■どんなコース?
教養学部 教養学科 国際日本研究コースは、人文科学・社会科学の諸理論とその適用方法を幅広く習得し、日本と東アジアの文化や社会を、国際的かつ学際的な視点から学ぶコース。英語コースではあるが、一定水準の日本語能力の習得も重視している。
地域文化研究分科のアジア・日本研究コースと似ている部分もあるが、PEAKは言語・地域研究・社会科学などの観点から、より包括的に学ぶことができるという点が特徴である。
■卒業要件単位
卒業必要単位数は合計76単位以上。コース科目34単位以上、言語科目10単位以上、高度教養科目4単位以上、卒業論文10単位以上を満たす必要がある。
※高度教養科目:後期課程の学生が履修することができる、教養学部内の他学科/コース開講科目。自身の専門分野には直結しないことが多い、学際的内容の概論講義やグループワークが多く、国際研修の一部もこれに該当。前期生でいう「主題科目」に該当し、主題科目と合同開催される例も多いので、前期生が講義にいることも。
■進学定数は?
・秋入学の場合は、海外在住経験やインターナショナルスクールへの通学を通じて英語による教育を最低9年間受けている必要がある。進振りにおいては海外在住経験の有無は問われない。
・定員数は5名で、受け入れ枠としては全科類枠のみが存在する。第一段階で3名、第二段階で残りの2名が決定する。進学者は平均3名くらいで、文Ⅲからの進学が多い。
・定員数と各科類からの受け入れ数
・進振りの全ての段階において、基礎科目(既修外国語)の全科目の重率が2となっている。重率について、詳しくは「クイズ進振りケース 第4回」の「基本平均点について・重率」の項目を参照。
■内実は?
秋入学時の生徒の大半は寮で一緒に住んでおり、進振り勢は少しなじみにくいかもしれないが、コース生同士の仲は良い。学科部屋(「コミュニティ」の項を参照)では懇親会も開かれており賑やかな雰囲気である。一方、勉強面では真面目で意欲的な学生が多く、メリハリはしっかりしている。これは特に、海外大学院進学のためには高いGPAが必要になることも関係している。PEAKだと半年間のみの休学も可能で、この制度を利用して半年間だけ留学する人もいる。
■PEAKの制度・コース比較
PEAKは英語のみで学位取得が可能な学部教育プログラムであり、大半の学生は秋から入学する。PEAK生は理Ⅱあるいは文Ⅲの「国際教養コース」に入学し、それぞれ教養学部学際科学科の「国際環境学コース」(ESコース:Environmental Sciences)あるいは教養学科内の「国際日本研究コース」(JEAコース:Japan in East Asia)に進学する。進振りによって国際環境学コースに進学する人の中には、理Ⅱだけでなく理Ⅰや文Ⅱ出身者もいる。
どちらも学際的なコースだが、国際環境学コースは環境・公共政策・資源・エネルギーなど主に理系分野を扱うのに対し、国際日本研究コースは、東アジアとの関係などグローバルな文脈の中で、日本の文化や社会を人文社会科学の諸領域を横断的に捉える文系寄りのコースである。
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