「YOUはどうしてその道へ? 進学選択イベント第二弾」イベントレポート vol.2 理系

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    この記事は、12月14日開催、「YOUはどうしてその道へ? 進学選択イベント第二弾」理転のイベントレポートです。進学選択に悩む1,2年生に向けて、内定者が学科の内容から将来の進路までお答えします!

    「理転や少人数学科に興味があるけれど、ハードルが高そう...」
    「自分の興味のある分野の人に話を聞いてみたいけれど誰に相談すればいいのかわからない...」
    「学科のパンフレットだけではわからない、雰囲気やホンネを知りたい!」
    そんな疑問に答えるべく、工学部電子情報工学科、工学部都市工学科計画コース、農学部農業経済、医学部医学科内定者の方をお呼びして座談会を行いました。
    今回は理系の紹介です。UT-BASEの学科紹介記事とも合わせてぜひご一読ください。
    また、2Sだけで要求科目を取れる理系学部、学科を以下の表にまとめました。「もう理転は間に合わないかも...」と諦めるのはまだ早いです!自分の行きたい学科と照らし合わせて参考にしていただけると嬉しいです。

    登壇者紹介

     
    Oさん
    ・文科一類→工学部電子情報工学科(以下、電情)
    ・興味分野:情報
    ・迷った学科:後期教養学部学際科学科Bコース
    ・将来の進路:エンジニア
    時間割

     
    Tさん 
    ・文科一類→工学部都市工学科都市計画コース(以下、計画)
    ・興味分野:人口減少時代の都市計画、途上国の交通計画
    ・迷った学科:工学部社会基盤学科、後期教養学部学際科学科Aコース地理・空間
    ・将来の進路:留学、院進
    時間割

     
    Fさん 
    ・文科二類→農学部農業資源経済学専修(以下、農経)
    ・興味分野:開発
    ・迷った学科:経済学部
    ・将来の進路:途上国の貧困改善に関わる仕事
    時間割

    Hさん 
    ・理科二類→医学部医学科(以下、医)
    ・興味分野:内分泌系
    ・迷った学科:薬学部薬学科
    ・将来の進路:臨床医
    時間割

    パネルディスカッション

    どうして今の進路を選んだのか?
     
    Hさん(医):大学入試時にも他の医学部と迷っていましたが、理科二類に入学しました。医学科は無理かなと思っていましたが、勉強を頑張ったら良い成績を取ることができたので医学科に進学しました。
    Fさん(農経):経済学部にそのまま進むことを考えていましたが、準必修の経済の授業の内容がざっくりしており、このまま学んでも身になるのかなという不安がありました。私は、もっと農村の経済を学びたいなと思って農経を選びました。
    Tさん(計画):高校の時に地理オリンピックで国際大会に出場した経験があり、それが楽しかった思い出があります。また、一年生の準必修である法の授業を受けてあまり合わない気がしました。社会基盤学科の先生方がオムニバスで授業をする「社会システム工学基礎Ⅰ」の授業が楽しくて、この分野のことを学びたいと思いました。都市工学、社基、地理空間で迷いましたが、自分の手でまちづくりに関わりたかったのと、マクロ、ミクロの両方からアプローチしたかったという点からこの学科を選びました。
    Oさん(電情):法律を勉強したくて文一に入りましたが、法律家になりたい訳ではありませんでしたし、法律の分野で働くことが楽しくなさそうだな、と思っていました。1Sの夏休みに少しプログラミングの勉強をしたら面白くて、理転を考え始めました。理学部情報科学科は、要求科目もたくさんあるので進学は難しかったです。プログラミングは他の教科と違って、理系の中でも全員ができるという訳ではないので、始めるハードルは低かったです。

    1Aと2Sではどんな勉強をしていたか?

    Hさん(医):理科二類出身なので、要求科目がある訳ではありませんでした。先生のレジュメを見て、過去問を解く、というスタンダードな勉強をしていました。テスト1ヶ月前から少しずつ勉強して、過去問は5年くらい解いていたと思います。
    Fさん(農経):1Aで農学部の主題科目をとって、初めて農経のことを知りました。本格的に考え始めたのは2Sの5月くらいだったので、授業のコマ数はそれほど多くはありませんでした。
    Tさん(計画):都市計画コースを考えたのは1Aくらいでした。授業と並行して自分で都市計画のことを勉強していました。2Sで山手線を駅ごとに地形や歴史を解説しながら1周することを何度かやってみたりと、楽しみながら勉強をしていました。京王線、多摩川フィールドワークなどを勝手に企画してやっていました。
    Oさん(電情):1Aはアルゴリズム入門などの理系の科目をとっていました。また、春休みにも情報系の資格の勉強をしていました。2Sはそこまで授業はとっていませんでしたが、力学や熱力学の理系の勉強も自主的にしていました。センターも物理選択ではなかったので、自分で勉強していました。

    理転して大変だったことは?
     
