■どんなコース?
教養学部教養学科超域文化科学分科に設置されたコースである。科学技術の発達、情報メディアの巨大化、知の細分化、文化接触の多様化など、文化環境の急激な変化の中で、文化を芸術表象の局面において捉え、その創造・伝達・受容の多元的・相関的な仕組みを分析し、諸文化の歴史的特性と構造的特質を解明しようとする。随って西洋型の芸術やそれに則った思考ではなく、日本をはじめ世界各地の芸術の表象を対象としている。
1987年に教養学科第一に所属する分科として発足し、学部就職先としては、広告代理店や新聞社、基幹情報産業、美術館、銀行、メーカーと多種多様ながら専攻との相関も見られる。毎年1~2割(1,2名)院進するが、総合文化研究科超域文化科学専攻の表象文化論コースだけでなく他分野や他大学院に進学する学生もいる。
■卒業要件単位
卒業必要単位は76単位以上であり、卒論が10単位、高度教養科目(※)が6単位、言語科目が2言語以上、同一言語12単位以上を含めた22単位。コース科目が28単位で、「表象文化基礎論」「表象文化基礎論演習」「表象システム論」「表象メディア論」「表象文化史」「表象文化史演習」「表象文化論実習Ⅰ,Ⅱ」はコース必修16単位、残り12単位は選択(演習4単位以上を含む)。
毎セメスター3コマ前後、語学に関する授業を受ける。言語科目で22単位必要というのは、地域文化/比較文学/比較芸術に並んで多い数。コース科目でも英語文献を読むことが多いので、語学に触れる機会が多い。
※ 高度教養科目:後期課程の学生が履修することができる、教養学部内の他学科/コース開講科目。自身の専門分野には直結しないことが多い、学際的内容の概論講義やグループワークが多く、国際研修の一部もこれに該当。前期生でいう「主題科目」に該当し、主題科目と合同開催される例も多いので、前期生が講義にいることも。
■進学定数は?
・定員数と各科類からの受け入れ数
受け入れ枠 |
第一段階 |
第二段階 |
文Ⅰ・Ⅱ(指定科類) |
6 |
2 |
文Ⅲ(指定科類) |
13 |
9 |
全科類 |
5 |
1 |
※超域文化科学分科として進学選択を行い、その後表象文化論コースを選択する。随って、この受け入れ数は同分科のものである。
・第二段階・第三段階指定平均点
超域文化科学分科では第二・第三段階のみ通常と異なる方法で平均点が算出される。
超域文化科学分科第二・第三段階指定平均点
=全履修科目の(評点×単位数×重率)の総計÷全履修科目の(単位数×重率)の総計
詳細は、履修の手引き94ページを参照。
■進学前の注意点
・2Sには超域文化科学分科全体の説明会とコースごとの説明会があるので、情報収集のためには両方参加するのが良い。
・超域文化科学分科として内定するが各コースには必修があるので、進振りの時点で進学したいコースを決めないと2Aの履修を組む際に困る。