はじめに 多くの東大生が頭を悩ませる意思決定である「進学選択」。 「〇〇に興味はあるけど、どの学科で学べるのかわからない」なんて思ったことはありませんか? この記事では、そんな皆さんのお悩みに応えるべく、環境・エネルギー分野について学ぶことができる学科を「横断的に」比較紹介しました。 皆さんの選択を少しでも支えることができれば幸いです。 ※本記事の内容は2022年度以前の情報に基づいています。現在記事を更新中ですのでしばらくお待ちください。 目次 工学部:都市工学科 都市環境工学コース 概要 都市の環境を左右する因子を正しく認識できる専門的知識を持ち、都市環境の施設やシステムの計画・設計・評価を行なえる能力を備えた専門家を育成する。 都市環境工学コースには、インフラの整備や途上国の農業を題材とした都市や社会の持続性の研究などの多様なジャンルがある。その中で地球温暖化や、廃棄物資源の利用などの環境問題を扱うことも多いが、あくまで都市や社会との関わりという文脈から外れることは少ない。 座学の授業では、授業数の関係により都市環境工学コース寄りの内容の授業だけで指定単位数を満たすことはできず、都市計画コース寄りの内容の授業も履修する必要がある。(「環境・エネルギー」分野の内容のみに興味がある人も、計画系の内容についてある程度学ぶことになる。) 基本情報 定員 18名 要求/要望科目 要求科目 なし 要望科目 なし 公式サイト https://www.t.u-tokyo.ac.jp/foe/department/urban.html カリキュラム紹介 必修科目(31単位)である実験や演習が中心だが、選択必修(限定選択・40単位以上)をはじめとする選択科目も充実している。(卒業要件は94単位以上の取得)演習または実験が週に3日、午後の時間帯に用意されている。したがって、自分の学問的関心に合わせて、受講する科目を自由にカスタマイズできる幅は大きい。他コースの講義はもちろん、他学科や他学部の講義も受講することも可能。以下は科目の区分に関わらず、標準的な時間割をもとに、環境・エネルギー分野の授業を挙げたものである。なお、時間割表の同曜限中のコマは選択科目であることを示す。 2Aセメスター 環境工学概論 緑地計画概論 環境水質化学 環境計画基礎演習 都市環境概論 地球環境工学(A1ターム) 環境公衆衛生(A2ターム) 3Sセメスター 土地利用計画論 環境反応論 環境微生物工学 水環境学 3Aセメスター 上下水道システム 産業・生活と環境技術 廃棄物資源循環学 大気環境学(A1ターム) 4Sセメスター 環境システム解析 国際環境公衆衛生(S2ターム) 主な研究室紹介 地域循環共生システム研究室 キーワード:ライフサイクル評価、物質フロー分析、リサイクルシステム 研究の例 都市活動の物質フロー・ストック分析、容器包装リサイクルのライフサイクル評価など都市・地域における循環と共生の仕組みの構築に関わる研究 研究室HP:http://www.urm.t.u-tokyo.ac.jp/research/research.html 都市水システム研究室 キーワード:環境ウイルス学、水環境工学、環境衛生工学 研究の例 水が汚染されるプロセスの解明、新たな浄水処理技術の開発、適切な水質指標の提案など安全な水環境の創出と安定した水供給の実現に関わる研究 研究室HP:http://www.urbanwater.t.u-tokyo.ac.jp/ 都市サステイナビリティ学研究所 キーワード:環境配慮行動、親水空間評価、住民意識、リスクコミュニケーション 研究の例 島嶼地域に再生可能エネルギーを導入することによる効果を評価することなどを通じた持続可能な地域社会モデルの研究 気候変動がQOLに与える影響の評価と適応策の検討・評価 研究室HP:http://sustainability.t.u-tokyo.ac.jp/index.html 学科インタビュー Coming Soon 学生の声 環境・エネルギーについて幅広く学ぶことができる点が魅力。実験は水・大気環境をテーマしたものが多く、演習では統計データを用いて流域をモデリングし環境への負荷計算したり、公害問題や環境分野関する歴史的な文献を読んだりする。講義は、水理学のような数理的なものもあれば微生物や統計学をテーマにしたものもあり、幅広い。都市環境をテーマに、さまざまな学問分野のアプローチで課題解決を試みる、といった印象。 工学部:EEIC(電電・電情) 概要 電気電子工学科(電電)と電子情報工学科(電情)は、まとめてEEIC、ないし電気系と呼ばれることが多い。これらはともに、現代技術の中枢を担う情報・電気・電子の技術を体系的に学び、最先端の応用へと展開していく力を養うことを目指している。電電と電情は、研究室選択や一部の必修・選択科目が異なるなどはあっても、受ける講義の多くは同じであり、大きな差はない。