ブランドデザインスタジオは、駒場キャンパスのKOMCEE WESTを舞台に、「共創」の手法により新しい価値を発想・構想する特別プログラム。参加者が、体験を通して広く社会一般で活用し得る「共創」の手法を、東京大学×博報堂ブランドデザインのコラボレーションにより学んでいく。
全学自由研究ゼミナールに指定されており、学年学部関係なく、修了後は2単位が付与される。形式はワークショップなので、受講する場合は原則毎回出席する必要がある。
今期のテーマは、『「リベラルアーツ」起点で、「スタートアップ」をつくる』。リベラルアーツを援用しながら、自ら問い、事業を起こす(起業する、スタートアップを立ち上げる)ことを体感しながら学んでいく。
「リベラルアーツ」は、単なる知識の集合体ではない。先の見えない、個々の主体性が求められる現代だからこそ、本来の意味のリベラルアーツ ―― 人間を種々の拘束や強制から解き放って自由にするための知識や技能を指す言葉 ―― の精神が大切になってくるのではないか。私たちはそう考えます。
この授業の前半では、そんなリベラルアーツの考え方を援用し、幅広い知識や多様な考え方に触れ、仲間たちとアイデアや想いをぶつけ合うなかで、自身の価値観を揺さぶり、これまでの自分の思考や経験の限界にとらわれない自由な発想を育てていく。そこから、自身が「本当に情熱を持って取り組めるテーマ」を見つけ、設定していただきたい。
授業の後半では、生み出した自分らしい問いや義憤・偏愛・好奇心をもとに、スタートアップを立ち上げるための事業アイデアの創造に挑戦する。問いを作るだけでは、社会に変革を起こすことはできない。それを形にし、社会とのつながりを見つけ出し、ビジネスの成長と社会課題の解決を同時に実現するような事業を生み出すことが目標だ。そのサポート役として、株式会社博報堂の新規事業開発の専門家たちが登場。彼らの豊富な経験と知識を通じて、アイデアを現実のビジネスに変える方法を学んでいく。
研究もビジネスも、「想定外」の事態がほとんど。本講座では自分一人では出会わなかった多くの「想定外」に出会いながら、視野や思考を自由に広げ、皆さん自身の興味・関心を発掘し、世の中に発信したい事業アイデアに落とし込むまでのプロセスや難しさ、面白さを、ぜひ体験いただきたい。
詳しくは4月11日(木)17:30~開催されるガイダンス兼体験ワークショップで説明しますので、ご関心を持っていただけた方はぜひご参加ください。