    Fさん(農経):文二、文三からきている人が多いですが、授業で数学や物理を使うことはなく、経済も週に1コマだけ、ミクロ経済だけです。今のところ理系の要素は感じていないです。
    Tさん(計画):基本的には文系的な要素がありますが、構造力学や、水質の授業、統計など理系科目の重たい授業もあります。ただし、一級建築士を取るつもりがなければ、避けることができます。設計をやる演習の授業が大変で、発表の前は徹夜になることもあります。
    Oさん(電情):電情と電電は合わせてeeicと呼ばれていて、ブラックな学科で有名です。今は週19コマあります。2Aのうちはソフトウェアからデバイス、エネルギーなど幅広いことをやって、3Aからはコースに分かれた履修になります。今は特に電磁気、数学あたりが大変ですが友達に教えてもらいながらやっています。理転は毎年いますが、今年は2人しかいませんでした。

    学科でやっていることは期待通りか?
     
    Hさん(医):今授業では、標本をプレパラートにして、スケッチしています。スケッチをするとは思いませんでしたが、みんな予備知識がない中ワイワイやっていて楽しいです。
    Fさん(農経):期待通りの授業が多いです。海外の農村について話してくださる先生もいらっしゃいますし、来年は福島の農村にいくフィールドワークがあるので楽しみです。
    Tさん(計画):学科で学ぶ内容に関してあらかじめいろいろ聞いていたので、期待通りではあります。都市計画コースと都市環境コースの二つがあり、環境コースの授業は興味がなかったら少しきついかもしれません。計画コースはミクロからマクロまでスケールが幅広いのが特徴です。元々マクロがやりたかったので最初はミクロに興味はありませんでしたが、演習の設計が思った以上に楽しくて興味を持ち始めています。
    Oさん(電情):2Aは物理系、数学系の授業が多いのですが、理系の人は駒場でやっていることの復習になるので、文系出身だと追いつくのが大変です。3年に上がると実験や演習の授業があるので楽しみにしています。

    質疑応答

    Q: 面接の雰囲気はどうでしたか?
     
    A(Hさん(医)):第二段階では面接があります。志望理由を踏み込んだところまで厳しく聞かれていました。しっかり志望理由を見ていると思います。

    Q: 人文科学、社会科学の勉強方法はありますか?
     
    A(Fさん(農経)):私は数学が苦手だったので、社会科学は経済の方を取りました。
    A(Tさん(計画)):私は文一だったので、法と政治(社会科学)で8単位、人文科学で4単位取る必要がありましたが、社会科学はあまり手応えがありませんでした。2Sで追い出すこともできますし、自分がシケタイになったら本気で勉強すると思います。
    A(Oさん(電情)):数学が得意な人は数学を取るのがおすすめです。文系科目は地道に勉強するのが一番です。

    Q: 生物選択ではないのですが、生命科学で高得点を取るコツはありますか?
    A(Hさん(医)):私はあまり得意ではありませんでしたが、生物選択が少ないのであまり差はつかないと思います。私の時はレポートだったので、時間をかけるほどいい点数がくると思いました。

    Q:開発に興味があって、国際開発農学にも興味がありますが、Fさんはどうですか?
    A(Fさん(農経)):私も興味がありました。先輩の話を聞いている限りやりたかったことに近そうだなと思いました。

    Q:進学選択の時に最重要視するべきなのは何ですか?
    A(Hさん(医)):興味がないことはやっても辛いと思うので、興味が一番大事だと思います。第二段階ではたくさん選べるので安全なところを狙って、第一段階では本当に行きたいところを狙うのがいいかなと思います。
    A(Fさん(農経)):学びたいことを優先しました。経済学部は就職に有利な気もしましたが、せっかく大学に来たなら学びたいことをやろうと思って選びました。
    A(Tさん(計画)):学問的興味にも加えて、学科の生活をイメージすることが大切です。法学部や経済学部は大人数でオンラインの授業ですが、都市計画コースはみんなでワイワイやるので、みんなで学んでいる実感が大切なのかなと思います。興味があったら先輩に話を聞くこともおすすめです。
    A(Oさん(電情)):興味を優先するのがいいと思います。一方で、それが仕事にどう結びつくかも考えました。私は哲学にも興味がありましたが、仕事に結びつくのが想像できませんでした。あとは、そこにいて楽しそうか、ということを想像するといいと思います。

    分野横断的に学科を比較することで、より自分が興味のある学科を絞り込むことができます。学科のパンフレットを見るだけではなく、研究室のホームページを見たり教授にコンタクトをとったりするのもおすすめです。後悔のない進学選択を応援しています!

    最後まで記事を読んでくださりありがとうございました!
    最後に1点、この記事を作成したUT-BASEからお伝えしたいことがあります。

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