EEICでは、3Aセメスター以降に「メディア情報・コンテンツ・人間」「コンピュータ・ネットワーク」(電情寄り)と「システム・エレクトロニクス」「革新デバイス・光量子」「環境エネルギー・モビリティ」(電電寄り)の5つの分野の研究を行うことができる。(3Sセメスターまでは必修授業が多く、必ずしも自らの興味関心のみを追求した履修ができるわけではない)この記事では最後の「環境エネルギー・モビリティ」とEEICとの関わりについて述べる。このコースで学べることの応用研究としては次世代エネルギーについての研究が多い。 基本情報 定員 電電60名程度・電情60名程度で計130名 要求/要望科目 要求科目 <文科各類> 社会科学「数学Ⅰ」(2単位)or数理科学「微分積分学①・②」(3単位) 社会科学「数学Ⅱ」(2単位)or数理科学「線形代数学①・②」(3単位) 要望科目 <文科各類> 物質科学「力学、電磁気学」 公式サイト https://www.ee.t.u-tokyo.ac.jp/j/ カリキュラム紹介 2Aセメスター~3Sセメスター 電電・電情ともに概ね共通する必修科目を受講。そのうち以下のような開講科目では、環境エネルギー分野の基礎を学習する。 エネルギー工学 電力システム工学第一 <2Aセメスター> <3Sセメスター> ※環境/エネルギー系の授業は太字で示した通り。 3Aセメスター 3Aセメスターでは、自分の興味に応じて以下の5つの履修プランに分かれる。「メディア情報・コンテンツ・人間」「コンピュータ・ネットワーク」システム・エレクトロニクス」「革新デバイス・光量子」「環境エネルギー・モビリティ」。 このうち、「環境エネルギー・モビリティ」を選択すると、環境エネルギー分野を中心に学習ができる。 この履修プランに応じた開講科目としては以下のようなものがある。 エネルギー変換工学 応用電気工学 電気材料基礎論 電力システム工学第一/第二 プラズマ理工学 電気自動車工学 パワーエレクトロニクス 4Sセメスター 自分の興味のある研究室に配属し、卒業研究を行う。電電・電情ともに研究室の選択は自由であり、例えば電気自動車についての研究を行うことも可能である。なお、研究室については後述する。 主な研究室紹介 小野靖・井通暁研究室 キーワード:核融合エネルギー(人工太陽)、プラズマ工学・物理学 研究の例 核融合と、そのエネルギー源であるプラズマについて研究する。次世代エネルギーとしての活用が期待される核融合炉の経済性向上と軽量化・簡素化が研究の中心である。研究の一例については専門用語が多いためこちらのページを参照のこと。なお近年は、「実験室天文学」と呼ばれる、自然の核融合炉である太陽や星の振る舞いを室内実験を用いて解明する研究などにまで、研究の裾野が広がっている。 研究室HP:http://tanuki.t.u-tokyo.ac.jp/ 大崎研究室 キーワード:超電導コイル、高性能永久磁石、リニアモーターカー 研究の例 航空旅客機の電動化についての研究(詳細) 超電導コイルの交流損失評価を行うことによる、交流機器において超電導体を使用するための研究 超電導技術による「超低損失軸受」を、人工衛星に搭載する偏光変調器に適用する研究(詳細) 研究室HP:http://www.ohsaki.k.u-tokyo.ac.jp/ 松橋研究室 キーワード:SDGs、低炭素社会、エネルギー政策 研究の例 以下のように、工学的視点から電力システムやエネルギーシステムに関する研究を行っているが、制度設計など、行動経済学や社会学の視点も包括されているのが特徴。 再生可能エネルギーの導入拡大を考慮した電源構成モデルの開発に関する研究 東日本大震災後のエネルギーシナリオと低炭素社会の実現可能性に関する研究 気候変動の緩和に関する国際制度の設計と評価に関する研究 健康科学と低炭素化を考慮した住宅用エネルギーシステムの研究 研究室HP:https://enesys.t.u-tokyo.ac.jp/ 学科インタビュー Coming Soon 学生の声 電気電子工学科と電子情報工学科両方の研究室が選べるため、研究室の幅が広く、専門を学ぶ過程で興味が変わっても希望の研究室に行きやすい(合計で理学部情報科学科の4倍近く人がいる)。 電気電子工学科と電子情報工学科両方の授業を受けられるため、幅広い内容を履修可能。 電子情報工学科は未踏やSFPといった技術プロジェクトに採択されている学生が多く、刺激を受けやすい。 ハード、ソフトをバランスよく学ぶことができる。 情報や電気を中心に、その他さまざまな学問分野の講義を履修することが標準的となっていて、さまざまな切り口から自分の興味を探し、深めることができます。また、座学での理論的な学びから、演習実験を通した「ものを作る」学びまで、縦にも横にも幅広く学ぶ機会に溢れた学科です。 工学部:システム創成学科 E&Eコース 概要 システム創成学科 E&Eコース(シス創A)では、「環境・エネルギー問題にかかわる諸課題を分析・評価して解決するための知識と⽅法論を基礎から教育する」ことを目指しており、まさに環境・エネルギー分野に特化した学科と言える。