2023.12.30
教養学科 学際科学科A群
人数 |
10名前後 |
---|---|
ジェンダーバランス |
少人数学科学科のため、年によって変化しやすい |
要求/要望科目 |
なし |
就活or院進 |
院進は数名程度、残りは就職。官公庁・県庁がやや多めか |
公式サイト |
地理・空間コースは、地理学をはじめとする空間諸科学を基盤に、地理情報システム(GIS)、フィールドワーク、空間デザインなどの調査・分析ツールを学ぶ。最終的には、現代社会の諸問題を論理的に思考し、政策や計画立案といった実践的・応用的能力をも備えた人材の育成を目指す。
学際科学科は、科学史・科学哲学を扱う科学技術論コースと人文地理学を扱う地理・空間コース、更に理系の学際科学科B(総合情報学コース・広域システムコース)で分立している。2年次の9月下旬の学科ガイダンス途中で希望コースを提出してコース分けがなされる。同日、「コース別」にガイダンスを受けることになり、これ以降、地理・空間コース生は他の学際科学科生と集うことはない。
カリキュラムの種類は大別して3つ。
1つ目に調査・分析ツールの習得
2つ目に少人数での演習による議論・文章作成スキル習得
3つ目にテーマ選びやヒヤリング、文献渉猟やデータ分析を通じて仕上げる卒論執筆となる。
卒業必要単位は76単位。内訳はコース科目の必修16単位(野外実習10、自然地理2、GIS実習4)、コース科目の選択必修10単位(系統地理6、地誌4)、コース科目以外の必修&選択必修30単位(高度教養科目(※)8、言語共通科目12、卒業研究論文10)、その他20単位(他学部履修等)
※高度教養科目:後期課程の学生が履修することができる、教養学部内の他学科/コース開講科目。自身の専門分野には直結しないことが多い、学際的内容の概論講義やグループワークが多く、国際研修の一部もこれに該当。前期生でいう「主題科目」に該当し、主題科目と合同開催される例も多いので、前期生が講義にいることも。
・履修学期指定有の必修は、「地理情報分析基礎Ⅰ」「調査設計Ⅰ」「フィールドワークⅠ」。指定無の必修は、「基礎論Ⅰ」「自然環境論」である。
・「地理情報分析基礎」「調査設計」は、2AでⅠ,3SでⅡを履修する。ともに小田先生、梶田先生、永田先生の3名が分担するので、うち2名分に当たることになる。
・「地理情報分析基礎」では、2Aはエクセル等、3SはGIS等を用いて統計をはじめデータ分析の基礎を身につける。
・「調査設計」では、そのセメスター直後の長期休暇で赴く「フィールドワーク」、通称「巡検」に行く準備を行う。行き先について、自身の研究テーマに関連する論文を読んだり、どういった関係者にアポを取るか考えたりする。なお、巡検先(※)は教員とTAが話し合って決めるもので、TAの出身地になる傾向、という噂。
※2020年7月現在より遡ると、四日市、酒田、白山(石川)、京都、広島、余市(北海道)等で実習が行われた。なお2022年Aセメは高山市、2023年Sセメは仙台市。
・1月に卒論発表会がある。2,3年生含め、ほぼ全員が参加。
・履修学期指定有の必修は、「地理情報分析基礎Ⅱ」「調査設計Ⅱ」「フィールドワークⅡ」に、「演習」が加わる。指定無の必修は、「基礎論Ⅱ」である。
・2Aの説明の通り、3Sでは「地理情報分析基礎Ⅱ」「調査設計Ⅱ」が開講され、前者ではGISを用いてデータ分析の基礎を扱い、後者では巡検の準備を行う。
・「演習」は3S、3Aで開講され、前セメスターの「フィールドワーク」のレポート作成指導が行われる。
・履修学期指定有の必修は「演習」のみ。なお、両「フィールドワーク」と「演習」を修得しないと卒論を書き始めることができない。
・卒論以外の卒業要件単位について、取り切っていない人は授業コマが多く、取り切った人はほぼ授業が無くなる。
