2023.3.12
教養学科 地域文化研究分科
人数 |
2-4名前後 |
---|---|
ジェンダーバランス |
割合は年度によりさまざまだが、0名になることは少ない。 |
要求/要望科目 |
なし |
就活or院進 |
院進率は50%程度で、若干院進の方が多い。※院進する学生は、東大の総合文化研究科が過半数 |
公式サイト |
本コースは、9コースある地域文化研究分科の1コースであり、ロシア・東欧(旧共産圏)地域を対象とする。進学した学生は、上記地域のいずれかの地域について研究を始める。そして、その地域文化・社会で出会った問題を考察するのに最もふさわしい分野を選び、卒業論文にまとめていく。ロシアを中心とした一連の文化に関する考察・研究を行うことが多い。他コースと比べると、民族関係、宗教史、文学、芸術系(映画)などを扱う学生が相対的に多い。
地域文化研究分科の他コースは、イギリス・フランスなど国家単位で編成される一方で、本コースは地域という巨大なまとまりを単位としている。
(参考:9つのコース)
イギリス研究 フランス研究 ドイツ研究 ロシア東欧研究
イタリア地中海研究 北アメリカ研究 ラテンアメリカ研究
アジア・日本研究 韓国朝鮮研究
卒業必要単位は76単位以上であり、卒論が10単位、高度教養科目(※1)が6単位、言語科目が22単位(※2)となる。コース科目が22単位で、「ロシア東欧歴史論」「ロシア東欧文学テクスト分析」「ロシア東欧政治社会論」はコース必修。卒論関係で、「論文指導Ⅰ,Ⅱ」も必修となる。
※1 高度教養科目:後期課程の学生が履修することができる、教養学部内の他学科/コース開講科目。自身の専門分野には直結しないことが多い、学際的内容の概論講義やグループワークが多く、国際研修の一部もこれに該当。前期生でいう「主題科目」に該当し、主題科目と合同開催される例も多いので、前期生が講義にいることも。
※2 言語科目
ロシア語が18単位、その他同一言語(専門地域の言語)4単位の修得が必須となる。基本的には卒論をロシア語で書くことが多いが、非ロシア地域を対象とする場合は、その言語を柔軟に変更できる。その際は、ロシア語が14単位、その他同一言語4単位の修得が必須となる。
なお、当コースで、ロシア語以外で駒場開講されているのはセルビア語・ポーランド語・モンゴル語となっており、当コースから離れた言語(トルコ語・英語など)で単位数を埋める人も。文学部で開講されるスラブ系(チェコ語・ブルガリア語・ベラルーシ語など)の言語も一見言語単位に入るように見えるが、それらは教養学部開講で無いため、言語単位には含まれない。
留学する学生も一定数おり、当コースの場合、たいていモスクワ大、モスクワ人文大、サンクトペテルブルク大へ留学するが、ベオグラード大など東欧圏に行く人もいる。
・週11-12コマ程度が一般的。(開講数が少ないので、ほぼ全て取ってもこのくらい)
・必修科目である「ロシア東欧歴史論」「ロシア東欧文学テクスト分析」「ロシア東欧政治社会論」は、この時期に修得する学生が多い。(3Aや4Aでも履修することができる)
・内定者懇親会(11月~12月辺り:メーリスで日程調整を行う)などで、当コース履修者の興味分野などが先生方から聞かれる。翌年の開講科目は、それを尊重して柔軟に決定され、非常勤講師などが呼ばれたりする。
・内定者懇親会(11月)の時点で卒論のテーマを決めている学生はあまりいない。
・ロシア語の要求レベルの高さから一部科目の履修を取りやめる学生も一定数いるとか。(→3Aで回収する。)
・週11-12コマ前後が一般的。ここで卒論以外の単位をほぼ全て取り切る人もいる。
・言語科目を取り、ロシア語に勤しむ学生が多い。
・当コースは学科教員が3名しかいないこともあり、卒論教員を選ぶことはしない。
・週7コマ前後が一般的。必要単位数を取り切っても積極的に文学部(スラ文)の授業を受けに行く学生が多い。
・2Aの時にロシア語の要求レベルの高さから一部科目の履修を取りやめた場合、3Aで回収することが多い。
・そろそろ卒論のテーマを少し考えていく時期。
・「論文指導Ⅰ」という必修科目を履修。
・5月に卒論着手報告会が行われる。
