〈内容〉
経済学の応用分野としての都市経済学・地域経済学について学ぶ。具体的には、人口移動・都市集積のメカニズム、都市構造の分析、企業立地、地方自治体の政策分析などを学習し、議論を行う。駒場で学んだミクロ経済学をベースとする。
卒論は必須でないが、その上で卒論を書きたい4年生はゼミ論執筆には参加せずに各自で執筆を進める。卒論を書かない学生や3年生は、グループ分けを経て、グループごとにゼミ論を執筆する。
〈授業計画〉
両学年ミックスで活動する。
Sセメスターでは、まず始めに『都市・地域経済学への招待状』(佐藤泰裕、有斐閣ストゥディア)を10週ほどかけて3年生を中心に輪読する。その後は先生やゼミ生で話し合って扱う教科書を決め、4年生を中心に輪読を進める。2021年度は『効果検証入門』(安井翔太、技術評論社)を輪読した。基本的に理論と実証を隔年で扱っており、2022年度は理論を学ぶ予定。
Aセメスターでは、3.4年生混合で5班に分かれ、班ごとにゼミ論の執筆を進める。例年都市経済学に関わるテーマが多く扱われるが、先生は「テーマは何でも良い」とおっしゃっている。
また、サブゼミ(※)が月曜5限に行われ、単位認定も行われる。2021年度は『都市経済学(第2版)<プログレッシブ経済学シリーズ>』(金本良嗣、東洋経済新報社)を扱った。
※サブゼミ:ゼミの前後に行われる補習時間のこと。経済学部的にはプロアクティブラーニングセミナー(プロアク)とされる。サブゼミが、プロアクとゼミに認定された場合は単位が認められ、そうではなければ認められない。事前に特定のメンバーが監督者(4年生または院生)となり、受講者の名前・学生証番号も全て登録しておく。
〈佐藤泰裕先生について〉
大分県別府市出身。
大分県立別府青山高校卒業。
東京大学経済学部・東京大学大学院経済学研究科卒業。
2002年、博士(経済学)(東京大学)
現在:東京大学大学院経済学研究科教授
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〈他ゼミ比較〉
都市経済学を学ぶことができる唯一のゼミであり、「都市」に興味を持つ学生が多い。