主に起業家として参加する場合にどのようなサポートが行われるか言及する。
特徴・強み
KSK Mafiaの大きな特徴は、投資家が本田氏1名である点にある。
通常のベンチャーキャピタル(以下、VC)は、投資したスタートアップがエグジットした際のVC側へのリターンを考慮して投資を行うが、KSK Mafiaは世界を変えるようなユニコーン・デカコーンになる可能性を秘めたユニークなアイデアに投資したいという本田氏の思いに重きを置いており、エグジットさせることを目的とはしていない。
※ユニコーン・デカコーン:ユニコーン企業とは、企業評価額が10億ドル超で設立10年以内の非上場ベンチャー企業のことであり、デカコーンとはそのうち評価額が100億ドルを超えるものをいう。現在、日本のユニコーン企業は非常に少ないと言われている。
また、KSK Mafiaは、ブランド作りに重きを置いているため、積極的に国内外のメディアに露出していく予定だ。学生メンバーの決定後は投資ドキュメンタリー番組であるANGELSにて「KSK Mafia特別版」の放送を予定するなど、メディアへの露出を通じた認知の獲得ができる可能性もある。
サポート
本田氏をいわゆるエンジェル投資家として、学生投資家と協力しながら、資金援助を行う。
初年度は1年で15〜20社に投資する予定であり、それぞれに250万円〜500万円が本田氏の個人資産から出資される。
また、現時点ではハンズオン支援を行う予定はない。
※ハンズオン支援:投資ファンドの出資者やコンサルタントなどが、経営に参画し経営の舵取りやアドバイスなどを行うこと。VCやコンサルタントの知識や経験を活かすことができる一方、自由な経営ができなくなるというデメリットがある。
金銭面以外では、コミュニティを通じたネットワーク作りなどへのサポートが挙げられる。
KSK Mafiaはファンドであると同時にコミュニティでもある。投資などの活動を通じて、学生起業家をはじめとしてスタートアップに関係する様々な人がアジア中から集まる、アジアで一番の学生コミュニティを目指している。
なお、コミュニティは現時点では主にオンラインを想定しており、LINEなどを活用していく予定である。
対象
学生起業家・学生投資家ともに、対象となるのは以下の応募資格に合致するアジアの一流大学に所属する学生(学部生+院生+卒業後3年以内)である。
応募資格(原文ママ)
分野は問わず、秀でた成績や成果を持つ方
スタートアップの25%以上の株式を持つ創業者あるいは共同創業者の方
起業前・起業直後で、アイデアをお持ちの方(プロトタイプがあると尚よし)
世界を変えるミッション・ビジョンと情熱をお持ちの方
誠実な心と多様性に富んだ考えを持つ方
KSK Mafiaでは、「世界を変えられる自信がある人」を募集しているが、起業する分野については特定のものを選好することはない。
また、ステージ(プレシード・シード)や1社あたりの出資額(250万円〜500万円程度)等の条件ははあくまで原則として設定しているものであり、例外もありうる。