プログラミングをはじめとする技術的・工学的知見を主に学びつつも、政策や社会といった社会科学的な内容も扱うなど、学びの幅が広い。そうしたこともあり、カリキュラムとしては、年次が進めば進むほど、環境やエネルギー関連の授業が増える点が特徴。なお、原子力エネルギー関連の授業はあるが、これに関する研究室はシステム創成学科 SDMコース(シス創B)に多い点には留意すべきである。学科の構成員の興味関心の傾向としては環境よりもエネルギー分野である。 基本情報 定員 40名程度 要求/要望科目 要求科目 なし 要望科目 なし 公式サイト https://www.si.t.u-tokyo.ac.jp/course/ee/ カリキュラム紹介 2Aセメスター 環境・エネルギー材料科学概論(A2ターム) 環境・エネルギー概論 3S1ターム 環境・エネルギープロジェクト 環境問題総論 3S2ターム 放射線と環境 環境・エネルギープロジェクト2 環境問題総論 放射線と環境 環境調和論 環境政策論 ※環境・エネルギー分野の授業は太字で示した通り。 3A1ターム 環境・エネルギー流体力学1 環境・エネルギーの化学1 環境システム論 3A2ターム 環境・エネルギーの化学2 環境・エネルギー流体力学2 原子力エネルギー工学 地圏開発工学概論 流体エネルギー資源の形成と開発 エネルギー・資源政策論 電磁エネルギー基礎 海洋開発工学 原子力エネルギー工学 流体エネルギー資源の形成と開発 4S1ターム エネルギー環境経済システム 核融合工学・炉設計 Nuclear Reactor Engineering 海中工学 エネルギー・環境経済システム 4S2ターム Advanced Environment & Energy Nuclear Reactor Energy Beam Application and Quantum/Relativistic Mechanics 海中工学 Advanced Environment & Energy 環境・エネルギー卒業研究(集中講義) 主な研究室紹介 多部田研究室 キーワード:海洋利用の環境影響評価、海洋生態系モデリング、沿岸域の総合的管理、沿岸漁業の再生、海域肥沃化技術 研究室HP:http://mee.k.u-tokyo.ac.jp/ 藤井・小宮山研究室 キーワード:エネルギー・経済・環境システム、大規模システム分析、エネルギー環境政策評価、不確実性下の最適戦略 研究室HP:http://www.esl.t.u-tokyo.ac.jp/ 学科インタビュー Coming Soon 学生の声 資源工学や海洋科学分野の第一人者が数多く所属しています。また、環境・エネルギー分野の先生も他学科より圧倒的に多くいると思います。先生の数に対して学生の数が少ないので、先生との距離が近く、卒論配属も先生一人に対して学生は二人までです。外部からも多くの講師を招き、地学分野や環境・エネルギー分野に関して幅広くどのようなことをするの知ることが出来ます。 工学部:化学システム工学科 概要 「化学工学」を扱う工学部の学科には、「応用化学科」「化学生命工学科」「化学システム工学科」の3つがあり、当学科はこの3つの中で最も応用寄りといえる。カリキュラムとしては物理化学、量子化学、化学反応論、有機化学、無機化学などの「基礎化学」を学びつつ、化学工学、反応工学、プロセスシステム工学、環境システム工学などの「化学システム工学基礎」を学ぶこととなっている。これらの知見は「医療」「環境」「材料・デバイス」「産業応用」「エネルギー」「安心・安全」の6つの分野に応用され、研究室もこれらの分野に対応している。この記事では「環境」「エネルギー」について焦点を当てることとする。なお、化学システム工学科と「環境」との関わりはこちら、当学科と「エネルギー」との関わりはこちらに詳述されている。 基本情報 定員 40人程度 要求/要望科目 要求科目 なし 要望科目 なし 公式サイト http://www.chemsys.t.u-tokyo.ac.jp/ カリキュラム紹介 2Aセメスター 必修科目は無く、選択科目のみ。そのうち「環境システム工学概論」(金曜3限)は化学システム工学科のみにおいて開講されており、この分野の教員がオムニバス形式で講義を行う。環境・資源・エネルギーについての基礎を学ぶことができ、その内容としては例えば、燃焼排気ガス、大気環境、バイオマス、再生可能エネルギーなど幅広いものとなっている。 3Sセメスター 選択必修は10科目あり、そのうち「環境システム工学Ⅰ」(火曜1限)は化学システム工学科のみで開講され、大気環境・水環境・土壌環境・環境安全についての基礎を学ぶことができる。 3Aセメスター このセメスターの後半から、卒業論文の執筆を行う際の研究室を決めることとなる。なお研究室については後述する。また、選択必修の授業もあり、「エネルギー工学」(木曜4限)では、エネルギー変換や、エネルギーの変換によって有効に利用できなくなるエネルギーである、エクセルギーについて学ぶ。