。
〈他ゼミ比較〉
◇高橋伸夫ゼミ:稲水ゼミと同じく経営組織論を扱うゼミである。稲水ゼミでは企業を事例として取り上げられることが多いのに加え、定期的にオフィス学を扱う。その一方、高橋伸夫ゼミでは「組織学習論」といった観点から、企業のみならずサークル、大学、ゼミなど身近な組織について経営学的な視点で考察することが多い。
◇他ゼミと比較して、先生の若さは一つの特徴である。