■当学科の特徴
・物理学の様々な分野の理論を扱う理学部物理学科や教養学部統合自然学科とは異なり、多数の量子が創り出す世界に理論と実験の両輪で迫っていく。原子内の性質を微細に突き詰めていく素粒子物理学とも異なる。
・2Aで物理学の基本法則とそれを理解するための数学を学び、その後は量子力学や統計物理学などの物理学を学んでいく。
・研究分野は、「物性理論・計算物理」、「先端物質創成」、「量子物性」、「光科学・量子情報・量子計測」の4分野。
・量子情報技術の基礎を学ぶために計数工学科で開講されている計算機科学や情報理論に関する講義の相乗りをすることが多く、SlackやLINEのグループも共同で運用されている。進振り点が高い計数工学科と交流する機会が多いためか、物工にも熱心に勉強・研究を行う生徒が多く、Slack上などで常に活発に議論が交わされている。
■当コースの諸制度
・卒業に必要な履修単位数は95単位。
・内必修単位が47.5単位、限定選択科目を24単位以上履修する必要がある。
※ 限定選択科目:工学部一般に用いられる用語。選択必修のこと。
■時間割
2年生Aセメスター
3年生
4年生
※注意:内容は最新版とは限らないので注意。必修科目、限定選択科目、その他がまとめて書いてある。各セメスター紹介では時間割やコマ数の概要を紹介するが、原則として詳細はシラバスや学科便覧で確認すること。
■進振り前にやっておくべき事は?
・必修授業の多くなる3Sで苦労しないように、有名な教科書を2年生の夏休みに軽く読んでおくべき。特に、「熱力学」と「量子論」に加え、いつの間にか既知の知識として扱われる「解析力学」の3つを抑えておくと良い。熱力学なら田崎 晴明先生、量子論なら清水 明先生の本がおすすめ。(理一→物工)
■進振りの時に気を付けること
・進振りは工学部の一般的な学科コースと同様に、「工学部指定平均点」が用いられる。
■進学後の内実は?
・セメスター制講義が多い。3Sに必修授業が多く存在する。
・3Aセメスター末から4Sセメスターのはじめにかけて研究室振り分け(研振り)が行われる。
・研究室配属は、各教員のプレゼンテーションを聞き最終志望を決定した後に、くじ引きによってランダムに決められる。
・卒業論文/卒業研究は4年生の1年間で取り組む。
(参考) 2016年の優秀卒業論文