教養学部
地域 アジア・日本研究コース

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教養学科 地域文化研究分科

目次

    基本情報

    人数

    10名前後

    ジェンダーバランス

    女性はおよそ2割程度

    要求/要望科目

    なし

    就活or院進

    院進率は0~50%と、代によって変動が大きい。
    ※院進する学生は、東大の総合文化研究科が過半数

    公式サイト

    https://www.c.u-tokyo.ac.jp/info/academics/fas/dhss/ask/

    学科概要

    ■どんなコース?

    本コースは、9コースある地域文化研究分科の1コースであり、東アジア・東南アジア・南アジア・中央アジア・西アジアさらには北アフリカを対象とする。進学した学生は、上記地域のいずれかの地域について研究を始める。そして、その地域文化・社会で出会った問題を考察するのに最もふさわしい分野を選び、卒業論文にまとめていく。
     
    地域文化研究分科の他コースは、イギリス・フランスなど国家単位で編成される一方で、本コースは地域という巨大なまとまりを単位としている。「アジア・日本」とするのは日本について考える際にアジアとの関係・比較の中で捉えようとする意図がある。
     
    2011年までは地域文化研究「分科」が「学科」であり、「アジア分科」だった頃の名残から、今でも時に「アジア科」「アジア分科」と呼ばれる。
     
    (参考:9つのコース)
    イギリス研究 フランス研究 ドイツ研究 ロシア東欧研究
    イタリア地中海研究 北アメリカ研究 ラテンアメリカ研究
    アジア・日本研究 韓国朝鮮研究
     

    ■卒業要件単位

    卒業必要単位は76単位以上であり、卒論が10単位、高度教養科目(※1)が6単位、言語科目が22単位(※2)となる。コース科目が22単位で、「アジア地域史Ⅰ,Ⅱ」「アジア政治経済論」「アジア社会文化論」はコース必修。卒論関係で、「論文指導Ⅰ,Ⅱ」「特殊研究演習Ⅴ」も必修となる。
     
    ※1 高度教養科目:後期課程の学生が履修することができる、教養学部内の他学科/コース開講科目。自身の専門分野には直結しないことが多い、学際的内容の概論講義やグループワークが多く、国際研修の一部もこれに該当。前期生でいう「主題科目」に該当し、主題科目と合同開催される例も多いので、前期生が講義にいることも。
    ※2 言語科目
    アジア諸語が16単位、その他同一言語(専門地域の言語)4単位の修得が必須となる。なお、アジア諸語には英語・フランス語・オランダ語などヨーロッパ諸語が含まれるのは朗報か。その他、中国語・広東語・上海語・台湾語・韓国朝鮮語・インドネシア語・ベトナム語・タイ語・ヒンディー語・サンスクリット語・アラビア語・シリア語・ペルシャ語・ヘブライ語・トルコ語・モンゴル語がある。
     
    留学する学生が多く、2019年度進学者はほとんど1年間または半年間の留学経験有。アジア科は、たいてい北京大かソウル大へ留学する。

    卒業までの流れ

    2年生Aセメスター


     ■ゆるっと始まる2A

    週15コマ程度が一般的。
    ・必修科目である「アジア地域史Ⅱ」「アジア社会文化論」は、この時期に修得する学生が多い。(3Aや4Aでも履修することができる)
     
    ・内定者懇親会が11月に行われる。
    ・内定者懇親会(11月)の時点で卒論のテーマを決めている学生も一定数いる。
    ・興味が固まっている学生が多いので、何か一つの授業を一緒に受けるというよりも、各々が興味に即して履修する傾向にある。



    3年生Sセメスター


     ■卒論指導教員決定、3S

    週13コマ前後が一般的。
    ・必修科目である「アジア地域史Ⅰ」「アジア政治経済論」は、この時期に修得する学生が多い。(4Sでも可)
     