なお、これらの学問的知見はリチウムイオン電池や発電といったエネルギー分野に応用される。 4Sセメスター このセメスターでは、殆どの時間を院試の勉強と卒論執筆のための研究室での実験に充てる。なお、選択必修の授業として「ライフサイクルシステム工学」(火曜3限)があり、製品のライフサイクル全体における資源利用効率や環境性能を解析するための方法について学ぶ。循環型社会を目指す上での重要な指標である、ライフサイクルアセスメント (LCA) について学ぶことができる。 主な研究室紹介 山田・北田研究室 キーワード:エネルギー貯蔵変換材料、固体電気化学反応、リチウムイオン電池 研究の例 以下の前者のようなエンジニアリングに近い研究も行う一方で、後者のような理論に近い研究も行っている。 電極材料開発・電解液開発(リチウムイオン電池・ナトリウムイオン電池の開発)についての研究 蓄電デバイスの高機能化に向けた、第一原理計算技術による電極、電解液、界面の静的・動的性質の解明についての研究 研究室HP:http://www.yamada-lab.t.u-tokyo.ac.jp/ 戸野倉研究室 キーワード:地球環境、大気化学反応、環境計測 研究の例(詳細についてはこちらを参照のこと) 大気環境動態・大気化学反応の解明についての研究 光化学スモッグ・エアロゾルについての研究 次世代ハイブリッドロケット燃料についての研究 研究室HP:http://www.tonokura-lab.k.u-tokyo.ac.jp/ 学科インタビュー Coming Soon 学生の声 化学システム工学科の前身は化学工学科で、今もその流れで反応や反応器の設計を学びつつ、「システム」成分としてプログラミングなども行っています。化学に関連する実用的な学問はほぼ網羅でき、環境や安全に関する講義や研究も幅広いです。その守備範囲の広さが大きな魅力になっています。 農学部:生物素材化学専修 概要 農学部の応用生命科学課程に属する専修である。地球上のエネルギー・資源問題や環境問題を解決するため、光合成によって太陽エネルギーを変換しエネルギー源として蓄積しているバイオマスに着目し、バイオマスの有効活用に向けた基礎・応用研究に取り組んでいる。具体的には、植物・動物・微生物などが生産する「糖質」や「ポリフェノール成分」、「バイオポリエステル」、「タンパク質」などが研究対象。 基本情報 定員 毎年第一段階で理二8人、第二段階で理科類5人程度 要求/要望科目 要求科目 特になし 要望科目 総合科目E「生物素材の科学~バイオマスの科学」 公式サイト http://www.fp.a.u-tokyo.ac.jp/cbm/ カリキュラム紹介 2Aセメスター 農学総合科目、農学基礎科目という農学部に共通する選択必修の科目と、春休みに必修として開講される「農学リテラシー」(安全講習)を受講する。以下は農学総合科目・農学基礎科目のうち、環境・エネルギー分野の授業の例。 基礎高分子化学 生物が創り出す高分子物質を解析・応用展開するための基礎科学を学ぶ 基礎有機化学 有機物である生物素材の構造解析や化学反応を理解する上での基礎を学ぶ 生物素材科学概論 バイオマスの構造と機能について学び、応用のための基礎科学を習得 化合物の多様性と生命機能Ⅰ(A1ターム) 生物素材を創生する植物の生命活動の仕組みを学び、素材形成を理解する 基礎物理化学(A1ターム) 生物素材のさまざまな現象を物理化学的視点で捉えて法則を知るための基礎を習得する バイオマス利用学概論(A1ターム) 生物素材に関わる微生物の種の多様性と機能の多様性、利用法を学ぶ 化合物の多様性と生理機能Ⅱ(A2ターム) 生命現象を分子レベルで捉えて解析するための基礎学問を学ぶ 森林資源と木材利用(A2ターム) 生物素材を創成する植物の生命活動の仕組みを学び、素材形成を理解する 3S1ターム 3SPターム(3S2ターム) 生物材料生物学実験 食の安全システム演習 生物材料組織学 木質材料学Ⅰ 森林利用学 バイオインフォマティクス バイオマス科学実習 生物素材化学実習 木材物理学 森林生態圏管理学 フロンティアライフサイエンス 3A1ターム 3A2ターム 3W 植物バイオマス科学Ⅱ サイエンスコミュニケーション 4Sセメスター 生物素材科学演習 卒業論文 主な研究室紹介 森林化学研究室(五十嵐圭日子教授) キーワード:バイオマス・酵素 研究の例 セルロースの生分解に関わる加水分解酵素および酸化還元酵素の機能解析とバイオマス変換への応用 研究室HP:http://www.fp.a.u-tokyo.ac.jp/lab/polymer/index.html 高分子材料学研究室(岩田忠久教授) キーワード:高分子構造・高分子科学 研究の例 生分解性を有する新規バイオベースポリマーの創成とナノ構造制御による高機能化 研究室HP:http://www.fp.a.u-tokyo.ac.jp/graduate/introduction/forest_chemistry/index.html 学科インタビュー Coming Soon 学生の声 環境問題の解決に繋がり得る研究が多く、それについての講義も多い。 