文学部
G国文学専修

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G群(言語文化_国文学)

目次

    基本情報

    人数

    20名程度

    ジェンダーバランス

    女性はおよそ5割

    要求/要望科目

    要求科目
    なし


    要望科目
    なし

    就活or院進

    就職:院進=3:1程度(※)
    ※就職先の傾向として、他の学部よりはマスコミ系(テレビ新聞広告出版)が多め。しかし最多は情報通信業、金融関連、サービス業。人数に偏りはあるものの、業界としては多岐に渡る。

    公式サイト

    http://www.l.u-tokyo.ac.jp/kokubun/index.html

    学科概要

    ■どんなコース?

     文学部 人文学科 言語文化コース 日本語日本文学(国文学)専修課程では、日本語で書かれた「文献」を考究する。その対象は万葉集や源氏物語などの古典、あるいは近・現代文学といったいわゆる「文学」にとどまらない。歌謡・能・歌舞伎や近・現代演劇、宗教・思想の言説など、幅広い表現の分野にまで広がる。「本物の文献を見る」ことが重要となるため、国文学研究室には文化財クラスの貴重な写本・版本、和本が数多く所蔵されている。
     

    ■卒業要件単位

    卒業必要単位数は合計76単位以上。専修の必修科目42単位(卒業論文12単位含む)、文学部の他専修や他学部の科目(教育実習を含む)34単位からなり、他専修・他学部からの履修が比較的自由である点が特徴。
     
    卒業要件単位一覧

    必修科目名 認定科目 単位数
    国文学概論 国文学概論 2
    日本書誌学概論 日本書誌学概論 2
    国文学特殊講義 国文学特殊講義/日本文学史/国語学特殊講義/国語学演習/近代日本の文化と社会 12
    国文学演習 国文学演習 12
    他専修及び他学部の科目(教育実習を含む) 34

     

    ■進学定数は?

    ・定員数は言語文化コース全体で106名。各専修ごとの定数は特に定められていないため、専修は成績に関わらず選択することができる。
     
    定員数と各科類からの受け入れ数

    受け入れ枠 第一段階 第二段階
    文Ⅲ(指定科類) 59 20
    全科類 14 15

     

    ■内実は?

     大抵の内定生は当該専修を進学選択において第一志望としているが、学生には国文学が好きであること以外の共通点はさほど多くない。部活やサークルなどの課外活動に熱心な人もいれば、ひたすら本を読んでいる人もいる。また、教員との距離が近く非常に仲が良いコースでもある。
     授業は真面目にやろうと思えばどこまでも真面目にできる。教員は総じて雑談好きなので話しかけてみると面白い。研究室は本当にやりたい文献があるところ、または自分に合うと思う先生がいるところを選ぶべし。中途半端は良くない。

    卒業までの流れ

    2年生Aセメスター


     ■必修なしの2A

    | 科目 | 区分 | 開講時限 |
    | 演習Ⅺ | 選択必修 | A月曜2限 |
    | 演習Ⅵ | 選択必修 | A火曜3限 |
    | 国文学概論 | 選択必修 | A火曜4限 |
    | 特殊講義Ⅲ | 選択必修 | A火曜5限 |
    | 特殊講義Ⅹ | 選択必修 | A水曜3限 |
    | 特殊講義Ⅸ | | A水曜4限 |
    | 特殊講義Ⅶ | | A水曜5限 |
    | 特殊講義Ⅱ | 選択必修 | A木曜2限 |
    | 演習Ⅳ | | A金曜1限 |

     
    ※「演習」「特殊講義」はそれぞれ「国文学演習」、「国文学特殊講義」を指す。
     
    ・受講者の感想:『源氏物語』講読(高木和子先生)の授業が印象的だった。源氏物語の本文を読んでいくだけなのだが、先生が日本でも指折りの源氏研究者なのに加え、膨大な量の論文に基づく専門的・体系的な解説により大変楽しく物語そのものを理解することができる。



    3年生Sセメスター


     ■授業本格化、3S

    科目 区分 開講時限
    演習Ⅹ 選択必修 S月曜2限
    特殊講義Ⅰ 選択必修 S火曜4限
    特殊講義Ⅸ 選択必修 S火曜5限
    演習Ⅴ 選択必修 S水曜3限
    特殊講義Ⅴ 選択必修 S水曜4限
    特殊講義Ⅲ 選択必修 S水曜5限
    演習Ⅲ 選択必修 S金曜3限

     
    ※「演習」「特殊講義」はそれぞれ「国文学演習」、「国文学特殊講義」を指す。

    ・どの教員も上代、中古、中世、近世、近現代のうちどれかの時代を専門にしており、その専門の時代の文献を扱う(範囲は色々)形で演習という名のゼミを開講してくださる。古典を扱うゼミでは、「くずし字」と呼ばれるミミズのような仮名(変体仮名)を解読する翻刻という作業が課されることもあり、問いを設定して担当の週にプレゼンするためそれなりにハード。



