工学部
計数工学科

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数理工学・物理情報学・認識行動学

目次

    基本情報

    人数

    数理コース、システムコースとも各30名、計60名

    ジェンダーバランス

    女性はおよそ1割

    要求/要望科目

    要求科目
    なし


    要望科目
    総合科目D【現代工学】の科目
    総合科目F【数理科学】【情報学】の科目
    (※【 】は大科目名で、その中に包含される科目は『履修の手引き』の76~77ページ(現代工学)と84ページ(数理科学)、85ページ(情報学)を参照。)

    就活or院進

    各コース、数名程度が就職し、残りは院進。計数・理情などの学生は、「情報理工学系研究科」という工学系研究科とは別の大学院に進むことが多い。

    公式サイト

    https://www.keisu.t.u-tokyo.ac.jp/

    学科概要

    工学部計数工学科とは、数理と物理を基礎とし、世の中の様々な現象を情報やシステムの観点から研究し教育する学科。通称「計数」。
    数理情報工学(数理)コースとシステム情報工学(システム)コースに分かれるが、数理コースでは主として数学や数理的方法論を重んじ、システムコースでは物理や計測制御システム論的アプローチを重視する。

    卒業までに90単位を修得するが、各コースで必修・選択必修は異なる。5個程度の科目群が存在し、それぞれの群から指定単位以上を修得する形式。

    <科目の系列>
    ◆K系列(2A開講)
    Kは「駒場」のK。計数全体にとって一番基本的な内容でほぼ必修。各コース共通で8単位開講され、6単位は最低限必要。3S以降の本郷での忙しさを考えれば、2A中に6単位以上必ず取っておくべき。

    ◆A系列(主に3S開講)
    各コースの基盤授業。ほぼ必修。

    ◆B系列(主に2A, 3A,4S開講)
    数理にとっては応用分野についての講義。システムはコマ数が多い。

    ◆C系列
    ~数理コース~
    ・システムコースでA/B科目に配当されているものの一部
    ・3Sの物工科目
    ~システムコース~
    ・数理コースでA/B科目に配当されているものの一部
    ・3Sの物工科目

    <その他>
    ・工学部の他学科の授業は無制限(※)に卒業単位に入る。
    ※講義名が違うだけ等の理由で工学部内で共通となっている例外を除く。
    ・工学部外の授業も同様の例外を除いて、10単位まで無条件に組み込める。

    卒業までの流れ

    2年生Aセメスター

    ■両コース共通


    ・週15コマが一般的。
    ・2,3,4限×5日間というのがデフォルト。
    ・授業は月曜日~木曜日は駒場で、金曜日は本郷工学部2号館で行われる。
    ・2Aは特に、工学部物理工学科と一緒に受ける授業が多い。
    ・「数学1D」(常微分方程式、ベクトル解析)とその問題演習、計数工学プログラミング演習の計4コマが必修。

    ・12月にコース希望届を出す。進振り時の成績順に枠が埋まる。
    ・これまでの傾向としては、数理コース希望者の方が半数を超えがちで、結果として希望通りのコースに進めない人もいる。(正式にコースが分かれるのは3Sから)
     
    ■数理コース志望者


    ・K系列の科目は、駒場で修得しないと3A以降の忙しさを鑑みてもかなり大変。8単位中6単位は最低でも必要。2単位を超えて落とすと、留年の確率が高くなる。
     
    ■システムコース志望者


    Coming Soon



    3年生Sセメスター

    ■両コース共通


    ・コース分けがなされ、授業が行われる。
    ・必修+ほぼ必修で14コマ入る。
     
    ■数理コース


    ・必修科目
    「○○数理工学」が週3コマ。「数学2D」と「演習」が週3コマ。「実験」が週2コマ。「演習第一A」(※1)が週4コマ。「演習第一C」(※2)が週2コマ。
    ※1:「〇〇数理工学の演習」を名乗るが、「〇〇数理工学」とは進度が独立している。
    ※2:C言語によるプログラミング演習を行う。

    ・数理コースはB系列を4,5コマ、C系列を2,3コマ取る人が多い。
    ・座学以外の授業は実験・演習となる。
    ・「計数工学実験」は数理の内容とシステムの内容を交互にやる。
    ・数理コースはここでC系列をとっておくと良い。3A以降はこの内容を発展させた「~~論第二」という科目名になり、3A~でいきなり履修するのは難しい。(取れないわけではない)