持続可能な社会を形成するために、再生可能と考えられている植物を利用して貢献する方法を学べるとと思います。 理学部:地球惑星環境学科 概要 地球や惑星とその環境の進化・変動、生命の誕生・進化・絶滅、それらの相互関係を実証的に解明する。 地震の発生や異常気象などに関連した自然災害科学・予測科学としての側面にく加えて、地球の温暖化や砂漠化、エルニーニョによる気候変動などの環境科学としての側面を持ち、これらの人間活動に重大な影響を及ぼ可能性のある問題の究明を目指す。 また、自然科学的立場にたって、過去から現在にいたる地球や惑星の環境をさまざまな時間・空間スケールでとらえ、その変動や変化を支配する物理・化学・生物の法則を理解する。そのために自然現象の実証的な理解と、それに必要な基礎学力と論理的思考の育成に重点をおいた教育を行う。 基本情報 定員 20名(理科生枠15名と全科類枠5名) 要求/要望科目 要求科目 <文科全類> (1) 基礎科目(数理科学)・総合科目F 「数理科学基礎、微分積分学①、微分積分学②、線形代数学①、線形代数学②」(計8単位)または「数理科学概論I(文科生)、数理科学概論II(文科生)」(計4単位)または「数理科学概論I(文科生)、数学II(文科生)」(計4単位) (2) 基礎科目(物質科学)・総合科目E 「力学、電磁気学、熱力学または化学熱力学、構造化学、物性化学」から4科目(計8単位)または「力学、電磁気学」「物質化学(文科生)、物理科学I(文科生)、地球惑星環境学入門」から2科目(計4単位) (3) 基礎科目(生命科学)・総合科目E 「生命科学、生命科学I、生命科学II」から1科目(2単位or1単位)または「現代生命科学I(文科生、理一生)、現代生命科学II(文科生、理一生)、微生物の科学、進化学」から1科目(2単位or1単位) 要望科目 総合科目D「地球環境論、環境物質科学、生態学、社会環境論」 総合科目E「動物科学、惑星地球科学I(理科生)、惑星地球科学II(理科生)、地球惑星物理学入門、地球惑星環境学入門、宇宙科学I(理科生)、宇宙科学II(理科生)、分子生命科学、植物科学」 公式サイト https://www.eps.s.u-tokyo.ac.jp カリキュラム紹介 2Aセメスター 必修なし 3Sセメスター 地球惑星環境学基礎演習Ⅱ 計算機を用いた地球惑星環境学への数理的アプローチの習得を目指す。プログラミングの基礎及びデータ解析手法(統計解析、多変量解析。時系列解析)の原理と実際を学ぶ。 地球生命進化学 古生物学の理論や研究法の基礎を学習し、生命進化のパターンやメカニズムを理解する。特に古生物学の生物学的側面を中心に据えて、様々な階層のテーマについて、最近の成果を交えて学ぶ。 地球生命進化学実習 実際に野外で採集した堆積物から大型化石、微化石を抽出し、それらの形態観察を通じて分類学的に同定し、古生態を解析する方法を学ぶ。 地球惑星物理化学 地球や惑星を構成する物質の基本的な物理化学的状態とその変化を熱力学と反応速度論を基礎として理解する。 大気海洋循環学 大気と海洋の平均的な熱構造や循環構造の実態を概観し、その仕組みの理解のために必要な基礎知識を概説する。 地球環境化学 地球表層での元素の挙動を支配する物理化学的な要因を理解し、それを基に主に水圏で起きる化学反応を理解する。 3Aセメスター 人間 - 環境システム学 自然災害を生起させる様々な自然現象を対象として、それらの発生規模-頻度分布特性や地域性を解明するとともに、人間社会の変化とともに深刻化する環境問題の実態を理解することを目標とする。 地球惑星物理化学演習 地球や惑星を構成する物質の物理化学的状態とその変化を記述するために必要な熱力学の体系と反応速度論を、具体的な岩石鉱物を対象とした計算演習を通して理解する。 地球生命科学 分子系統学、代謝様式、有機地球科学及び生息環境の多様性について学び、地球環境及び物質循環との係わりについて数値解析を用いた手法も含め学習する。 生物多様性科学および実習 生態系を構成する一次生産者から最終分解者を、培養、顕微鏡観察、DNA配列の解析に基づく微生物計測と天然有機化合物の同定、および炭酸塩とバイオマーカー分子を含む有機物の安定同位体組成の測定を通じて明らかにする手法を習得する。 宇宙惑星物質進化学 隕石や惑星物質など物質科学の観点から、太陽系や惑星・衛星の形成進化の物理化学プロセスを理解する。物理化学プロセスには、化学平衡、反応速度論、同位体反応と同位体異常、放射性核種と年代学を含む。 地球物質循環学 地球表層の大気-海洋-生命圏間及び地球表層と地球内部の間で、炭素や窒素、リン、硫黄などの元素がどのような挙動をしているか、また物質循環は地表環境の成立・進化・変動とどのような関係にあるのかを、短期的及び長期的な時間スケールから理解する。 