■どんな学部?
概要とカリキュラム
教育心理学コース(以下、当コース)とは、教育学部に設置された5コースのうちの1つである。区分としては身体教育学コースと同じ心身発達科学専修に属する。
教育心理学は、心理学の手法を用いて教育の科学的基礎を実証的に探究し、また、その知見の教育や生活場面への応用まで考える学問である。したがって当コースでも心理学の手法と知見に基づき、人間に関する心理学的理解や、心理学の基本的な研究手法を身につけることを目的としている。
カリキュラムの流れは、概論・演習での文献購読やディスカッションを経て、各教員の専攻分野に触れていき、4年次の卒論に収斂させていくようになっている。
■当コースの諸制度
・必要単位数
卒業までに必要な単位は70単位。教育学部は全コースともに卒業論文8単位、必修科目30単位及び選択科目32単位の修得が必要。必修科目の30単位については、当コースの「概論」6単位と「演習」8単位、「特殊講義」6単位、さらに他専修の授業科目8単位(概論4単位以上を含む)、当コース「研究指導」2単位で構成される。
・必修科目の内訳
科目名 |
単位数 |
教育心理学概論 |
6 |
教育心理学基礎演習 |
8 |
心身発達科学演習及び心身発達科学特殊講義 |
6(※1) |
教育学部他専修の授業科目 |
8(※2) |
教育心理学研究指導 |
2 |
※1:「演習」と「特殊講義」にまたがって単位を取得しなければならない。
※2:概論4単位以上を含む。
必修と明記されているわけではないが、仕組み上実質必修となり、例えば教育心理学コースにて教育心理学概論は6単位取る必要がある。
「教育心理学実験演習Ⅰ・Ⅱ」は「一般実験」と呼ばれている。
■進学定数は?
・進振り時点からコースごとに希望を出す。
・コースの定員数は22名で、受け入れ枠としては指定科類枠(文Ⅲ・理科)、全科類枠の区分が存在する。
・定員数と各科類からの受け入れ数
受け入れ枠 |
第一段階 |
第二段階 |
文Ⅲ(指定科類) |
10 |
4 |
理科(指定科類) |
2 |
2 |
全科類 |
3 |
1 |
■卒論は?
・TAが1対1で指導。(TAは複数の生徒を持っている。)
・研究方法が「量的研究」(統計でデータを集める)と「質的研究」(インタビュー、観察でデータを集める)の2パターンあり、これらによってスケジュールが変わる。
・心理学は人を対象に実験を行うため、倫理審査を行う場合がある。2ヶ月に1回なので、心理学の研究を行う場合は夏休みを有意義に使うために夏休みまでに審査を受けておいた方が良い。そのため、4年の6月ごろまでに研究内容を決めることが推奨されている。
院に進んで研究する人は、卒論の内容を雑誌に投稿することになった場合に倫理審査を通していない研究は掲載しにくいので倫理審査を通す傾向にある。