■理念/指針・沿革
東京大学TOPIAは以下の三つの指針を基に活動している。
①ジェンダー、セクシュアリティに関する幅広い差別や抑圧、構造的暴力の問題を認識し、議論し、課題を洗い出す。たとえば、読書会や勉強会を行い、コンシャスネス・レイジングを図る。その際、「性的マイノリティ」や「LGBT」のようにまとめられる中にも、ジェンダー・マイノリティ(トランスジェンダー、ノンバイナリー、Aジェンダーなど)や、狭義のセクシュアル・マイノリティ(レズビアン、ゲイだけではなくバイセクシュアルやパンセクシュアル、Aセクシュアルを含むAスペクトラムなど)、ロマンティック・マイノリティ(Aロマンティックなど)などが含まれること、人種や民族、障害などとの複合的なマイノリティ性も存在することを決して見逃さない。LGBTQ+が直面する問題が、たとえば経済的問題や国家的暴力などの点で幅広く他の問題とも関わることも、重要視する。
②LGBTQ+が生きやすい社会になるための活動やキャンパス・アクションを行う(例:要望書の提出等を通じた東大への働きかけ、駒場祭や東京レインボープライドへの出展)
③サークルのメンバーがお互いにケアできる場を作る(例:お悩み相談会、食事会、Discordでのオンライン通話)
■活動内容
コロナ禍を経て活動内容が若干変化したが、基本的に①ミーティングを定期的に行うこと(参加必須でなく、議事録によるキャッチアップなど自分のペースで関わることが可能)、②大学への要望書提出や駒場祭などへの出展、③独自作成冊子(『できることガイド』など。詳しくはWebサイトへ!)の発行、を軸としてきた。
2022年度は、対面・オンライン含めて、活動のハードルを下げることを念頭に置きつつ、幅を広げることができた。たとえば、トランスマーチへの参加、読書会の開催(『トランスジェンダー問題』)など。
ミーティングは現在Discordを用いたオンライン開催となっており、二週間に一回金曜の夜で行っている。参加できない人も多くいるため、書面でのキャッチアップや個別の情報共有を同時に図っている。また、ミーティング外でもタスク管理をDiscord上で一括で行なっており、冊子や文章の作成、困りごとの相談、読書会に関することなど、さまざまなことをチャンネルに分かれて好きな時間に話せるようにしている。
《共通の活動》
プライバシー上の配慮のため、あまり把握されておらず、職種や進路などに顕著な傾向はない。中にはジョブレインボーなど、TOPIAでの経験を元にビジネスが立ち上げられることもある。性的マイノリティ・LGBTQ+の当事者として身につけることを余儀なくされてきた知識を活かし、ジェンダー・セクシュアリティ関連の研究や活動をする傾向はある。
■卒業生の進路/活動
プライバシー上の配慮のため、あまり把握されておらず、職種や進路などに顕著な傾向はない。また、中にはジョブレインボーなど、TOPIAでの経験を元にビジネスが立ち上げられることもある。性的マイノリティの当事者は知識が必要になるということもあり、ジェンダー関連の研究やジェンダーに関わる活動をする傾向はある。