気候システム学 地球上の表層環境を形成する重要な要素である気候について、現在のグローバルな気候システムを形成するメカニズムとそれに関わる物理過程を理解する。 宇宙地球化学 地球惑星環境の進化・変動を化学的に捉える上で必要となる基礎原理とその原理に基づく地球化学的アプローチを理解する。 大気海洋物質科学 大気中の物質の分布を支配する放射、輸送、化学反応過程の基礎を学び、大気環境変動や気候影響に関する最新の知見を概説する。 資源地質学 鉱物及び燃料資源に関係した物理学的、化学的、生物学的、地質学的な元素濃集のプロセスおよびその探査方法について理解する。 4Sセメスター 海洋物理学 平衡状態にある海洋に様々な時空間スケールの外力が加わり、その平衡状態が見出された時の力学的応答を、密度成層や海底地形、さらに地球回転の効果などと関連づけながら明らかにしていく。 気象学 地球大気の特徴を概観した後、各物理プロセスの理論を展開し、各プロセスが織りなすダイナミックな地球大気全体像を再確認する。 古気候・古海洋学 第四紀を中心とした比較的現在に近い地質時代に的を絞り、地球表層環境が、どのようなタイムスケールでどのように変動したのかをメカニズムと合わせて概説し理解する。 水圏環境学 陸上の水域を対象に、自然科学の全ての分野から総合的に現象を解明する「陸水学」の基礎知識を紹介し、水域における人間活動に伴う問題点を、治水・利水・環境のテーマ別に紹介する。 主な研究室紹介 茅根研究室 キーワード:地球システム科学、サンゴ礁学、古環境変動、海岸地形学 研究の例 海洋酸性化について,酸性化がpH 7.8まで進むと造礁サンゴ群集が骨格を持たないソフトコーラルに代わることを明らかにした 海洋酸性化の指標としてアルカリ度の重要性を指摘し、その微量連続計測装置の開発に成功した 研究室HP:https://kayannelab.com/ 学科インタビュー Coming Soon 学生の声 地球科学は一言で言うと「地球上の全てを対象とする」学問です。キーワードを挙げるだけでも、地震・火山・岩石・宇宙・気象・気候・地理・地形・化石・地球生命史など、非常に多岐に渡ります。この融合分野を、第一線の研究者陣の元で広く深く学ぶことができます。近い学科に地球惑星物理学科があり、どちらも対象は同じ地球の自然科学現象ですが、物理学科は理論やコンピュータ演習がメインである一方、環境学科は実験・観察やフィールドワークが多く、実物を見る機会が非常に多いのが、大きな特徴かつ魅力でもあります。個人的には地球科学を勉強していると、そこらへんに転がっている石や、旅行先の温泉の泉質、ふと見上げた雲の形や色に意味を見出せるようになったり、海と空と植物とを目の前にして、写真には映らないそれらの複雑な相互作用を感じられるようになることが1番の魅力だと思っています。あまり馴染みのない専攻に思うかもしれませんが、世界でも日本でも盛んに研究が行われており、各地に特色があるのもあり、世界中の研究者が協力して研究を行うことも多い分野です。 特徴的な授業としては、何十種類もの岩石・鉱物を目視と顕微鏡で判別できるようにひたすら観察する実習、池の水を採取して化学実験室で分析したりフラスコで雲をつくる実習、1週間にわたって川を上りながら地質図やルートマップを作成する巡検などがあります。他にもリモートセンシングやGISの扱いを学ぶ地理寄りの授業や、プログラミング演習、地球生命史、理論的な化学熱力学、弾性体力学、大気海洋循環学など、非常に幅広い分野を学ぶことができます。研究については、学部4年生の春に各自の興味に応じて大まかな専門領域を決めていき、何人もの先生方と話して配属する研究室を決め、夏から卒業研究を始めます。それまでの授業の中でも、各先生方が自身の研究の面白さを話してくれますが、4年生のこの研究室配属の際に多くの先生方や先輩と話す中で、各研究室の専門領域や特色、自分の興味とのマッチ具合が見えてきます。 工学部:マテリアル工学科 概要 金属、セラミックス、高分子等のあらゆる物質を、時代が要請する高度な「機能」を付加した材料とすべく、科学と工学の有機的統合を促す最先端の学理のもと研究を展開している。以下の3つのコースが用意されており、そのうちBコースは「環境・エネルギー」分野と深く関わる。 A:命と健康を守るバイオマテリアルについて学ぶ B:環境を念頭に置き、基盤マテリアルについて学ぶ C:高機能デバイス開発の鍵となる、ナノメータースケールで制御された高性能ナノマテリアルについて学ぶ。 より具体的には、Bコースは「21世紀の最重要テーマである環境を念頭に置き、基盤マテリアルについて学ぶ。(中略)このコースで学ぶ知識は、自動車、航空機や大型建造物の材料設計から原子レベルで制御されたマテリアルによる燃料電池や高強度材料開発まで、幅広い分野で必要とされています。」と公式サイトにあるように、特にエネルギー分野を「材料」という切り口から学ぶことができる。 