■GCIが目指すもの
当プログラムを運営する講師は、「学生は大学以外の場でも付加価値を生むことができる存在だ」と話し、この事実を学生にも伝えたいとしている。言い換えれば、当プログラムを受講した学生が、データサイエンスを武器として「社会における実践」のイメージを持つようになることを目指している。また、「起業したい」という学生に対してデータサイエンスという武器を与えることで、実際に起業にチャレンジをする学生を増やすことも狙っている。
■学生が学べること
①データサイエンスとビジネスの社会実装のスキル
Pythonの基礎からデータサイエンスを学び、最終的にはビジネスにおける「実践」のイメージを持つまで身に付けることができる。詳しくはこちらのカリキュラムを参照のこと。
②ゲスト講師の講演
現場でデータサイエンスを活かして活躍しているゲスト講師の話を聞き、その応用のイメージをリアルに掴むことができる。ゲスト講師には、アパレルの販売支援をWEBで行う会社の社長、ゲームの広告のデータ解析の会社社長、VCのキャピタリストなどが例年登壇している。こうした方のお話を聞くことで、「プログラムで学んだことは実際の業務の中ではごく一部である」ことや「学んだことを応用していく上でのハードルは何か」などを実感することができる。
③Slackにおける学生間交流
Slack上のコミュニティにおいて、質問や雑談などのやり取りが行われる。積極的にコミュニティに参加していけば、目的を共にする多くの仲間と出会うことができる。
④最終課題
後述の修了要件 (※) の1つとして、最終課題に合格する必要がある。これは、問題を「解いて終わり」という形式では行われない。自らで課題 (テーマ) を設定した上で、その課題に対して正解が一つに定まらない「事業提案」を行うことが最終課題として課されるのである。なお、不定期 (3日に一度程度) にGCI修了生であるTAが、質問対応のためのzoomを1時間ほど開く。講義に関連した質問のみならず、学業や進路全般に関する相談も可能。人文系専攻で優秀修了生になった方や社会人入試で大学生になった方など、多様なTAと交流できる。
※修了要件:以下の点を踏まえ、総合的に評価する
- 講義に一定回数以上出席すること (出席報告など一定の条件を満たせば、アーカイブ視聴でも可)
- 宿題・コンペを一定回数以上提出し一定の点数を得ること
- 最終課題を提出し一定の点数を得ること
最終課題を提出し、プログラムを修了された方は、松尾研起業コミュニティMACCに参加することができる。MACCは、GCIの受講修了者・及び紹介者限定で入れる起業コミュニティで、全国にメンバーがおり、2024年2月現在で約300名の方が所属し、各種交流や起業準備を進めるなど活発に活動している。