    ・7月中に、コース内の教員から「卒論指導教員」を一人選び、期限内にメールで連絡して承諾を受け、面談後正式決定。



    3年生Aセメスター


     ■留学のチャンス!3A

    週13コマ前後が一般的。
    ・このセメスターで、卒論や卒論関係の科目以外で単位数を取り切るのが理想。
    ・3A~4Sで留学する学生が多い。



    4年生Sセメスター


     ■卒論着手、4S

    ・「論文指導Ⅰ」という必修科目を履修。
    ・5月に卒論着手報告会が行われる。
    ・本コースでは卒論を日本語で書いている学生も多い。
    ※他コースでは英語や専修言語で卒論を書くことが義務付けられていることもあり、当分科のカルチャーとも言える。
     
    ・卒業までの修得単位が足りないと、言語科目を中心に授業を受ける学生も。



    4年生Aセメスター


     ■卒論フィナーレの4A

    ・「論文指導Ⅱ」「特殊研究演習Ⅴ」という必修科目を履修。
     
    ・卒論の流れ
    9月   卒論中間報告会
    11月  卒論科目届提出
    1月まで 卒論提出、卒論審査会

    入る前の想像と実際

    ・「中国研究が基盤となって発展したコースであることもあり、中国に関心があって勉強したい学生にとっては教員や授業も充実していておすすめ。中国以外を専門とするなら、その分野の教授がやや少ないと感じるかもしれない。」
    ・「語学単位が多くてハード」
    (文三→アジア科)

    選んだ理由/迷った学科

    ・「アフガニスタンの和平構築やパレスチナ入植地など、中東研究に関心があった。」
    ・「前期の授業で知り合った先生がいた。その先生に論文指導してほしかったから。」
    (文三→アジア科)
     
    ・「国際関係論コース(国関)、法学部第3類と迷った。国関は点が足りないうえ[編注-国関は基本平均点で85点前後が必要だが、地域文化は80点前後でいい]、国関は専門性を深めづらいと感じた。法学部は試験がハードだと感じた。政治・外交のアプローチを取りたいので、文学部イスラム専修は考えなかった。」
    (文三→アジア科)

    コミュニティとしての機能

    ・同期LINEはある。授業の話とか、行きたいエスニック料理の話をする。
    ・同期の飲み会が複数回、先輩との会が、内定者懇親会と別に1回。
    ・学科部屋が存在する。
    ・地域文化研究分科間の繋がりは薄く、コース内の繋がりは比較的強い。

    授業スタイル

    ・双方向形式&レポート課題の授業が多い。輪読形式で複数回授業で発表するなど。
    ・専門英語と称される授業は、PEAK※の授業に近い。
    ・授業の人数は、多いといっても15名程度。
    ・アジア科の学生で一緒に受けることが多い。超域文化科学分科の人も受講する。他地域の学生との合同授業は少ない。
    ・授業の雰囲気自体は比較的ゆるい雰囲気で、ピリピリした雰囲気は無い。
     
    ・試験は少ない。必修科目や、「アジア政治史論」などの必修に雰囲気が近い科目でのみ行われる。
     
    ※PEAK(Programs in English at Komaba)とは、教養学部英語コースのことであり、前期課程の「国際教養コース」、後期課程の「国際日本研究コース」ならびに「国際環境学コース」から構成されている。

    研究室・資料

    ○中国
    谷垣真理子先生
    田原史起先生
    阿古智子先生
    杉山清彦先生
    中村元哉先生
     
    ○韓国・朝鮮
    木宮正史先生
     
    ○日本
    外村大先生
    山口輝臣先生
     
    ○東南アジア
    佐藤安信先生
    キハラハント愛先生
    岡田泰平先生
     
    ○南アジア
    井坂理穂先生
     
    ○西アジア
    杉田英明先生
    大塚修先生
     
    ○コース室スタッフ
    草野泰宏先生
    三王昌代先生

    特別な制度・その他

    ・サブメジャープログラム:所属コースの主専攻だけではなく、他コースが提供する15単位程度の科目群を副専攻として履修するプログラム。修了生は卒業時に、卒業証書だけではなく、サブメジャー・プログラム修了証ももらえる。
     
    学融合型プログラム 学問分野を超えたて横断的な学習を行うプログラム各種
    各プログラムのうち、グローバルスタディーズ等は、一部の言語科目と要件科目が被っているので比較的修得しやすい。

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