学生向け
東大内部
グローバルキャンパス推進本部が提供する、東大生と海外の学生向けの短期受入プログラム。
正式名称 |
UTokyo Global Unit Courses (UTokyo GUC) |
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公式リンク | |
カテゴリー |
大学プログラム |
対象者 |
東大の学生、海外の学生 ※Go Global Gatewayへの登録が必須 ※必ず各プログラムの募集要項を確認すること |
実施期間 |
各コースとも2022年6月第3週目~8月第1週目の間で開講 |
設立日 |
2021年度 |
実施場所 |
zoom |
参加方法 |
オンラインで出願(4/15(金)16時〆切) 志願理由書と成績証明書、Consent Formを提出する。(出願の詳細はウェブサイトを参照)※UTASには掲載されないので要注意 https://www.u-tokyo.ac.jp/en/prospective-students/guc.html |
審査有無 |
各コースごとに審査を行う |
参加費 |
1ユニット 5,000円 / 0.5ユニット 2,500円 |
UTokyo Global Unit Courses(UTokyo GUC)は、グローバルキャンパス推進本部が提供する海外の学生向けの短期受入プログラム。8つのメインコースと、海外の大学生を対象にした4つのコースで構成されている。各コースの参加者は10名~20名前後。東京大学の学生も参加することができる。受講修了者にはグローバルキャンパス推進本部が発行する「グローバル・ユニット」が付与される。
※グローバル・ユニットとは?
・国際総合力認定制度の活動として利用可能
・1ユニット:1回90分×10回=15時間 、0.5 ユニット1回90分×5回=7.5時間
・修了証明書を発行(所属学部等が認定する通常の単位の発行はない)
開講されるコースは以下の8つ
■Media in Japan and the World / Professor Kaori Hayashi (online, synchronous)
■Law in Transnational East Asia/ Professor Kentaro Matsubara (online, synchronous)
■Writings About Japan: Analyzing Cultural Representations, From Orientalism to Artificial Intelligence / Professor Yujin Yaguchi (on-demand, nonsynchronous)
■Group Theory and Its Applications: Introduction to Beautiful Modern Mathematics / Professor Yukari Ito (online, synchronous)
■Nanoscience / Professor Satoshi Iwamoto (online, synchronous)
■Sustainable Urban Management/ Associate Professor Kiyo Kurisu (online, synchronous)
■Early Language Acquisition: How Human Infants Learn Language Within Their Social Environment /Assistant Professor Sho Tsuji (online, synchronous)
■AI and Social Justice/ Professor Yuko ITATSU (online, synchronous)
他のプログラムとの違い
PEAKとUTokyo GUCの違いは?
PEAKは教養学部の正規の授業で、教養学部の単位や評価がついてくるのに対し、GUCは正規科目の外にあり、単位ではなくユニットが付与される。また、UTokyo GUCは有料。(ただし東大生は海外の学生の1/10の金額で受講可能。)正規の科目を優先した上で、課外活動としての受講を期待している。
UTokyo GUCの魅力
・身近:オンラインで日本から受講できる。従来型の留学とは異なる、学びを提供する「身近な」国際体験である。
・学生の多様性:東大生ではなく世界中の学生が集まってくる。PEAKの場合はサークルが一緒だったりと、色々共通している部分が多いが、UTokyo GUCの場合は世界中から学生が集まるから面白い。基本は学部生だが、博士課程学生の参加もあった。時差のため中国・アジア圏の学生が多かったが、欧州含む世界中から参加があった。
Writings About Japan: Analyzing Cultural Representations, From Orientalism to Artificial Intelligence / Professor Yujin Yaguchi
○テーマについて:
日本がどのように海外、とりわけ英語のテキストでどう描かれてきたか、表象されてきたか、すなわちオリエンタリズムを扱った。日本研究・英語圏テクスト研究いずれの意味合いも持つテーマであると言える。
○方式:
オンライン形式。時差を考慮して10セッションはオンデマンドで講義を行った。交流機会確保のため、それに追加で2セッションが、リアルタイムで先生と直接話せるような形態で行われた。他にも、講義視聴後のリアクションペーパーの提出やオンライン上でテキストベースのディスカッションを行えるUTeLFの活用によって、交流の場が設けられるなど、双方向的な授業となった。予習材料としては、文献・ビデオなどが指定された。