・言語科目で書いた通り、当コースではロシア語で卒論を書く学生が大半だが、まず日本語で下地を作った上でロシア語にしていくことが一般的。
・卒業までの修得単位が足りないと、言語科目を中心に授業を受ける学生も。
・「論文指導Ⅱ」「特殊研究演習Ⅴ」という必修科目を履修。
・卒論執筆に追われる学生が多い。学科室で作業している4年生が多い。
・この時期にロシア語に卒論を仕上げていく学生が大半。
・卒業までの修得単位が足りない場合、教員に依頼すれば当該科目を開講してくれることがあるとの噂。
・卒論の流れ
9月 卒論中間報告会
11月 卒論科目届提出
1月まで 卒論提出、卒論審査会
・「何でもやっていいと言われて入るが、自分が学びたい対象を研究するためのディシプリンを自身で勉強せねばならず、それは予想外に大変なことだった。これは他コースでも言えること。」
・「語学の要求レベルが前期教養の比にならない。前期教養2外レベルの状態で、いきなり韻文や文語文を解釈したり難解単語を扱ったりする。」
・「学科室の資料が非常に充実しており、そこにいるだけで知的好奇心を掻き立てられる。」
・「教員が少ないが対象地域・分野が広い。学生の希望に応じて、非常勤講師を呼んで授業を開講してもらったり、教員に様々な研究者やシンポジウムを紹介していただけたりすることもある。研究者どうしのネットワークが強く、その分野の権威なども繋がる機会がある。」
(文ロシ→ロシア東欧コース)
・「何でもやっていいという自由さがあった。アプローチの方法というより研究対象地域に魅力を感じていたから。」
・「私は例外的な事例だが、国際関係論コース、認知行動科学コース、薬学部と迷った。ディシプリンを固める時点で、興味ない分野・地域を対象としたくないと思い、当コースを選んだ。」
・「一般的には文学部スラヴ文学専修(スラ文)、現代文芸論専修(現代文芸)、教養学部の超域文化科学分科表象文化論コース(表象)、教養学科国際関係論コース、法学部の第3類などと迷う。現代文芸や表象については、扱うテーマが民族関係、宗教史、文学、芸術系(映画)などと、当コースと類似する点が多いから。結果として、当コースにも、そうした分野に関心を持つ学生が多くなる。」
(文ロシ→ロシア東欧コース)
・同期LINEはある。授業の話とか雑談とかをする。一緒にどこかに行くとかはない。人数が少ない上に各自の興味範囲が違うので、それほど共通の話題が多くない。
・内定者懇親会・追い出し会などなど、教員も含めて学部生・院生も含めた飲み会が年に数回。
・学科部屋が存在する。部屋は他コースと比べてやや狭い。
・地域文化研究分科間の繋がりは薄く、コース内の繋がりは比較的強い。
・語学の授業は履修者が少ないこともあり、双方向形式になる。
・レポート課題の授業が殆ど。各自が自身の興味に従って調べ、授業中に複数回報告を行う、などの授業も。
・授業の人数は、少ない時は数名。ロシア語など、超域文化科学分科の表象文化論の学生が多数受けに来る授業では10名程度。
・他地域の学生との合同授業も少ないながら存在する。
・授業の雰囲気自体は比較的ゆるい雰囲気で、ピリピリした雰囲気は無い。お菓子を配って下さる先生や、映画鑑賞を行う授業も一定数。
・試験は先生によるが、ほぼ無い。
安岡治子先生
黛秋津先生
鶴見太郎先生(鶴見先生公式ホームページ)
居阪僚子先生(教務補佐員)
※こちらの学科ページでもスタッフ紹介がなされている。
・サブメジャープログラム:所属コースの主専攻だけではなく、他コースが提供する15単位程度の科目群を副専攻として履修するプログラム。修了生は卒業時に、卒業証書だけではなく、サブメジャー・プログラム修了証ももらえる。
・学融合型プログラム 学問分野を超えたて横断的な学習を行うプログラム各種
各プログラムのうち、グローバルスタディーズ等は、一部の言語科目と要件科目が被っているので比較的修得しやすい。
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G群(言語文化_国語学)
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教養学科 超域文化科学分科
教養学科 地域文化研究分科