    3年生Aセメスター


     ■研究関心を絞りこみ始める3A

    科目 区分 開講時限
    演習Ⅱ 選択必修 A火曜2限
    演習ⅩⅠ 選択必修 A1水曜1限/金曜1限
    国文学概論 必修 A水曜5限
    特殊講義ⅩⅢ 選択必修 A木曜3限
    特殊講義ⅩⅡ 選択必修 A金曜2限
    特殊講義Ⅷ 選択必修 A2金曜5-6限

     
    ※「演習」「特殊講義」はそれぞれ「国文学演習」、「国文学特殊講義」を指す。
     
    ・このほか、隣接する分野である国語学の授業を履修することもある。



    4年生Sセメスター


     ■卒論準備開始、4S

    科目 区分 開講時限
    日本文学史 選択必修 S月曜5限
    演習Ⅰ 選択必修 S火曜2限
    演習Ⅷ 選択必修 S水曜2限
    日本書誌学概論 必修 S2集中

     
    ※「演習」は「国文学演習」を指す。
     
    ・4月末には卒論の方向性を決める。少なくともどの作品あるいはどの作者で書くかを決める必要がある。



    4年生Aセメスター


     ■集大成の4A

    科目 区分 開講時限
    卒業論文 必修 A集中

    入る前の想像と実際

    ・入る前の想像と実際が違うと感じた点はまだない。就職に不利にならないことは強調されるが、就職活動で必要な力は自分で身につけないといけないのはどの学部も同じであるという意味に過ぎない。学科の特徴としては、先生の研究分野に近いほど卒論が書きやすい(と推測される)。
    (文三→国文)

    選んだ理由/迷った学科

    ・どの国の文学をやるか、特に英文や現代文芸論で迷う人が多い。現代文芸論はどの国の文学も読むことができるが、マイナー地域や比較文学がメイン。純粋に文献を読みたいなら英文か国文だと思うが、日本人が日本文学を研究する価値は何物にも劣らないと思い国文に決めた。
    (文三→国文)
    ・後期教養の超域文化科学専攻と迷う人もいる。特に比較文学比較芸術コースでは、近代以降の文学を中心に学ぶことができるらしい。私は中古の文学が学びたかったのと、自由度の高い時間割が組めることに魅力を感じたので国文学専修を選択した。
    (文三→国文)

    コミュニティとしての機能

    項目 内容
    ズバリ、学生間のつながりは: 10(強いと感じる)↔0(全くない) 3
    LINE
    Slack
    オフラインでのつながり 無(※1)
    上下のつながり 有(※2)

    ※1:あくまで2020年度進学者の場合。
    ※2:上下ラインがあり、先輩が進路相談などにのってくれる。ガイダンスの日は先輩方が集まって授業の様子などを教えてくれた。コンパはコロナ次第で開いてくれるかもしれない。

    授業スタイル

    項目 内容
    1クラス当たりの人数 20名前後(※1)
    成績評価 出席/レポート(※2)

    ※1:演習は20名前後だが、特殊講義は30~40名。大半の授業が対面とリアルタイムのオンラインのハイブリッド型で行われる。
    ※2:全てレポート評価だが、出席代わりのリアクションペーパーが課されることも。

    研究室・資料

    〈研究室紹介〉
    教員一覧
     
    ○教員紹介(一部)
    河野龍也先生:日本の近・現代文学
     明治末から戦後復興期まで活躍した作家・佐藤春夫を主な研究対象とする。詩と小説を軸に、評論・翻訳・戯曲等で常に先端的な作風を示した佐藤の多面的な活動を追うことで、近代日本の文壇史とジャンル編成の歴史とを再検討している。

     
    高木和子先生:平安時代の仮名文学、特に『源氏物語』
     『源氏物語』が生まれるに到る文学史的な動態を探ること、そして『源氏物語』そのものの構造や表現を分析することを研究課題としている。
     
    鉄野昌弘先生:上代(奈良時代以前)日本文学
     主著に『大伴家持「歌日誌」論考』がある。特に『万葉集』の歌人、柿本人麻呂や、大伴家持の作品について、その読み直しを課題としている。
     
    佐藤至子先生:近世後期から明治前期の戯作と芸能
     戯作の文体と表現様式の分析から出発し、遊女・都市・妖術使いなど作中に描かれたものについての考察、半ば埋もれていた長編合巻の翻刻と書誌学的研究、戯作者山東京伝に関する研究などを積み重ねてきた。
     
    木下華子先生:日本の中世文学・和歌文学
     特に平安時代後期から中世にかけての言説を研究の中心とし、鴨長明の諸作品(『方丈記』『無名抄』『発心集』)と和歌・歌学書・歌論書を主たる分析対象としてきた。
     
    ・藤田佑先生:日本の近現代文学
     近代文学のターミナルでもある戦後文学の表現史展開を構想することで、それまでの近代文学史の動態を、遡及的に把握していくことを研究の目的としている。

    特別な制度・その他

    オープンハウス:例年5月末に1週間ほど、文学部オープンハウスが実施される。この期間は、本郷キャンパスにある文学部の全ての専修課程で、研究室と事務室が前期課程生に開放されるほか(教員の個人研究室は除く)、多くの授業を見学することができる。

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