・この時期から卒論のテーマを具体的に考えておくことが推奨される。
・1月に卒論発表会がある。昨年同様、2,3年生含め、ほぼ全員が参加。
・3年次末に研究室を選ぶ。准教授、教授で授業を持たれる方が、コース全体で4名いるので、各教員の専門分野と自身の卒論テーマを見比べて、どこが良いか選ぶ。抽選外れ等は原則ない。
・「○○研に属する」とは言うが、そこでコミュニティができるわけではなく、あくまで指導教員という位置づけ。
・卒論執筆スタート。「学際科学特別演習」「学際科学特別研究」という履修学期指定型の科目を履修。Sセメ・Aセメともに履修学期指定の必修だが、履修登録はどちらもSセメで行う。
・卒論以外の卒業要件単位について、取り切っていない人は卒業に向けて必要授業数を受講し、取り切った人はほぼ授業が無くなる。
・卒論以外の卒業要件単位について、取り切っていない人は卒業チャレンジしている。
・卒論執筆に専念し、1月までに提出する。
・1月に卒論発表会がある。
・幅広いテーマに対応する教員がおり、どのような研究テーマでもひととおり対応してくれる印象。学部2,3年の授業では、大学院生のTAも丁寧に論文のフィードバックをくれる。
・地理・旅行などが好きな学生が多い。
・卒業必要単位は76単位のみで、他学部履修も多く(20単位)認められるなど、全体的に自由度が高い。
・もともと教養学部に進みたいと思っていて、その中で地理系の学科が面白そうだと感じたから。(文一→地理・空間)
・一般的には、都市工や社会基盤と迷う人もいる。代によっては、第一段階でそれらの学科に内定せず、第二段階で来る学生もいる。
・よくある理由は、地理や旅行が好きだったから。理系から教養を求めて来る人もいる。
・コースSlackがある。
・人数が少ないので、縦(院生など)の繋がりが強い。TAや学生室にいる人として繋がることが多い。
・コース同期の10名の中でも特に、学生室によくいる学生どうしは仲が良くなりやすい。空きコマは勿論、昼ご飯も学生室で食べることが多い。学生室が駒場2号館にあるので、学食は遠い。まいばすけっとに買い出しに行くことが多い。
・コンパは歓迎会・追いコン以外ではあまり行われない。毎日会っているのも理由の一つ。
・同期同士は2回の巡検を経て仲良くなる。コースSlackでは地理系のイベントの共有などもたまに行われる。不動産系のアルバイトの紹介が来たりもする。
・学生室には電子レンジ、給湯器、冷蔵庫、コンロなどが備わっており、休みの日にこもって作業や自習をするのにもよい。
・期末レポートが一般的。言語科目は試験での評価となる。
・地理情報分析基礎Ⅰ・Ⅱだけは毎週課題を出されるため負担が重く感じられる。
・(そもそも10名のコースなので)少人数授業が多く、普段の授業でも月一程度のペースで発表担当が回ってくる。
・教職指定科目もあるので、20名~30名程度の規模の授業が多い。
地理・空間コース関係科目開講予定表(セメスター別):
地理・空間コース関係科目開講予定表(曜日・時限別):
二号館には図書室、地図室、統計資料室があり、自由に使うことができる。国勢調査、論文集、2万5千分の一地形図などのバックナンバーがかなり古い年代から残されており、わざわざ国立国会図書館に行かなくても資料を閲覧することができる。
・サブメジャープログラム:所属コースの主専攻だけではなく、他コースが提供する15単位程度の科目群を副専攻として履修するプログラム。修了生は卒業時に、卒業証書だけではなく、サブメジャー・プログラム修了証ももらえる。
※あまり履修している人はいない。
・地域未来の授業をいくつか受けると、プログラム修了証が貰える。地理・空間コースの授業で認定科目になっているものが多い。
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