〈内容〉
コーポレートファイナンスについて学習する。
企業価値を高めるにはどのように資金を調達し、どの案件に投資していくべきか。これをファイナンス理論と実務を交えながら学習していく。金融系のゼミではあるが、経営にも大きく関与する内容を扱っている。
年に数回あるケーススタディではバリュエーションと呼ばれる作業を扱う。M&Aを実行する際に、買収価格をいくらで見積もるべきかを実際に計算で求める。普段のゼミで学習した知識を総動員して、適切な買収価格はいくらかをグループで議論しながら検討する。
かなり専門的な内容を扱うが、ゼミ生のほとんどは元々この内容勉強したことがない。協力しながら、ファイナンスを一から詳しく学ぶことができる。
なお自主ゼミのため、単位は出ない。卒論もない。
〈授業計画〉
教科書の輪読およびケーススタディを行う。ケースのグループは3、4年混合である。
輪読については、教科書の選定を先生が行う。教科書は英語だが、日本語版の購入は自由。
2020年度は
コーポレートファイナンスが”Corporate Finance” (Jonathan Berk,Peter Demarzo),
バリュエーションが“Financial Statement Analysis and Security Valuation”(Stephen H. Penman)
を使用した。
〈新井富雄先生について〉
専門分野
コーポレートファイナンス(企業財務、企業金融)、証券投資
略歴
1973年3月
早稲田大学政治経済学部経済学科卒業
1977年5月
ペンシルバニア大学ウォートンスクール修士課程修了、MBA
2000年7月
野村総合研究所/野村マネジメントスクール研究理事
2004年3月
東京大学大学院経済学研究科、経済学部教授
2006年6月
日本ファイナンス学会会長(現在は同学会理事)
2009年8月
日本証券アナリスト協会副会長(現在に至る)
東京大学公共政策大学院HP(http://www.pp.u-tokyo.ac.jp/EGRM/member/member3.html)より
〈他ゼミ比較〉
あまりどこか別のゼミと迷ったという声は少ない。