■どんな学科?
理学部生物化学科、通称「生化(せいか、せいばけ)」。
理学部には「生物学科」「生物化学科」「生物情報科学科」と、生物系の学科が3つあり、生化は特に「代謝・神経・遺伝」等について、分子レベルから解析するような授業が多い。生化に所属しながら生物学科や生物情報科学科の授業を取る人も多く、特に生物情報科学科とは合同で実験を行うこともあるなど学科間の垣根が比較的低いのが理学部生物系の特徴の一つ。
卒業したあとはほぼ全員が院に進学し、就職する人は数年に1名ほど。多くの学生は研究室内で持ち上がり、2割程度は他学部他学科の研究室へ、そして若干名が海外大学院に進学する。
■生化の諸制度
卒業までに必要な単位は2年次に16単位以上(うち必修4)、3,4年次に合わせて63.5単位以上(うち必修35.5)。3,4年次の必修以外の28単位のうち、22単位は学科指定の選択科目から、残りの6単位は理学部専門科目から取得する必要がある。ただし,他学部専門科目について,あらかじめ所定の期日までに科目認定届を提出し認められた場合には,理学部専門科目に加えることができる。
3Sセメスターから多く利用する理学部3号館は東大内でもトップレベルの科研費をもらう研究室が集まっている。
研究室は3Aセメスターで選択し、4Sから入ることになる。3Sセメスターから行われる各研究室主導の実験を通して自身の興味を明確にし、所属する研究室を選んでいくことができるカリキュラム構成となっている。決め方は成績順ではなく、学生側の希望がなるべく通るようなマッチングのシステムが存在している。学科の人数が比較的少ないので、競争が極端に激しくなることはない。
■進学定数は?
・定員数と各科類からの受け入れ数
受け入れ枠 |
第一段階 |
第二段階 |
理科(指定科類) |
13 |
6 |
全科類 |
1 |
0 |
・得点計算で考慮すべき科目
①理科生は、総合科目E,Fの成績上位6単位までの重率を「2」とする。(第1~2段階)
②総合科目成績上位4単位の重率を「5」とする(第1~2段階)
■内実は?
実験等による忙しさゆえか、インターンをする学生の数はそれほど多くない一方で、アルバイトをする学生は多い。東大全体の傾向と同じく教育系の割合が高いが、データ解析、プログラミングなどのスキルを生かし、専攻内の研究室でアルバイトをする人もいる。頻度としては、部活、アルバイト合わせて週に2,3回程度が標準的。
卒業研究は4年生の1年間をかけて執筆する。理系の中でもかなり忙しい方だと言われており、特に院試と並行して進める夏頃のスケジュールはハードになりやすい。