    ※コロナ対応:今年度は、必修・A系列のうち「代数数理工学」・「数学2D」がオンライン試験を行い、「解析数理工学」・「確率数理工学」がレポート評価
     
    ■システムコース


    ・必修科目
    「数学2D」が週2コマ、「実験」が週2コマ。「システム情報工学設計演習」が週6コマ。「演習第一」が週1コマ。
    Coming Soon



    3年生Aセメスター

    ■数理コース


    ・必修科目
    「数理演習」&「実験」の計週4コマ、数理コースの必修である「○○数理工学」が週2コマある。

    ・演習や座学の授業数は、3S同様。
    ・数理コースはB系列をこの時期に揃える必要があり、4,5コマ取る人が多い。
    ・数理のB・Cが、システムのC・Bにそれぞれだいたい対応している。
     
    ■システムコース


    ・必修科目
    月曜日・木曜日の「実験第一」各2コマ(計週4コマ)、火曜日の「システム情報工学演習第二」1コマが必修となる。
    Coming Soon



    4年生Sセメスター

    〈両コース共通〉
    ・院試準備もあるため、コマ数は、みんなそれなりには減らす。

    ・院試の後に研究室配属(研振り)が行われる。卒論で入る研究室と、修士課程で入る研究室とは別にすることが推奨されている。研究の幅を広げるためと思われる。
    …数理コースは成績一切関係なく、各自の希望のもと学生間で"話し合い"が行われる。
    …システムコースは、公平なアルゴリズムで(成績関係なく)割り振られる。
     
    ■数理コース


    ・必修科目
    月曜日の「輪講」2コマ、火曜日の「計数工学特別講義」1コマ、水曜日の「数理演習」(※)2コマ、金曜日の「実験」2コマが必修。
    ※3年生の演習とは異なり、授業内容の演習ではなく、各研究室の研究テーマに沿った講義&レポート形式。研究室紹介も挟まれる。
     
    ■システムコース


    ・必修科目
    月曜日・木曜日・金曜日「システム情報工学実験第二」各2コマ(計週6コマ)、火曜日の「システム情報工学演習第三」1コマ、「計数工学特別講義」1コマ、水曜日の「輪講第一」1コマが必修。
    Coming Soon



    4年生Aセメスター

    ・少し必修の演習があるくらいで、時間はほぼ卒論に費やす。
    ・システムコースは、必修として水曜日に「輪講」が週2コマ。

    入る前の想像と実際

    ・「数学自体をきちんとやると思っていたのは想像通りだったが、システム制御や信号処理など、かなりシステムについても扱い、理論や応用なども学べる環境だった。」

    ・「金融工学や脳科学など、計数工学科で学ぶ内容の応用先は沢山あると言われている。ただ、各部門の基礎が授業のほとんどで、実際に応用してみたことを扱うことは少ない。そのため、明確に学んでみたい内容が計数工学以外にあるのなら、計数に進むかどうかをもう一度考えた方が良いかもしれない。」
    (文二→計数 数理)
    ・2Aの必修として新しく計数工学プログラミング演習が追加されたので、ある程度はプログラミングの経験が必要になる。

    選んだ理由/迷った学科

    ・「最初はシス創Cを考えていたが、社会の課題を数学を使って記述・モデル化することに興味があったので、計数に進学した。アカデミアに行く人、また数学をしっかり勉強する人の多い環境に身を投じることで、やりたい勉強に打ち込めると考えた。」
    (文二→計数 数理)

    シス創C

    コミュニティとしての機能

    ・学生どうしは、物理工学科との合同学科Slackで繋がっている。学生サイドから作られる。授業ごとにチャンネルはあるし、自主ゼミを作る時はそれごとに新チャンネルが自発的に作られる。
    ・入っている人は同期だけが原則。今年はコロナの関係で、教員・3年・4年が入っているSlackもお試しでできている。

    ・シケタイ制度はかなりしっかりしている。やや大変な作業は有志が行い、強制感を持った割り振り等は行われない。やる気のある人が自主的に大変な仕事をすることが多いので、そうでない人はプリント共有やノート担当など、比較的楽な仕事をするだけで良い。

    ・昨年はオリ合宿を開催。有志で行われる年もあるが、毎年あるかは不確か。
    ・それ以外では、先輩後輩の関係はそれほどない。授業で上の学年がいることも少ない(再履修くらい)。
    ・工学部物理工学科と計数工学科の学生有志による五月祭企画である「工学博覧会」に参加した場合は、先輩後輩の関わりが生まれることも。

    授業スタイル

    ・演習・実験は出席を取られることが多い。座学は出席を取るが成績には加味されない、または取られない。
    ・実験や演習は、普段の出席&レポート・発表のみ。最終レポートを出されることもある。
    ・座学については中間試験やレポートを加味する教員もいるが、大概は試験一発勝負。

    研究室・資料

    特別な制度・その他

    ・・工学系研究科・工学部海外武者修行プログラム
    2020-2021募集要項
    ※飛び級制度があるにはあるが、誰も存在を知らないレベル。天才が救済されるシステムはあるらしい(山下真由子さんで検索)。

    最後まで記事を読んでくださりありがとうございました!
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