■理念/指針・沿革
理念/指針
政策分析・立案というツールを通して、仮説構築能力や検証能力・リサーチ能力を短期集中的に鍛え上げ、社会に問題解決能力に長けた人材を輩出する。
また、世間では気づかれていないが実は重要である社会問題に対してアプローチし、その解決策を提示することによって、実際の社会問題解決に資する。
沿革
創設者は京都大学の客員准教授である、故瀧本哲史氏。
■活動内容
《ビフォーコロナ》
週に1度、各ゼミ生のリサーチしてきた社会問題について発表が行われ、その問題の重要性や政策プランでの解決実効性などを侃侃諤諤と議論する。
社会問題は、世間が注目していないが実は重要な問題であるのが好ましく、仮説を構築して専門家や行政関係者へのヒアリング・ないし論文リサーチによってその仮説を検証していき発表を実施する。
発表され、高評価が得られた解決策はプロジェクト化され、ときにゼミOBGネットワークに協力を仰ぎながら実際に公的機関・企業等に対して提言を行っていく。
半年に一回、現役のゼミ生が対象の選抜がある。(2年間を通じて選抜に残れれば「瀧本ゼミ政策分析パート卒業」と認定される)選抜は政策案発表を行い、仮説の構築能力/検証能力とリサーチ能力を判断し、審査員の平均で5点満点中4点以上を得られれば通過できる。この瀧本ゼミに特徴的な厳格な選抜制度は“Fire制度”と呼ばれる。
《アフターコロナ》
基本的に活動内容はコロナ禍前と変わらないが、オンラインでの参加も可能になり加入できる学生の幅が広がった。また、オンライン化によって政治家への政策提言も容易になった。
■OBOGの進路/活動
〈進路〉
・外コン
・修士課程や博士課程に進む人が多く、研究成果が表彰される人も。(専攻分野は医学や経済が多い。)
・総合商社や起業、官公庁への就職も多く進路は多様である。
〈諸活動例〉
・瀧本ゼミの政策提案で、千葉県にて「AEDの使用及び心肺蘇生法の実施の促進に関する条例」が制定。また瀧本ゼミの提案を機に日本AED財団が設立。
・世田谷区において、傍観者に着目したエビデンスに基づくいじめ対策プログラムKiVaの導入を提案し、KiVaを基にした独自プログラムを実施。他、足立区・港区でも実施予定。
・学生の睡眠リズムに合わせて学校の始業時間を遅らせるプロジェクトを進め、睡眠学の世界的権威であるAmy氏を日本に招待し、慶應義塾大学にてシンポジウムを開催。東京医大の研究チームと協力し、全寮制である自由学園(東京都)にて起床時間を遅らせる実証実験を実施。
・中央区において、母親のメンタルヘルス改善を目的としたベビーシッター利用促進を提案し、400万円規模の予算化。