■どんな専修?
文学部人文学科思想文化コース倫理学専修では、古典的テクストの読解と思想史研究を踏まえ、倫理学の課題にアプローチしていく。戦後、研究室主任を務めた和辻哲郎が築き上げた「多様な学問領野に開かれているという性格」は、本研究室出身の研究者に脈々と引き継がれている。西洋・日本の倫理思想について学び、時には両者を対話させていくのが、当専修の一特徴だと言える。
■pp学科の諸制度
卒業までに必要な単位は76単位。そのうち36単位までは、他学部の授業を含めることができる。
卒論は12単位。卒論を書き始める前提として、「倫理学概論」「西洋倫理思想史概説」「東洋倫理思想史概説」で4単位×3=12単位、「倫理学特殊講義」「倫理学演習」で8単位×2=16単位の、計28単位が必要。
■進学定数は?
受け入れ枠 |
第一段階 |
第二段階 |
文Ⅲ(指定科類) |
40 |
9 |
全科類 |
9 |
12 |
文学部A群、思想文化コースとして、「哲学専修」「中国思想文化学専修」「インド哲学仏教学専修」「宗教学宗教史学専修」「美学芸術学専修」「イスラム学専修」を目指す学生と同じ群に志望を出す。指定科類(文Ⅲ)枠として全体の9割近くが埋まり、残りが全科類枠となる。
■卒論は?
・全体の流れ
4年次4月のガイダンス(卒論進捗状況の提出)の際に、指導教員として誰を予定しているか自己申告する必要がある。
5月以降に公式に進捗確認を行う機会は2度ある。7月の中間発表(2020年度はオンライン開催)に加えて、11月に「卒業・留年見込届」を提出する際に「卒業論文題目」について専修課程主任(2020年度は古田先生)の承認を受け、計2回。
また、毎月の古田先生のゼミのあとに開催される飲み会(2020年度はオンライン開催)の際に先生と非公式に話したり、それ以外に個人的にコンタクトを取ってアドバイスを頂いたり、といった形。
1月上旬が提出期限となっている。
・卒論の内容
卒論の内容は、倫理学に関連があれば自己裁量で選択可能。ただ、学科の性質上、何かしら基本となるテクストがあるのは前提となる。
・内部生の声
教員陣に相談すれば、卒論に対して個別にフィードバックを得られ、また面倒見よく進捗を尋ねてくれる。人数が少ないからこそのメリット。
文学部図書館にしかない本も多く、自身の研究分野に近い本を探す際には重宝する。