基本情報 定員 3コース合計で80人程度 要求/要望科目 要求科目 特になし 要望科目 特になし 公式サイト https://www.material.t.u-tokyo.ac.jp/ カリキュラム紹介 学部ホームページに記載されている授業のうち、「マテリアル共通科目」と、その他環境・エネルギーに関連がありそうなものを取り上げる。 2Aセメスター 該当授業なし 3Sセメスター マテリアル環境工学概論 3Aセメスター マテリアル環境学(A1ターム) 3年インテンシヴ 集中 Aコース Introduction to Nano-Biomaterials Bコース Introduction to Structural Materials Cコース Introduction to Semiconductor Materials 4Sセメスター 該当授業なし 主な研究室紹介 星野・醍醐研究室 (星野岳穂特任教授・醍醐市朗特任准教授) キーワード:材料資源循環、ライフサイクル環境負荷分析、持続可能性工学、素材・資源エネルギー産業政策 研究の例 持続可能な基盤材料リサイクル 持続可能な基盤材料選択 社会における基盤材料の価値 研究室HP:http://www.sdm.t.u-tokyo.ac.jp/theme.html 森田研究室(森田一樹教授) キーワード:高温物理化学、鉄鋼精錬、廃棄物、太陽電池用シリコン 研究の例 鉄鋼精錬 太陽電池級シリコン精製とシリサイド生成プロセス 高温融体の物性と構造 湿式製錬によるレアメタル回収 研究室HP:http://wood3.t.u-tokyo.ac.jp/index.php/home_ja 学科インタビュー Coming Soon 学生の声 まず、マテリアル工学科は一応A,B,Cに分けられている(バイオ、環境・基盤(という名の金属)、ナノ)が、この区分はほとんどないも同然である。元が冶金、金属工学だったこともあり金属系は多めで、生命科学系は考えているよりも少ないかもしれない。ここは実際の時間割を見てみるのがよいだろう。環境系の講義は増えてきている印象がある。化学系の講義もそれなりに多く、特に熱力学に重点を置かれる。物理については金属や半導体の物性評価が最終的な到達点なので、それの基礎となる量子力学、統計力学、材料力学の講義はあるが、ガチガチの物性物理をやりたいのであれば物工か理物のほうが良いだろう。全体を通して、マテリアルに関わるものならなんでも広く扱うという感じだと思ってくれればよいかな? 〈特集〉農学部 環境資源科学課程 概要 そもそも農学そのものが「環境」と大きく結びついているため、農学部と「環境」は切っても切り離せない関係にある。農学部には応用生命科学課程、獣医学課程、環境資源科学課程があり、このうち環境資源科学課程(以下、「当課程」と記載)は7つの専修を有する。当課程では「自然環境、生物環境、生活環境の保全と創造を地球と地域レベルで実現しながら、21世紀の食料・資源・地域開発のグローバルデザインを描く」ことを掲げており、最も「環境」と結びついた学問分野を学ぶことができる。当課程に進学する場合、2年次のAセメスターでは環境資源科学課程の共通科目を履修する。(カリキュラムの欄にて詳述) 基本情報 環境問題と一口に言えども大変幅が広い。ただし、扱う環境問題が「ミクロ」か「マクロ」かという軸と、「理論的」か「実践的」かという二つの軸によって、ある程度区分できるように思われる。ここで農学それ自体が実践を意識した学問であることを踏まえると、前者の軸である「環境問題を、幅広く学ぶのか、特定分野について深く学ぶのか」という点に注目して頂くことが望ましい。以下が専修一覧。 緑地環境学専修 人と自然が共存可能な、健全でうるおいのある緑地環境=ランドスケープの形成をめざし、地球レベルから地域スケールにまたがる多様な緑地空間を対象に、その生態的機能やアメニティ機能を生態学・計画学的視点から学ぶ。 森林環境科学専修 森林生態系管理に関わる社会経済的、工学的、生物科学的知見から、森林の環境形成機能や森林環境の活用、森林資源の持続可能な利用、それに関わる制度設計について学ぶ。 木質構造科学専修 木造建築物・木造住宅・木製家具などの各種性能(耐震等の構造性能、温熱等の居住環境性能など)および、木質材料(集成材・合板・パーティクルボード等)の物性や材料開発などについて多面的に研究する。 生物・環境工学専修 化学と生物学を基盤として生物の様々な現象を解明するバイオサイエンスを学び、生物の種々の機能を理解するとともに、それを有用物質生産や人類の直面する様々な環境問題の解決に応用するための基礎的知識を修得する。 農業・資源経済学専修 経済学をベースにして、歴史的・政策的・経営的視点も踏まえながら、日本と世界の食料・農業・農村問題を解明することを目指す。通称「農経」と呼ばれている。農学の理論を学ぶ授業として、農業史概論や農業経済学汎論、その他社会学・経営学系の授業があるのが特徴。 フィールド科学専修 自然生態系の破壊や環境問題等の地球規模で進む諸問題の本質を理解し、問題の解決に向けた提案とその実践ができる人材の育成を目指している。