○人数:
海外19名・日本人2名の21名
○内容:
具体的な事例を扱い、人種・ナショナリズムなどの観点から議論を行う。授業中に行われたディスカッションのテーマの例として、ボストンのクロード・モネの展覧会に寄せられた批判をめぐる議論がある。モネの作品『ラ・ジャポネーズ』に対して、アジア系アメリカ人からセクシスト・ レイシストであるとの批判が上がったことについて、これは本当にセクシズム・レイシズムにあたるのか、多様なバックグラウンドをもつ学生同士で議論が行われた。それぞれの学生が持つ地域や文化などの背景によってさまざまな意見が生じ、たくさんの学びがあった。
○成績評価:
・最終的にレポートを提出する
・10セッションで1ユニット(他のコースも共通)
日本人学生におすすめできる点:
・専門的な知識を前提として必要としない。
・内容だけでなく、言いたいことを自由に言えるようになるという勉強にもなる。
・ディスカッションでは意見に地域差が出るなど、海外大生が多い環境だからこそ学ぶことが多い。このような意見の差がどうして生まれるのか、歴史的背景を考えるきっかけにもなる。
○参加学生の関心分野:
・日本に元々関心があるが、知識はそこまであったわけではない(ex. オリエンタリズム理論に詳しいわけではない)
その他の開講講義
・Media in Japan and the World/ Professor Kaori Hayashi
○内容:
ジャーナリズムとは何か、ジャーナリズムにおける真実とは何か、メディアにおける女性の表象などを扱った。
○感想:
・学生の異なる観点から「報道とは何か」を聞くことができて興味深かった。
・多文化が交錯する中で、メディアにおける「自由とは」のようなテーマを話し合えてよかった。
全体として学べるところ
・世界中の学生と一緒に英語を使って学ぶことができる。
・前提知識を必要としないから冒険ができる。
・成績を気にすることなく、フラットな状態で世界の学生と学べる。
・全部の授業がインタラクティブに行われるので、意見をはっきりと言うことにだんだんと抵抗がなくなっていく。
・2021年GUC参加者
東京大学教養学部文科二類2年
“As a UTokyo student who participated in GUC, what impressed me most was that all students were participating so actively. It was sometimes hard to keep up with them and to state my opinions in the class, but I was inspired so much by such attitude of other students. Also, as the atmosphere of the class was so welcoming, I was able to try my best without being afraid of making mistakes. I listened to various opinions and feelings from the international students, and I think these circumstances made the class more meaningful and fun.”
TAの声(一部抜粋)
・授業を受講でき、学びを深め、担当教員とも会話ができとても有意義な経験になった。
・国際経験を積むこともできたし、講義を聴くことで知識を深めることもできた。
・グループワーク・ディスカッションを沢山採用していたので、良い経験になった。
・英語が不得手でも大丈夫
・世界の学生とディスカッションをしたい、という思いがある学生
本記事の作成にあたりインタビューをした矢口祐人先生よりメッセージをいただきました。
矢口先生は、グローバルキャンパス推進本部 国際化教育支援室長で、PEAK制度の創設など東大のグローバル化に最前線で取り組まれています。今年度より東京大学副学長に就任されています。
「東大には留学生数が少なく、英語で開講される授業もまだまだ少ないのが現状です。ずっと日本語で過ごして卒業することは可能だけれど、今はそんな時代ではありません。東大生にはもっと世界に羽ばたいていってほしいです。そのために東大のリソースを存分に活用してほしい。東大には国際的な学びをするためのリソースが多く用意されていて、UTokyo GUCもその一つです。英語を使用することや、授業で積極的に発言することに不安がある人にこそ、ぜひ、チャレンジして欲しいです。私も、東大のグローバル化をもっともっと進めていきたいと思います。」
最後まで記事を読んでくださりありがとうございました!
最後に2点、この記事を作成したUT-BASEからお伝えしたいことがあります。
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主題科目の「学術フロンティア講義」にて開講される、 2022年度から開始予定の新入生向けアントレプレナーシップ講座。 東大の新入生3000人全員をターゲットとした講座で、2022年度は4〜6月にかけてオンラインで開講される。
従来型の資本主義とこれからの世界について理解し、未来を創り出すリーダー達とのイノベーション共創をする実践型プログラム。
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