NPOカタリバ
アダチベース

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NPO法人カタリバ運営の、困難を抱えた子どもたちに学習支援や居場所支援を行う施設。

目次

    基本情報

    正式名称

    NPO法人カタリバ アダチベース

    公式リンク

    https://www.katariba.or.jp/activity/project/a-base/

    Facebook

    https://www.facebook.com/katariba/

    Twitter

    https://twitter.com/katariba

    カテゴリー

    「教育」居場所支援 / 学習支援 / 食事提供 / 学校連携 / 地域連携 (地域のNPO等との連携)

    実施期間

    インターン:6か月(延長歓迎), ボランティア:4か月(延長歓迎)

    設立日

    2001年

    実施場所

    東京都足立区内の拠点


    ■組織概要

    「どんな環境に生まれ育っても未来をつくりだす力を育める社会」をビジョンとして2001年に設立された。

    大学生・社会人が本音で語り合い、対話をすることで、「心に火を灯す」きっかけを高校生に与えるという「総合的な学習」の先駆けとなる事業を出発点としてスタート。
    2011年の東日本大震災の際には宮城・福島・岩手の3県で放課後支援、学校外教育を開始し、子供たちの「自分で未来をつくろう」という思いを支えた。

    今回の記事の中でインターン及びボランティア情報を紹介する「アダチベース」はカタリバが2016年に足立区からの委託を受けて開始した施設で、困難を抱えた子どもたちに真正面から向き合うことを掲げて活動している。経済的な事情をはじめとした様々な困難をを抱えた家庭の子どもたちが対象の学習支援・居場所支援事業を行う。

     


    ■活動の特徴

    ①子どもの支援を多様な角度から経験できる
    アダチベースは教育に関する多様な事業を行っているNPO法人カタリバの事業部の一つなので、不登校児童の支援や被災地での居場所支援をはじめとした他の事業部の人と情報交換できる。また、都市部で家庭環境に困難を抱える子ども支援以外の課題に取り組む人とのつながりもできる。

    ただし、この際には自分から機会を取りに行くことが大事である。他の事業部の人との情報交換や関係構築の機会は、インターン・ボランティアの総合窓口を担当している職員に自分から相談することで初めて実現する。

    ②自由度が高く裁量権が大きい!
    似た活動を行っている他の団体では、決まっているカリキュラムをシステマチックにこなし、現場に落とし込む活動形式が多い。それに対してカタリバでは生徒に対して同様、スタッフの間でも対話が重要視される。ボランティア・インターンでも自分の意見を伝え、それが理にかなうものであれば受け入れられる土壌がある。(ボランティアとインターンで比較した場合はインターンの方が活動における裁量権が大きい)

    ③教育格差の最大の壁である「意欲」格差に挑む
    経済的事情だけが生活の困窮を招くわけではないことを背景に、アダチベースでは「文化資本」(興味関心や資格、コミュニケーション能力など) と「社会関係資本」(頼れる人や友人) を育むことによる困難の連鎖の切断を目指している。家庭への経済的支援や学習支援だけに特化したピンポイントなアプローチでは「困難を抱えてた子どもたち」が孕んでいる問題の核には近づきづらいため、学習以外の面でも彼らと関わる仕組み作りである「複合的な教育支援」を行う。

    しかし、近年教育格差の根本的問題として指摘されている「意欲」格差は、施設における教育支援で改善できる問題なのだろうか。アダチベースCentral拠点責任者の野倉優紀さんによると、目に見えない「意欲」格差の改善を考える上では、子どもにとってのロールモデルとなる人物が子どもたちのハビトゥス (※) に対して別の生き方や考え方を提示していくアプローチが重要だという。ロールモデルとの関わり合いのなか、子どもには日々の小さな成功体験を通じて「自分もそこ (ロールモデル) に近づいていきたい」という希望や憧れが生まれ、自己肯定感が育つのだそうだ。

    「ロールモデルが一緒に手を引きながら歩いていく」という野倉さんの言葉がアダチベースにおける子どもたちとの関わり方、そして「意欲」格差に対しての向き合い方を象徴している。

    ※ハビトゥス (Habitus) :フランスの社会学者ピエール・ブルテューが「 (無意識の下に内面化される) 人生選択の根源的な考え方」として理論化した概念。

    プログラムで学べること


    ■東大生はどう成長できるのか?

    子どもたちの行動変容につながるような伝え方・伝達のタイミングを考えることで子どもたちとのコミュニケーション能力が向上する。
    冷静な分析を通じた対人関係における「メタ認知」能力を高められる。
    カウンセリングのノウハウを獲得できる。
    メール・社内SNS・Googleのソフトウェア(スライド・ドキュメント・スプレッドシート)の基礎的な活用のスキルアップにつながる。
    東京大学の植阪友理先生によるオンライン研修を受講し、認知カウンセリング・学習理論を学ぶことができる。(研修頻度:月1回程度)
    早稲田大学の鈴木伸一先生による訪問講義によって臨床心理学も学ぶことができる。インターン生以上になると実際のケースをもとに対応を考える時間も設けてもらえる。(研修頻度:月1回程度)

    参加者の声

    ○魅力
    ・同じような興味・熱意を持った学生と知り合うことができる
    ・職員と学生の距離が近く、気になることがあれば気軽に話を聴くことができる
    ・「教育格差」を現場視点で考えられる

    △大変なところ
    ・インターンの場合やるべきことがたくさんあり、限られた時間の中で複数のタスクを並行してこなすことが求められる
    ・ボランティアは無給、インターンも活動支援金は多いわけではないのでお金が必要な人はバイトとの両立が難しい
    ・オフラインでの活動は足立区でおこなわれるため、家が遠い人は通うのが大変

    本プログラムに向いている人

    ・行動することに重きを置ける人、また行動しながら考えられる人
    ・抽象と具体の行き来が好き/得意な人(日常の活動で起こる予想だにしない事態から共通性を見出して、新しいプログラムを考えるなど、現場に落とし込んでいくことができる人)
    ・子供の教育・生活に困窮する子どもの実態を知りたい人
    ・ベンチャースピリットに共鳴する人(カタリバは目先10年を「第二創業期」と位置付けて改革的に事業を進めていくとのこと)
    ・現場に足を運んでみたいと思う人
    ・子どもたちのために何かしてあげたい人
    ・自分で問題を見つけて挑戦したい人

    その他


    ■募集情報

    応募フロー
    説明会参加⇒エントリー⇒面接⇒採用

    まずは下に記載したリンクからオンライン説明会を予約してください。希望日程を選ぶことができます。応募要項に関するご質問・ご相談はこちらの説明会でカタリバの職員の方に直接確認することができます。

    https://www.katariba.or.jp/sprit/a-base/


    ■活動形態

    待遇について
    インターン:交通費・活動支援金を支給 (詳細は説明会時に説明) / ボランティア:交通費のみ支給

    最後まで記事を読んでくださりありがとうございました!
    最後に1点、この記事を作成したUT-BASEからお伝えしたいことがあります。

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