その実現に向けて、生物多様性や自然環境の保全に関する最先端の知見を学ぶとともに、生態系の破壊や環境問題が発生している現場をフィールドとして科学的視点や技術を向上させる機会が設けられている。 国際開発農学専修 国際性・学際性を併せ持ち、21世紀の国際協力や開発援助のあり方を多面的に学ぶ。多様な開発問題の理解に必要となる実践的な体験を積むために、耕地、森林、水圏、畜産に関する実習プログラムや、実際に途上国における農業を見学する国際プログラムが用意されている。 学科(定員) 環境を扱う授業 当該授業の特徴 緑地(6) 多い その名前からわかるように生態系などとの関わりが強い。その一方、気候変動や海洋汚染などの内容は少なめ。 森林(14) 大変多い 扱う分野が森林に限定されているため、気候変動や森林破壊、生態系破壊をはじめとした環境問題を扱う授業が大半となる。海洋汚染や食糧生産といった分野に関わる授業はあまりない。 木質(8) 少ない 木材の構造に関する授業や建築分野の授業は多い一方で、環境問題と関わりがある授業はあまり多いとは言えない。 生物環境(26) 少ない 工学、とりわけ食品工学や土木工学について学ぶ機会が多い(農業基盤整備や作物栽培含む)。なお、実験が多いこともあり、環境問題そのものをメインで扱ったり、社会科学的観点から学んだりする授業は少ない。 農経(33) 一定程度 統計学や経済学の知識を活かした構造化や理論化だけでなく、農村に直接赴いて当該地域が抱える課題を実地で学ぶ文化人類学的な研究も行う。環境問題そのものよりも、その先にある食糧問題や、その背景にある開発問題など、社会との関わりが強い分野を扱うことが多い。 フィ科(9) 一定程度 生態系や生物多様性に関わる授業が特に充実しているが、森林構造や海洋構造についての授業もあり、国農と並び学際性は高い。現場実習が多い一方、選択必修で理論的な講義も受けられる。 国農(21) 多い 農業生産はもちろん、水産から森林、畜産までと扱う分野が幅広いため、専門的というよりは学際的な内容となっている。しかし、これらの分野それぞれにおける環境問題を学ぶきっかけとしては大変優れている。 カリキュラム紹介 2Aセメスター 農学総合科目、農学基礎科目という選択必修の科目と、春休みに必修として開講される「農学リテラシー」(安全講習)を受講する。 全専修共通して、「農学総合科目」と「農学基礎科目」をそれぞれ4単位以上、あわせて14〜18単位(専修により異なる)以上取得することが卒業要件。 農学総合科目の例は以下の通り 人口と食糧 生態系の中の人類 バイオマス利用学概論 農学基礎科目の例は以下の通り 農業資源経済学汎論 農業史概論 ミクロ経済学 森林環境科学汎論 ※厳密な区別はないものの、農学総合科目では環境問題それ自体に関する研究や概論を学ぶことができる一方、農学基礎科目ではそうした問題を解決するための技術や思考の土台となる学問について学ぶことができる。 3Sセメスター以降 各課程ごとの授業が始まる。詳細は各課程のホームページを参照のこと。 学生の声 バイオマス分野での研究は盛んにされているように感じます。(農経) 日本の7割を占め、唯一二酸化炭素を吸収できる森林。その森林をどう管理するのか?そして管理と経営・環境・生態系をどう結びつけるのか?男性比率が高く、賃金も低い中、労災率もダントツな林業にも向き合うことで、綺麗事ではないSDGsを学べる。(森林) 環境エネルギーの技術自体についての講義はない。脱炭素に関する話題は、社会的な側面でされることがある。また、生物多様性保全と脱炭素はどちらも社会が達成しなければならない目標でありながら、時に相反する、と言った文脈でよく言及される(例:メガソーラーは生物多様性に負の影響がある)。(フィ科) 前期ではあまり環境エネルギーの話は出てきませんでした。緑地専修系の人間社会と自然の共生についての講義で世界的な環境問題の潮流として触れるかなというくらいです。(フィ科) 生態系の中でのエネルギー循環を学べる(フィ科) 木質構造科学専修では、木造建築や木材の組織構造、木質空間のもたらす心理的影響など木材に関する知識を多角的に学ぶことができます。環境エネルギーに関する事柄は、特に木造建築に関連した授業で多く扱われます。木材を使った建築物を推進するメリット、また環境にやさしいまちづくりについて考えることができます。(木質) 「浅く広く」とも言い換えられるものの、学際性はすごく高い。だから環境問題に関する授業も多く、それぞれの問題の入口を覗くことができる。何か特定の問題をじっくり深めたいならあまり楽しめないかも。(国農) 環境エネルギー分野の諸問題を解決する可能性を秘める農学に対して工学的にアプローチできる。授業は基本的にそのような内容。授業を受ければ各研究室のテーマの概要は知ることができる。(生物環境) ※農学部には、One Earth Guardiansという地球環境を取り巻く様々な課題の解決に特化したプログラムが存在する。